5 / 72
1章 出会い
4.金持ちのディナー
しおりを挟む尚輝くんとのデートは映画を観たり、少し街の中を歩いて回り、時々俺の好きなアクセサリーショップやファッション系のショップに入ってみたり、普通の男女がするようなデートだった。
映画は恋愛物で、人気俳優と女優が共演してたな~、前に客が言ってた好きな俳優だったからこの話は使えるかもな。俺一人じゃ映画とか観に行かないから助かったわ♪
ウィンドウショッピングは殆ど俺が見たい物だったから勉強にはならなかったかな?尚輝くんは横でニコニコ笑っているだけで、これ良いなとかも言わなかったから趣味が違うのかも?
この後は夕飯を食べて解散なんだけど、どうやら予約してくれてたみたい。焼肉かな?イタ飯も悪くないよな♪大学生だから酒は飲みそうだし居酒屋とかー?
どこに行くにせよ、エスコートされる側って付いて行けばいいだけだから楽だなぁ♪
「伊吹さん、ここです」
「え、ここって……」
尚輝くんの案内に付いて行くと、目の前にはどデカい立派な高級そうな綺麗なホテルがあって、入口には綺麗な制服を着たホテルマン達がいた。
えー、夕飯でホテルってどう言う事だぁ!?
尚輝くんってば普通の顔して入って行くけど、俺達明らか場違いじゃね!?
「ま、待ってよ尚輝くん!ここってホテルだよな?どう言う事だよ?」
「先に伝えなくてすみません。二人でゆっくり過ごしたかったので、部屋を取ってそこに夕飯も用意してあるんです」
「いや、任せっきりにしたのは俺だけどさぁ~、ここってすっごく高いんじゃない?大丈夫なの?」
俺は素直に不安な部分を聞いておく事にした。
だって、中に入ってもスーツやドレスみたいな格好した人や絶対偉そうな人とかしかいないんだもん!
ただのフリーターと大学生が使うようなホテルじゃなくない?
「ええ、すっごく高いですよ。このホテルは父の知り合いのホテルなので、話をしたら父名義で貸してくれる事になったんです。ですから伊吹さんは何も気にせず楽しんで下さい♪料理も追加で好きな物を頼めますので♪」
「マジかよ……」
尚輝くんはお坊ちゃまだったのか!
そんな漫画みたいな話が実際に俺にやってくるとは思わなくて、驚いたけど、こうなったら思い切り堪能してやろうと俺は意気込んだ。
正直、高いホテルでの食事とかはおっさんやマダム達相手に何度かはした事があった。みんな下心があって、だからホテルなのかと思うような展開になるけど、俺はそう言う人は延長させずに、キッチリ食べる物は食べて帰る事にしてるんだ。
まさかこんなに若い子に連れて来られるとは思わなかったな……
尚輝くんは俺の事をそう言う目で見てんのかなぁ?
でも今回もいつもと同じだ!食べる物食べたら帰る!
「あのー、尚輝くん?これどこまで上るのかな?」
「最上階が空いてたのでそこ予約しました♪夜景がとても綺麗に見えるので是非伊吹さんに見せたいと思いまして♪」
広いエレベーターの中、ずーっと上りっぱなしでどんどん階層が増えていくのに不安になって聞いてみると、ここでも涼しい顔してお坊ちゃま発言!
そうかい、夜景かい。良いんじゃないの?デートなら盛り上がるよそんなの。
若者のデートを知りたい俺には全く役に立たないけどな!
チンと小さな音が鳴って、目的のフロアへ到着した。
エレベーターのドアが開いて尚輝くんが腕を外へ向けて導こうとしていたから、俺は顔を上げてビックリした。
エレベーターの外、目の前にはすぐに部屋があって、突き当たりの壁一面がガラスになっていてさっき言ってた夜景が一番に目に飛び込んで来たんだ。
「凄い!ちょー綺麗ー!」
「ここが予約した部屋です。行きましょう」
と言って俺の手を取って部屋の中へエスコートしてくれる尚輝くん。
俺よりも5歳も年下なのに、キリッとした顔が様になっていてとても頼りになった。
俺は少し照れながらも尚輝くんと手を繋ぎながら部屋の中へ進み、目の前に広がる広大な夜景に釘付けになった。
俺が今まで見た夜景で一番綺麗かも!
こんな事されたら俺でもこんなに興奮するのに、普通の女子がされたらそれだけで好きになっちゃうんじゃね?
いや~なるほどね!たまには背伸びをしてこういうデートにするのも有りって訳ね♪
ま、仕事でのデートでやろうとは思わないけどな!
22
あなたにおすすめの小説
ブラック企業の寮で、同期とだけは恋に落ちないと決めていた~同室生活・過労案件・限界メンタル―それでも、唯一の味方が、隣にいる。
中岡 始
BL
「限界社畜、恋に落ちたら終わりだと思ってた――でも、一緒に辞めて起業しました。」
ブラック企業で出会った新卒ふたり。
職場は地獄、寮は同室、心は限界寸前。
“ちゃんとした社会人”を目指す白井と、マイペースに生き延びる藤宮。
恋なんてしない、期待なんてしない――そう思ってたはずなのに、
「お前がいたから、ここまで来られた」
気づけば手を取り、会社を辞め、仲間たちと“理不尽の外側”へと走り出す。
すれ違い、涙、ほうじ茶プリンとキスの夜。
これは、仕事と恋に潰れかけたふたりが、
一緒に人生を立て直していく、再起系BLラブコメディ!
義兄が溺愛してきます
ゆう
BL
桜木恋(16)は交通事故に遭う。
その翌日からだ。
義兄である桜木翔(17)が過保護になったのは。
翔は恋に好意を寄せているのだった。
本人はその事を知るよしもない。
その様子を見ていた友人の凛から告白され、戸惑う恋。
成り行きで惚れさせる宣言をした凛と一週間付き合う(仮)になった。
翔は色々と思う所があり、距離を置こうと彼女(偽)をつくる。
すれ違う思いは交わるのか─────。
恭介&圭吾シリーズ
芹澤柚衣
BL
高校二年の土屋恭介は、お祓い屋を生業として生活をたてていた。相棒の物の怪犬神と、二歳年下で有能アルバイトの圭吾にフォローしてもらい、どうにか依頼をこなす毎日を送っている。こっそり圭吾に片想いしながら平穏な毎日を過ごしていた恭介だったが、彼には誰にも話せない秘密があった。
【完結】口遊むのはいつもブルージー 〜双子の兄に惚れている後輩から、弟の俺が迫られています〜
星寝むぎ
BL
お気に入りやハートを押してくださって本当にありがとうございます! 心から嬉しいです( ; ; )
――ただ幸せを願うことが美しい愛なら、これはみっともない恋だ――
“隠しごとありの年下イケメン攻め×双子の兄に劣等感を持つ年上受け”
音楽が好きで、SNSにひっそりと歌ってみた動画を投稿している桃輔。ある日、新入生から唐突な告白を受ける。学校説明会の時に一目惚れされたらしいが、出席した覚えはない。なるほど双子の兄のことか。人違いだと一蹴したが、その新入生・瀬名はめげずに毎日桃輔の元へやってくる。
イタズラ心で兄のことを隠した桃輔は、次第に瀬名と過ごす時間が楽しくなっていく――
過去のやらかしと野営飯
琉斗六
BL
◎あらすじ
かつて「指導官ランスロット」は、冒険者見習いだった少年に言った。
「一級になったら、また一緒に冒険しような」
──その約束を、九年後に本当に果たしに来るやつがいるとは思わなかった。
美形・高スペック・最強格の一級冒険者ユーリイは、かつて教えを受けたランスに執着し、今や完全に「推しのために人生を捧げるモード」突入済み。
それなのに、肝心のランスは四十目前のとほほおっさん。
昔より体力も腰もガタガタで、今は新人指導や野営飯を作る生活に満足していたのに──。
「討伐依頼? サポート指名? 俺、三級なんだが??」
寝床、飯、パンツ、ついでに心まで脱がされる、
執着わんこ攻め × おっさん受けの野営BLファンタジー!
◎その他
この物語は、複数のサイトに投稿されています。
【BL】正統派イケメンな幼馴染が僕だけに見せる顔が可愛いすぎる!
ひつじのめい
BL
αとΩの同性の両親を持つ相模 楓(さがみ かえで)は母似の容姿の為にΩと思われる事が多々あるが、説明するのが面倒くさいと放置した事でクラスメイトにはΩと認識されていたが楓のバース性はαである。
そんな楓が初恋を拗らせている相手はαの両親を持つ2つ年上の小野寺 翠(おのでら すい)だった。
翠に恋人が出来た時に気持ちも告げずに、接触を一切絶ちながらも、好みのタイプを観察しながら自分磨きに勤しんでいたが、実際は好みのタイプとは正反対の風貌へと自ら進んでいた。
実は翠も幼い頃の女の子の様な可愛い楓に心を惹かれていたのだった。
楓がΩだと信じていた翠は、自分の本当のバース性がβだと気づかれるのを恐れ、楓とは正反対の相手と付き合っていたのだった。
楓がその事を知った時に、翠に対して粘着系の溺愛が始まるとは、この頃の翠は微塵も考えてはいなかった。
※作者の個人的な解釈が含まれています。
※Rシーンがある回はタイトルに☆が付きます。
【16+4話完結】虚な森の主と、世界から逃げた僕〜転生したら甘すぎる独占欲に囚われました〜
キノア9g
BL
「貴族の僕が異世界で出会ったのは、愛が重すぎる“森の主”でした。」
平凡なサラリーマンだった蓮は、気づけばひ弱で美しい貴族の青年として異世界に転生していた。しかし、待ち受けていたのは窮屈な貴族社会と、政略結婚という重すぎる現実。
そんな日常から逃げ出すように迷い込んだ「禁忌の森」で、蓮が出会ったのは──全てが虚ろで無感情な“森の主”ゼルフィードだった。
彼の周囲は生命を吸い尽くし、あらゆるものを枯らすという。だけど、蓮だけはなぜかゼルフィードの影響を受けない、唯一の存在。
「お前だけが、俺の世界に色をくれた」
蓮の存在が、ゼルフィードにとってかけがえのない「特異点」だと気づいた瞬間、無感情だった主の瞳に、激しいまでの独占欲と溺愛が宿る。
甘く、そしてどこまでも深い溺愛に包まれる、異世界ファンタジー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる