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アレクと約束した週末。
アレクから出かけるとだけ聞いた俺は、行き先がわからずにアレクの後をついていった。
一件のカフェにアレクは入っていった。
俺も後ろから入っていった。
「アレク、こっちよ」
声がした方を見ると前、アレクと抱き合っていた元婚約者の女性が座っていた。
アレクは、その女性の方に向かったので、俺も慌ててその後ろについていった。そして、女性の反対側に俺とアレクが座った。飲み物を注文して、飲み物がくるまで、お互いに無言だった。
飲み物がきてからアレクが、
「伊織の誤解を解きたいから、今日は、彼女フローラにきてもらったんだ。フローラ、こっちにいるのが俺がずっと世話になっている早見伊織、俺の恋人だ」
「ちょっ、ア、アレク?!」
「クスクス、初めまして。私は、名取フローラと申します。アレクから話は聞いていましたが、顔を合わせるのは初めてですよね?」
「は、はい。初めまして。俺は、早見伊織と言います。」
「なんか私とアレクのことを誤解しているようだから、説明してほしいとアレクから頼まれたのですが…」
「えっ?アレク、お前フローラさんに何を言ってるんだよ?」
キッとアレクをにらみつけたけれど、アレクはしれっと、
「だってそうだろ?フローラのことがあったから、同居解消の話をしたんだろ?だったら、本人からきちんと説明してもらった方が納得するかと思ってさ」
いや、それでもさ。それを本人に言うか。
クスクス笑いながらフローラさんが
「まず私の話をしますね。どこまで聞いているのかわからないのですが…。最初に私がこの日本に落ちたのは、15歳の時でした。その時に拾って頂いた方が女性だったのですが、特によくして頂いて…。しばらくしてそこの息子さんと付き合うようになりました。実は、アレクが務めているカフェのオーナーがその息子なんですよ?すごい偶然ですよね?私は、その方と結婚して今は二児の母になります。落ちてから10年経っていますその中でアレクに会ったのはすごい確率だと思いました。なので、同郷のよしみで距離が近かったのでしょう。この間、誤解された件は、靴のヒールが地面に挟まってこけそうになったのをアレクが助けてくれただけですよ?誤解はとけましたか?」
「す、すみません。既婚者の方でしたか」
「いえいえ、アレクから伊織さんのお話はよく聞いていましたので、いつかは会ってみたいと思っていました。今回、このような状態でしたが、会えて良かったです。これからも私とも仲良くしてください。それとカフェにも是非いらして下さい」
「いえいえ、こちらこそ宜しくお願いします。是非」
「では、私はそろそろ行きますね。付き合いたてのカップルの邪魔をしたくありませんので…」
「フ、フローラさん」
「フフフッ、ではまた会いましょうね」
フローラさんは、そう言って俺達の前から去って行った。
ずっと一言も話さなかったアレクを見ると俺の方を見ていたようで、目があった。
「ほらっ、恋愛にならないだろ?俺が好きなのは伊織だけなんだから」
とても優しく頬を撫でられて俺の顔が赤くなったのがわかった。アレクのももを叩いて「もうここ外!」と怒った声でアレクに言ったけど、「俺は、気にしない」と全然聞いてくれなかった。
「じゃあ、伊織の誤解も解けたから帰ろうか」
そのまま家に帰った。
アレクから出かけるとだけ聞いた俺は、行き先がわからずにアレクの後をついていった。
一件のカフェにアレクは入っていった。
俺も後ろから入っていった。
「アレク、こっちよ」
声がした方を見ると前、アレクと抱き合っていた元婚約者の女性が座っていた。
アレクは、その女性の方に向かったので、俺も慌ててその後ろについていった。そして、女性の反対側に俺とアレクが座った。飲み物を注文して、飲み物がくるまで、お互いに無言だった。
飲み物がきてからアレクが、
「伊織の誤解を解きたいから、今日は、彼女フローラにきてもらったんだ。フローラ、こっちにいるのが俺がずっと世話になっている早見伊織、俺の恋人だ」
「ちょっ、ア、アレク?!」
「クスクス、初めまして。私は、名取フローラと申します。アレクから話は聞いていましたが、顔を合わせるのは初めてですよね?」
「は、はい。初めまして。俺は、早見伊織と言います。」
「なんか私とアレクのことを誤解しているようだから、説明してほしいとアレクから頼まれたのですが…」
「えっ?アレク、お前フローラさんに何を言ってるんだよ?」
キッとアレクをにらみつけたけれど、アレクはしれっと、
「だってそうだろ?フローラのことがあったから、同居解消の話をしたんだろ?だったら、本人からきちんと説明してもらった方が納得するかと思ってさ」
いや、それでもさ。それを本人に言うか。
クスクス笑いながらフローラさんが
「まず私の話をしますね。どこまで聞いているのかわからないのですが…。最初に私がこの日本に落ちたのは、15歳の時でした。その時に拾って頂いた方が女性だったのですが、特によくして頂いて…。しばらくしてそこの息子さんと付き合うようになりました。実は、アレクが務めているカフェのオーナーがその息子なんですよ?すごい偶然ですよね?私は、その方と結婚して今は二児の母になります。落ちてから10年経っていますその中でアレクに会ったのはすごい確率だと思いました。なので、同郷のよしみで距離が近かったのでしょう。この間、誤解された件は、靴のヒールが地面に挟まってこけそうになったのをアレクが助けてくれただけですよ?誤解はとけましたか?」
「す、すみません。既婚者の方でしたか」
「いえいえ、アレクから伊織さんのお話はよく聞いていましたので、いつかは会ってみたいと思っていました。今回、このような状態でしたが、会えて良かったです。これからも私とも仲良くしてください。それとカフェにも是非いらして下さい」
「いえいえ、こちらこそ宜しくお願いします。是非」
「では、私はそろそろ行きますね。付き合いたてのカップルの邪魔をしたくありませんので…」
「フ、フローラさん」
「フフフッ、ではまた会いましょうね」
フローラさんは、そう言って俺達の前から去って行った。
ずっと一言も話さなかったアレクを見ると俺の方を見ていたようで、目があった。
「ほらっ、恋愛にならないだろ?俺が好きなのは伊織だけなんだから」
とても優しく頬を撫でられて俺の顔が赤くなったのがわかった。アレクのももを叩いて「もうここ外!」と怒った声でアレクに言ったけど、「俺は、気にしない」と全然聞いてくれなかった。
「じゃあ、伊織の誤解も解けたから帰ろうか」
そのまま家に帰った。
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