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2章 2回戦目
30.好きなお前を想う ※大我side
しおりを挟む※大我side
土曜の朝。つーかほぼ昼だ。
ホテルで寝過ごして、一緒にいた伊吹にタクシーに強制的に乗せられてバイバイさせられた。ホテル代を払ってくれて、タクシー代までくれた♡なんだかんだ優しいんだよなぁ伊吹って♡
まぁ伊吹にも生活があるって分かってるからあんま言えないのは分かるけどよぉ。
でも俺は伊吹に今の仕事を辞めて欲しいと思っていた。
腹減ったから何か食おうと途中でタクシーを降りて、適当にブラブラ歩く。
あ、財布に千円しかないんだった。
まぁ牛丼とかなら食えるだろ。
それにしても金が無い。伊吹を落としきれねぇのはそれも原因だ。金さえあれば俺だって伊吹を長時間独占してやれるのに。
あーもうマジで誰ぇ?今日の予約もいつもの土曜の奴と同じ奴だろー?女ぁ?男ぉ?誰だか知らねぇけどふざけんじゃねぇぞクソ野郎!
俺の伊吹なのに……
腹が減ってる筈なのに通る店通る店を素通りして、気付けばアパートの近くまで歩いていた。
やべ、家に何もねぇから何か買って行かなきゃ。
仕方ねぇからコンビニで調達して帰る事にした。
「伊吹って料理出来んのかな?」
コンビニの弁当を見て思う。
いや、別に出来なくても伊吹ならオールオッケーよ?でも、好きな奴の手料理とか食べたいじゃん?
あ、次のデートは料理作ってもらおっかなぁ♪てか、デートの場所って俺んちでもいいのかなぁ?
てかそれ良くね!?俺んちなら金掛からねーし、ずっと2人きりだし、いつでもベッドインできっし!?
てか来月俺んちに金取りに来るとか言ってたなぁ♡
っと、手は出さない約束だったな。
俺は好きな奴の事は目一杯大切にしたい男だ。
伊吹が嫌がる事はしたくねぇ。
その為にはさっさと俺のモノにしねぇと。
その為にはやっぱ金だよなぁ。
金で伊吹の時間を買って、俺だけしか見れないようにして、大我愛してる♡って言わせて……
うはっ!それやべーな!
伊吹にそんな事言われたら俺止まらねぇよ!?
おっと、一人で妄想してたら周りの視線が冷ややかだぜ。さっさと買って帰って伊吹とのデートの余韻に浸ろーっと。
「お弁当温めますかー?」
「はい、頼んます……」
俺の弁当を持って背後にあるレンチンの蓋を開けてる高校生風の男を見てふと思う。
コンビニって稼げんの?
深夜帯とか暇そうだし時給高いってイメージだけど、どうなんだろ?
「なぁ兄ちゃん、ここバイトって募集してるの?夜とかやりたいんだけど」
「え?いや、俺店長じゃないんで分かりません」
「あひゃひゃ♪そりゃそうだわな」
「あの、ここに名前と電話番号書いてくれれば店長に伝えておきますけど」
「んー、そうね。そんじゃ頼むわ」
やるかどうかは分からないけど、ここなら家から近いしそん時の気分で決ーめよっと。
俺は自分の名前と電話番号を書いてコンビニを出る。てかこの髪色だとほとんどの接客業は弾かれんだよな~。あとピアス?場合によっては右腕に入ってるタトゥーも言われる。
そうだ!左腕にはまだ入ってねぇから何か入れようと思ってたんだ♪伊吹が好きな物入れようと思ったんだけど、聞いたら「金」だって言うんだもんよ~。
そんなのみんな好きだろ♪ほんと伊吹って面白ぇなぁ♡
早く伊吹が家に来ねぇかなぁ♪
早く付き合いてぇなぁ。
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