32 / 171
第一章
セラ④
しおりを挟む
確かに、これまで生きてきて、良かったなと思えることなんてあまりなかった。神殿にいた時は優しくされたこともあったけれど、隠し事をしているせいでいつもどこか緊張していた。そして獣人族だと知られると、やっぱり全部なくなってしまった。
獣人族のわたしに優しくしてくれる人なんて、きっとこれから先も現れないに決まっている。だって、家族でさえそうじゃなかったんだから。
治癒魔法が使えると知られてからは、便利な道具みたいに扱われるようになった。しばらくは売らずに手元で使うのも悪くない、と笑いながら言われたのだ。
こんな人たちのために力を使うのはすごく嫌だったけれど、わたしには、他に選択肢がなかった。自ら死ぬ勇気さえなかったのだ。
……このままずっと、この人たちのいいように使われながら、友達もできずに暮らしていくのかな。
そうしてわたしがほとんど諦めかけていた時、ふわふわした真っ赤な髪の、わたしと同じくらいの年の女の子がアジトへやってきた。
というより、出口を探していたみたいだから、わたしみたいに無理矢理連れて来られたのかもしれない。でも、なぜか奴隷の首輪はしていなかった。
彼女は、牢の中にいるわたしたちを助けたいと言い出した。誰かと会話するみたいに話しているが、そばにはプーニャ一匹しかいない。まさか、あの黒いプーニャと会話しているわけじゃないだろう。
後からやってきた男たちによると、女の子は彼らの仲間を倒してここへやってきたらしい。
すごい。わたしと同じくらいの体格なのに、どうやってそんなことができたのだろう。
ただ呆然と彼らが口論しているのを聞いていると、急にわたしのいる牢へ誰かが入ってきた。そして、グイッと強く腕を取られる。
「おい、仕事だ。来い!」
「きゃあっ! や、やめてください……!」
あの子が倒した男を治療させようということらしく、仕事だと言われた。でも、あまりに強く引っ張られたので、わたしは思わず抵抗してしまった。
「大人しく言うことを聞け!」
「きゃあっ!!」
すると、怒った男の人に頬を殴られた。
わたしはドタッと地面に倒れた。
「ちょっと、なんてことするのよ!?」
「あぁん? コイツが大人しく言うことをきかねぇからこうなるんだよ。悪いのはコイツだろ?」
……そうよ、抵抗なんかしちゃいけなかったのに。全部、わたしが悪いんだわ。
「それに、コイツは獣人族だ。俺ら人間族に何されたって文句は言えない、下等な存在なんだよ」
いつも言われている言葉だから、もう特に何とも思わなかった。でも、赤髪の女の子はそうじゃなかったらしい。驚いたように目を見開いて、言葉もないというように、口をパクパクさせている。
……どうしてそんな顔をするのかしら? この人が言ったことは、当たり前のことなのに。
「やめなさいよ、このバカたれー!!」
わたしを連れて行こうとした男が、女の子に殴られて吹っ飛んでいった。大きな体が、信じられないくらい遠くまで飛んで、最後は壁に激突した。
今度はわたしが目を見開く番だった。一体何が起こったのか、まるで理解できない。
「獣人族かどうかなんて関係あるか! 弱い者いじめをするんじゃないっ!!」
すごい力だ。見た目は普通の……ううん、すごく可愛い人間族の女の子なのに、わたしなんかより、よっぽど獣人族らしかった。もしかしたら、獣人族の大人たちよりもすごいかもしれない。
……でも、わたしが殴られたことで、どうして彼女が怒るんだろう。どうして心配そうにわたしを見て、「大丈夫?」って聞いてくるの? ……わたしが獣人だってわかってるはずなのに、どうして?
その後、彼女はアジトにいる全ての奴隷商人たちをやっつけると、全ての人たちを牢から出し、首輪からも解放してくれた。信じられない気持ちのまま、事態だけが劇的に変化していった。
「あれ? あなたは行かないの?」
他の奴隷だった人たちは解放されて喜んでいたが、わたしはきっとどこへ行っても、同じような扱いをされるのだ。他の人たちのように、希望は持てなかった。
帰る場所がないと言うと、赤髪の女の子は少し迷うそぶりを見せたあと、にこりと笑ってこう言った。
「じゃあ、わたしの家に来ない? 貧乏だしお家もボロボロで狭いけど、わたしのお母さんはとっても優しいから、あなたにも優しくしてくれると思うわ」
わたしはしばらく、言われたことの意味が理解出来なかった。思えば、彼女は初めから変わっていた。獣人族のわたしのために怒ったり、優しい言葉をかけてくれたりした。わたしを見て顔をしかめたことだって、一度もない。
でも、でも……まさか、ほんとうに?
彼女はわたしが獣人族でも気にしないと、友達になってほしいと言う。
こんなに素敵なことが、わたしに起こっていいのだろうか。今日起こったことは、全部夢なんじゃないのかな。
わたしは涙が止まらなくなった。泣いたのは、ずいぶん久しぶりだった。
なんとか一緒に行きたいと返すと、彼女は嬉しそうに笑った。
「やった! これからよろしくね。わたし、キアラっていうの。あなたは?」
「わたしは、セラです。よろしくお願いします、キアラさん」
これが、わたしの一生を変える、彼女との運命の出会いだった。
獣人族のわたしに優しくしてくれる人なんて、きっとこれから先も現れないに決まっている。だって、家族でさえそうじゃなかったんだから。
治癒魔法が使えると知られてからは、便利な道具みたいに扱われるようになった。しばらくは売らずに手元で使うのも悪くない、と笑いながら言われたのだ。
こんな人たちのために力を使うのはすごく嫌だったけれど、わたしには、他に選択肢がなかった。自ら死ぬ勇気さえなかったのだ。
……このままずっと、この人たちのいいように使われながら、友達もできずに暮らしていくのかな。
そうしてわたしがほとんど諦めかけていた時、ふわふわした真っ赤な髪の、わたしと同じくらいの年の女の子がアジトへやってきた。
というより、出口を探していたみたいだから、わたしみたいに無理矢理連れて来られたのかもしれない。でも、なぜか奴隷の首輪はしていなかった。
彼女は、牢の中にいるわたしたちを助けたいと言い出した。誰かと会話するみたいに話しているが、そばにはプーニャ一匹しかいない。まさか、あの黒いプーニャと会話しているわけじゃないだろう。
後からやってきた男たちによると、女の子は彼らの仲間を倒してここへやってきたらしい。
すごい。わたしと同じくらいの体格なのに、どうやってそんなことができたのだろう。
ただ呆然と彼らが口論しているのを聞いていると、急にわたしのいる牢へ誰かが入ってきた。そして、グイッと強く腕を取られる。
「おい、仕事だ。来い!」
「きゃあっ! や、やめてください……!」
あの子が倒した男を治療させようということらしく、仕事だと言われた。でも、あまりに強く引っ張られたので、わたしは思わず抵抗してしまった。
「大人しく言うことを聞け!」
「きゃあっ!!」
すると、怒った男の人に頬を殴られた。
わたしはドタッと地面に倒れた。
「ちょっと、なんてことするのよ!?」
「あぁん? コイツが大人しく言うことをきかねぇからこうなるんだよ。悪いのはコイツだろ?」
……そうよ、抵抗なんかしちゃいけなかったのに。全部、わたしが悪いんだわ。
「それに、コイツは獣人族だ。俺ら人間族に何されたって文句は言えない、下等な存在なんだよ」
いつも言われている言葉だから、もう特に何とも思わなかった。でも、赤髪の女の子はそうじゃなかったらしい。驚いたように目を見開いて、言葉もないというように、口をパクパクさせている。
……どうしてそんな顔をするのかしら? この人が言ったことは、当たり前のことなのに。
「やめなさいよ、このバカたれー!!」
わたしを連れて行こうとした男が、女の子に殴られて吹っ飛んでいった。大きな体が、信じられないくらい遠くまで飛んで、最後は壁に激突した。
今度はわたしが目を見開く番だった。一体何が起こったのか、まるで理解できない。
「獣人族かどうかなんて関係あるか! 弱い者いじめをするんじゃないっ!!」
すごい力だ。見た目は普通の……ううん、すごく可愛い人間族の女の子なのに、わたしなんかより、よっぽど獣人族らしかった。もしかしたら、獣人族の大人たちよりもすごいかもしれない。
……でも、わたしが殴られたことで、どうして彼女が怒るんだろう。どうして心配そうにわたしを見て、「大丈夫?」って聞いてくるの? ……わたしが獣人だってわかってるはずなのに、どうして?
その後、彼女はアジトにいる全ての奴隷商人たちをやっつけると、全ての人たちを牢から出し、首輪からも解放してくれた。信じられない気持ちのまま、事態だけが劇的に変化していった。
「あれ? あなたは行かないの?」
他の奴隷だった人たちは解放されて喜んでいたが、わたしはきっとどこへ行っても、同じような扱いをされるのだ。他の人たちのように、希望は持てなかった。
帰る場所がないと言うと、赤髪の女の子は少し迷うそぶりを見せたあと、にこりと笑ってこう言った。
「じゃあ、わたしの家に来ない? 貧乏だしお家もボロボロで狭いけど、わたしのお母さんはとっても優しいから、あなたにも優しくしてくれると思うわ」
わたしはしばらく、言われたことの意味が理解出来なかった。思えば、彼女は初めから変わっていた。獣人族のわたしのために怒ったり、優しい言葉をかけてくれたりした。わたしを見て顔をしかめたことだって、一度もない。
でも、でも……まさか、ほんとうに?
彼女はわたしが獣人族でも気にしないと、友達になってほしいと言う。
こんなに素敵なことが、わたしに起こっていいのだろうか。今日起こったことは、全部夢なんじゃないのかな。
わたしは涙が止まらなくなった。泣いたのは、ずいぶん久しぶりだった。
なんとか一緒に行きたいと返すと、彼女は嬉しそうに笑った。
「やった! これからよろしくね。わたし、キアラっていうの。あなたは?」
「わたしは、セラです。よろしくお願いします、キアラさん」
これが、わたしの一生を変える、彼女との運命の出会いだった。
150
あなたにおすすめの小説
騎士団長様、クビだけは勘弁してくださいっ!
楠ノ木雫
恋愛
朝目が覚めたら、自分の隣に知らない男が寝ていた。
テレシアは、男爵令嬢でありつつも騎士団員の道を選び日々精進していた。
「お前との婚約は破棄だ」
ある日王城で開かれたガーデンパーティーの警備中婚約者に婚約破棄を言い出された。テレシアは承諾したが、それを目撃していた先輩方が見かねて城下町に連れていきお酒を奢った。そのせいでテレシアはべろんべろんに酔っ払い、次の日ベッドに一糸まとわぬ姿の自分と知らない男性が横たわっていた。朝の鍛錬の時間が迫っていたため眠っていた男性を放置して鍛錬場に向かったのだが、ちらりと見えた男性の服の一枚。それ、もしかして超エリート騎士団である近衛騎士団の制服では……!?
※3連休中は一日5話投稿。その後は毎日20時に一話投稿となります。
※他の投稿サイトにも掲載しています。
※この作品は短編を新たに作り直しました。設定などが変わっている部分があります。(旧題:無慈悲な悪魔の騎士団長に迫られて困ってます!〜下っ端騎士団員(男爵令嬢)クビの危機!〜)
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~
咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】
あらすじ
「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」
聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。
彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。
しかし、エリーナはめげなかった。
実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ!
北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。
すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。
「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」
とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。
以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。
最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?
王宮の万能メイド、偏屈魔術師を餌付けする
葉山あおい
恋愛
王宮で働く勤続八年のメイド、エレナ・フォスター。仕事は完璧だが愛想がない彼女は、いつしか「鉄の女」と呼ばれ恐れられていた。
そんな彼女に下された辞令は、王宮の敷地内にありながら「魔窟」と呼ばれる『北の塔』の専属メイドになること。そこの主である宮廷魔術師団長・シルヴィス・クローデルは、稀代の天才ながら極度の人嫌い&生活能力ゼロの偏屈男だった!
ゴミ屋敷と化した塔をピカピカに掃除し、栄養失調寸前の彼に絶品の手料理を振る舞うエレナ。黄金色のオムレツ、とろける煮込みハンバーグ、特製カツサンド……。美味しいご飯で餌付けされた魔術師様は、次第にエレナへの独占欲を露わにし始めて――?
意地悪な聖女や侯爵夫人のいびりも、完璧なスキルで華麗に返り討ち。平民出身のメイドが、身分差を乗り越えて幸せな花嫁になるまでの、美味しくて甘いシンデレラストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる