【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ6th season

pino

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6章

何でもいいから早く手出して来いよ

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 家に到着して俺は急いで階段を駆け上がり部屋に入って何よりも先にズボンを脱いだ。そして足を広げて体を倒して自分の下半身を確認する。
 うわ、空が言ってた通りじゃん。太ももの内側に真っ赤なキスマークが何個かあった。
 うーん、濃さは微妙だよな~。薄いのもあれば濃いのもある。もういろいろ考えるの面倒だし襲うしかねぇか。

 後から部屋に入って来た空が俺のおかしな姿を見てギョッとした顔をした。そして目を逸らしながら言った。


「な?付いてただろ?そんなに付けられて気付かないとかどんなけ酔ってたんだよって話」

「何怒ってんだよ。これは付き合う前に起こった出来事なんだから仕方ねぇだろ」

「……そうだね!俺一回帰って着替えて来るから、ちゃんと服着てデート来いよな!」

「あ、待てよ」

「何?」


 俺は逃すまいと部屋から出て行こうとする空の腕を掴んで引き止める。ズボンは下ろしたまま。ちなみにパンツは履いてる状態。そのまま俺は空に歩み寄って笑顔を作ってやる。空の顔が引き攣るのが分かった。


「空くん♡俺の事好きー?」

「す、好きだよっ」

「俺も空くんだーいすき♡」

「んっ」


 顔を近付けてキスをすると、空はギュッと目を閉じた。キスはしてもいいんだな。そんじゃ次は……
 キスしながら空を抱き締めてさり気なく空のあそこに手を伸ばす。もちろんまだ反応はしてない。
 ここで空はハッとして、俺を引き剥がそうとした。ふん、キスまでか。


「やめろー!誘うんじゃない!」

「空くんひどーい。俺としたくねぇの?」


 俺は誘惑するようにズボンを全て脱ぎ捨てて、パーカーも脱ぐ。中に着てたタートルネックのロンTはそのままにして、ヘソが見えるとこぐらいまで裾を捲ってチラリと見せる。これ以上はキスマークが見えるかもしれねぇからな。気を付けねぇと。


「俺、空くんとしたいなぁ♡」

「貴哉っいつからそんな不埒になっちゃったんだよ!」

「ふらち?エロいって事か?何でもいいから早く手出して来いよ」

「うわっ!もういつもの貴哉だし!」

「うわって言うな。人がせっかく誘ってんのによ~。もーいいわ、シラケたからお前とはしなくていいや」


 全然俺の誘惑に乗ってこねぇし、更に訳の分からない単語使われてイラッとしたから、俺は服を着て諦める事にした。
 空がそう言うつもりならそれでいい。それなら俺もこのキスマークが消えるまで待ってやらぁ。


「貴哉……?」

「んだよ?さっさと帰って着替えて来いよ。腹減ったから急げよ~」


 私服に着替えて今日被る帽子を漁ってると、なかなか部屋を出て行かない空がゆっくり近付いて来た。そして後ろから俺を抱き締めて、泣きそうな声を出した。
 は!?泣いてんの!?


「空!?何、何で泣いて……」

「ごめん貴哉、俺も貴哉としたいよ。でも、ここでしちゃったらまた貴哉は繰り返すと思うんだ。だから、今回はちゃんと跡が消えるまで我慢したいんだ。貴哉、嫌いにならないで。お前何て言わないでよ。本当に愛してるんだ」

「わ、分かったよ。言い方悪くてごめん」

「それじゃあ着替えて来るね」

「おう」


 空が離れて部屋から出て行った。

 ただ他の男としたからムキになってるんじゃなくて空なりに考えてたんだな。
 俺の軽率な行動がどれ程あいつを悩ませて苦しめてるのかなんて、散々あった事なのに、今回ので改めてとんでもない事しちまったんだって知った。
 次に誰かと付き合うまでセックスはしないとか言ってたの俺だもんな。空はそれを信じてずっと曖昧な関係だったにも関わらず側にいてくれたのに、俺はまだ人を愛するって事を分かってないのかも知れねぇな。

 俺はグレーのニット帽を手に取って前髪を上げて被って財布とスマホをショルダーバッグに押し込んで家を出た。
 途中で空に先に街にいる事をメッセージで伝えて俺は一人である店に真っ直ぐに向かった。よく伊織と買い物してたから今欲しい物がどの店にあるのかは把握していた。
 上手く出来るかは分からないけど、俺は空の為に歩いた。

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