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学生編
決勝 神vs魔族
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結局アリスは起きず、大会まで時間があったので俺は下準備をしていた。
ウェポンシリーズの拡張だ。今現在は数えれる程度しか使えない。なので、決勝ように補充しているのだ。俺のEXスキルレジェンドウェポンの強みは、いくつもの武器を自在に扱うことだ。それならば、数えれる程度よりも多くの数を揃えた方が有利だと踏んだ。本来こんなことをすればMP消費が大変だが、そんな時この世界にはライフポーションやマナポショーンが存在するらしく、いざとゆうときは買いだめした物を飲むのが常識なのだが、MPは馬鹿みたいにあるし、妹が聖女なので回復には困らないとゆうなんとも根本的にチートな兄妹だと。
「お兄ちゃん?なにしてるの?」
「えっ、あっ、えっとぉ。ウェポンシリーズの拡張をしてる」
昨日の夜もあり、まともに顔が見れなかった。
「でも、お兄ちゃん。大会の時間まであと、30分ぐらいだよ?」
「嘘!?やっば。アリス準備は」
「出来てるよ」
手早く済ませてくれたアリスと一緒に急いで走った。
「はぁはぁ、まに…あった…」
「大丈夫?お兄ちゃん」
「あぁ、途中までは余裕だったな」
ここまで来る途中にアリスが疲れたと申し始めたので、ここまでおんぶして走ってきた。…意外と胸…あったな。そんな事を考えちゃいけないと思い、思いっきり自分にビンタした。
「なっ、なにしんてるの!?。頭大丈夫?」
「失礼だな、気合い入れてんの」
嘘です、妹に欲情しないように踏ん張ってました。
「さー!。ついに決勝です。今回勝ち残ってきたチームは!?
Aブロックは、やはりこの方々!勇者パーティーの魔法のスペシャリスト魔法帝と魔王を討ち取りし者!勇者によるケイビリンチーム!。
Bブロックは、勇者パーティーの聖女と転入初日から大暴れのバランスブレーカー、シンチーム。ちなみに兄妹だそうです。
最後にCブロックは力も不明、出身不明、正体不明、結局未だに正体がわからない!MOチーム!。
今回はなかなか楽しめそうだぜ。では、入場please」
各チームはステージに登り始める。もちろん俺とアリスもだ。
「アリス、今回は盾はコネクトで呼べるけど、アリスの詠唱はゆっくりでもいいから確実に唱えてくれ」
「わかった、お兄様は思う存分に
暴れてください」
「もちろんだ」
「やぁ、我が妻」
「おまえのじゃない」
「…ごほん、お互いに頑張ろう」
「おい、そんなことより。自称勇者」
「自称じゃない!」
「Cブロックのあいつら、どう思う」
「ふむ、たしかに不穏な空気を感じる」
今ので自称も警戒を始めたことにより、俺の中での評価も多少は上がり、自称からおそらくになった。
「では!カウントダウン。みなさんも!」
「「3…2…1…0」」
「開始!」
「「第一詠唱」」
詠唱をはじめたのはあの、正体がわからないやつを除いた全員だ。ようやく勇者も詠唱ができるらしい。
『我が心は鋼。ならば、主人の体も心も鋼 今英雄となれ』
【レジェンドウェポン】
『今清らかな心が 世界の闇の鎖状を浄化する』
【ジャンヌ】
『世界の平和 今我が手により 闇より解放する」
【アーサー王】
『全ての不可能なことも 奇跡の力で全ては塗り替えられる』
【ソロモン王】
この時点でようやく気づけるが、勇者パーティーはどうやらスキルを使うと変身するようだ。みんな服装がだいぶ変わる。なにより、それぞれの名前が神話や昔話にでてくる有名な英雄ばかりだ。
『コネクト』
【ガラハドの盾】
『使用者権限変更、使用者名アリス・ヴィーナス』
仕様変更の隙をつき、ケイビリンチームは奇襲してくる
「援護は任せたぞ」
魔法帝は頷く。名前はなんていうんだろう。
『煉獄の炎 今爆発となり 敵を葬れ』
【エクスプロージョン】
「やべ!コネクト」
【グラム】
魔法陣はケイビリンと魔法帝以外の足元に現れる。その魔法陣は大きな大爆発を起こす。アリスはガラハドの盾によりダメージは向こうだが、俺はそうはいかない。どうにかグラムで致命傷は避けたが、それでもかなりのダメージははいった。
「くらえ!」
おそらくの勇者君は剣を振りかざすがそれをグラムでガードする。
「ち、これほど面倒とはな。まさかこんなにいきなり切り札を出すことになるとは…」
「なにをほざく!。我がスキルにより、我は通常の三十倍の身体能力だ、貴様如きになにができる」
【ウェポンコネクト・フルオープン】
俺の背後から多くの魔法陣が現れる。その中から無数の剣・槍・弓・斧・盾が現れる。今日の朝に大量詠唱をして貯めたレジェンドウェポンシリーズ。
「な、なんだこれは」
「うそ」
「お兄様かっこいい~」
一人顔がとろけてるが、流石にこれには驚いたようだ。だが、MOチームは動きださない。
『全武器ロック解除。一斉発射!』
次の瞬間に、全ての武器は射出され、武器それぞれ特有の効果を発動して大暴れをする。この武器達は、召喚と使用者権限を除いた全ての行為はMPを消費しないため、召喚と発射以降は完全自動のため、命令しないと暴れ続ける。
「こい!エクスカリバー!デュランダル」
デュランダルはエクスカリバーと同じく西洋神話に伝わる、ローランとゆう人物が所持していた不滅の剣。
「く!なんと卑怯な」
「ケイビリン!この武器たち、攻撃しても壊れないよ!」
黙り込んでいた魔法帝も喋り出す。もはや、躊躇していられないようだ。
「なに!?」
「やばい、この…まま、だと。あっ!」
魔法帝は武器の襲撃に押されて、フィールドからでてしまう。
「アリス!今だ!」
「よし!いくよ」
アリスは魔法陣を展開して、詠唱をはじめる。それに合わせて俺もコネクトを行う。アリスの回復スキルは近くの者を治す効果がある。だが、共有者に使用するとテレポートするとゆうバグみたいな効果がある。それを利用した。
『我が同胞の傷・魔力・気力を回復せよ』
【エクスヒール】
「コネクト!」
【超プラズマバスター】
もはや伝説の武器とは言えないがこの世界では別だった。このレールガンのようなエネルギー放はこの世界には存在しない伝説の武器だから、レジェンドウェポン判定がクリアして召喚できた。
そして、詠唱終了と同時にアリスの目の前にテレポートして、銃口をケイビリンに向ける
「うまくガードしろよ。発射!」
銃口から放たれる電気のエネルギー放は凄まじい威力でケイビリンに向かう。
「やっ、やばい!」
『物体を入れ替えよ』
【アポート】
次の瞬間に、ケイビリンのいた位置には石ころが現れた。そして当の本人は場外にいた。
「これは」
「アポートさせました。このままだと死んでしまうかと思い」
「…そうか…助かった」
「ここでまさかの勇者と魔法帝が最初に脱落!。これは面白くなってきた」
「よし、これならあいつ…ら…も」
次の瞬間、アリスによって、氷魔法で生み出されたつららで背中を刺されていた。
「ぐ、あぁ」
「な、なんとゆうことだぁー!?。まさかの聖女の裏切りだぁ!」
『ふふ、はははは。私よ、私のEXスキルのマインドコントロールよ』
つきに正体不明の人物は喋り出す。その人物によってアリスに俺は刺されたのだ。
「お前…なに…もの…だ」
『あぁ、そうね。私は…』
フードを脱ぎ捨てるとそれは間違いなく…悪魔だった
『私はサタナキア。魔王軍幹部の一人だよ。といっても、本物を取り込んだのが私であって、本当に魔王軍幹部ではないがけどね』
魔王軍…ここにきて、どうして。
『いやぁね。騙してるとはいえ、魔王は今のボスだし、言うこと聞かなきゃでしょ?。で、貴方と第二王子?が戦ってる時に映ったそこの女の子が気に入ったみたいでね。連れてこいって言われたの』
またか、だがこの程度の傷ならまだ、武器を操作できる筈だった。
「な…んだ…から…だがう…ご…かない」
『当たり前よ、上位状態異常の毒と氷結の同士魔法の【クロス・スタン】によって君は外側は毒で麻痺、内側は氷結状態で芯から動けないだろう?』
まさか、あの時のつららか。
「な!なんと!Cブロックの選手は魔王軍の幹部だったぁ!」
「魔王軍の幹部だって!?」
「いやだぁ!死にたくない」
「いやぁー!」
「逃がしてクレェ!」
観客はみんな慌てて逃げ出す。
『もうこの子もいらないわね』
掴み、投げ捨てた仲間の中身は間違いなく人間の女の子だった。
「な…に」
『私のスキルの操作してたのよぉ。といっても、女の子しか操れないし、最大3人が限界なのよねぇ』
そうか、偶然だとは思うが、Cブロックのほとんどの選手が女だった。しかも今回のルールはタッグ。同時に操作してしまえば戦闘なしで戦える。
『じゃあ、この子貰ってくわねぇ』
「かえ…せ」
『あら。まだ動けるの?。なら見せてあげる。別の世界の力を』
別の世界の力?。でも確か爺さんが…
:
「おぉ、そうじゃそうじゃ。一つ伝え忘れるところだった」
「なんだ?爺さん」
「世界のルールにな、他の世界の力を使用してはいけないとゆうものがある。知識なら物によるがセーフじゃが、特別な力はダメだ。時空列の掟に背くことになる。もしそんな奴を見つけた時は召喚術式を描きこの名の者を呼べ。その名は」
:
【ブラフマー】
血で最後の力を振り絞り描いた魔法陣は光り出した。
『ん?なにかしら。悪あがきかしら』
「掟第1条。他の世界の力を使用する者には、神の怒りの鉄槌を」
魔法陣から現れたのは、元の世界での一般的な服を着た、同い年ぐらいの男の子だった。
「俺はブラフマー、又の名を神龍兎。掟を破ったお前を倒す。おい、バランスブレーカー」
「え?おっ、俺?」
「お前しかいねぇよ。妹…助けてやる」
男の子は言う。そうだ、爺さんが言っていたのはこいつか。龍まで聞き取れた人物は龍兎…神龍兎か!。
『なにこの子?まぁ、いいわ。死になさい!』
「スタイルチェンジ!」
【ファイター】
【我流・剛雷】
『ごはぁ!はっ、速い!』
姿を変えた龍兎はサタナキアを高速で移動して、殴り。殴ったサタナキアに落雷が落ちた。ステータスを確認すると衝撃的な結果がでた。
レベル測定不能
HPレベル測定不能
MPレベル測定不能
STRレベル測定不能
ATRレベル測定不能
DEFレベル測定不能
AGIレベル測定不能
スキル
測定不能
EXスキル
スタイルチェンジ(戦闘スタイルの変更)
EXスキル以外の測定が不可能であった。俺の鑑定で測定出来ないのは、俺より圧倒的に強い者だ。まさか、神がここまで強い存在とは。だが、龍兎が少し薄くなってた。
「あ!おい、お前MPをほかの事に使いすぎだ!。今回の場合はお前が依り代でここにいるんだ。お前のMP切れたらここにいれないだろ!」
「え!?嘘。だっ、誰かー!魔力ポーションくれぇー」
「あの…これ」
「お前、魔法帝」
「私、メアリー・ヴィオレットです。私…魔力枯渇はよくあるので」
「そ、そうか」
貰った魔力ポーションのビンを飲み干してMPを回復させた。
「これでいいのか?」
「よし!スタイルチェンジ」
【スラッシュ】
おぉ、見た目がザ・サムライになった。…けど刀は?
「こい、氷空」
空間に穴が空きそここら女の子が出てきた。なにあれかっけぇ。
「YESマスター。今回の標的は個体名サタナキアですね。」
「あぁ、いくぞ」
【氷鉄星】
女の子は光に包まれ、光は一瞬で氷になった。それを龍兎が掴むと、青い刃の刀になった。
『あらぁ?変わった技を持ってるのね』
「どんぐらいの力であいつは倒せる」
『約25%で可能です』
「そんなもんか」
龍兎はつまらなそうな顔をして、剣を地面に突き刺す。その瞬間に一帯は凍ったのだ。だが、凍ったのはサタナキアのみで俺やアリス、残った観客やケイビリンとメアリーも凍らない。どうやら、標的のみを凍らせるみたいだ。いやだ、すごくチートでかっこいい。
【周撃・フリーズワールド】
『な、馬鹿な。私が…なぜ』
「スタイルチェンジ」
【皇帝】
「皇帝の下命ずる。掟を破った貴様を、名も無き、無の空間に永遠に封印する」
サタナキアの後ろの空間に穴が空き、強い風がでているが、吸い込まれているのはサタナキアだけだった
『い、いいのかしら?この子も吸い込まれてちゃうわよ』
そう、アリスはまだやつの巨大な手に掴まれたままなのだ。
「いっただろ。掟を破った貴様ををって」
『まさか。あっ、アアアアアアアアア!』
次の瞬間、穴にサタナキアは吸い込まれ、アリスは吸い込まれずにすり抜けた
「あ、アリス!」
すぐに、アリスの所に向かい抱きかかえた。
「よかった、気絶してるだけだ」
「…は~、疲れた」
「おつかれ様です、マスター」
戦いが終わってすぐ、女の子…たしか氷空?は人の姿に戻っていた。
そして終わってまもなくケイビリンは目を覚ました。
「ん~…は!。こっ、これは。どうゆうことだ。我が妻は無事なのか…。ツッコミがこないまさか、未来のお兄様(笑)になにか、む?貴様何者、まさか貴様が」
ケイビリンは剣をだして、龍兎に向ける。正直そんなことにツッコミをいれる気力もなかった、間も無く国王様がやってきて、怒鳴る。
「勇者!貴様なにをしている」
「え?あ、うぇ?」
「申し訳ございません。ブラフマー様」
「いいよ、今まで気絶して状況わかってないんだから」
「国王様、ご冗談を。このような物がブラフマー様なわけ」
そんなことをほざくケイビリンに空間魔法で穴を開けて、国王様が瞬間移動パンチをお見舞いしてやった。
「いたぁ!」
「誠に申し訳ございません」
「いいって。あ、それなら。あんたとそこのシン君に話があるから、変わりの依り代用意してくれる?。もう彼のMPも流石に限界みたいだから」
「はい、ただちに。おい、神専用の依り代を用意しろ」
「じゃ、そのアリスって子が目覚めたら話しよっか?。シン・ヴィーナス君?」
どこからどうみても普通の笑顔なのにどこか、安心出来る気がした。
…そういえば、あいつの異世界の力ってなんだったんだろ?
ウェポンシリーズの拡張だ。今現在は数えれる程度しか使えない。なので、決勝ように補充しているのだ。俺のEXスキルレジェンドウェポンの強みは、いくつもの武器を自在に扱うことだ。それならば、数えれる程度よりも多くの数を揃えた方が有利だと踏んだ。本来こんなことをすればMP消費が大変だが、そんな時この世界にはライフポーションやマナポショーンが存在するらしく、いざとゆうときは買いだめした物を飲むのが常識なのだが、MPは馬鹿みたいにあるし、妹が聖女なので回復には困らないとゆうなんとも根本的にチートな兄妹だと。
「お兄ちゃん?なにしてるの?」
「えっ、あっ、えっとぉ。ウェポンシリーズの拡張をしてる」
昨日の夜もあり、まともに顔が見れなかった。
「でも、お兄ちゃん。大会の時間まであと、30分ぐらいだよ?」
「嘘!?やっば。アリス準備は」
「出来てるよ」
手早く済ませてくれたアリスと一緒に急いで走った。
「はぁはぁ、まに…あった…」
「大丈夫?お兄ちゃん」
「あぁ、途中までは余裕だったな」
ここまで来る途中にアリスが疲れたと申し始めたので、ここまでおんぶして走ってきた。…意外と胸…あったな。そんな事を考えちゃいけないと思い、思いっきり自分にビンタした。
「なっ、なにしんてるの!?。頭大丈夫?」
「失礼だな、気合い入れてんの」
嘘です、妹に欲情しないように踏ん張ってました。
「さー!。ついに決勝です。今回勝ち残ってきたチームは!?
Aブロックは、やはりこの方々!勇者パーティーの魔法のスペシャリスト魔法帝と魔王を討ち取りし者!勇者によるケイビリンチーム!。
Bブロックは、勇者パーティーの聖女と転入初日から大暴れのバランスブレーカー、シンチーム。ちなみに兄妹だそうです。
最後にCブロックは力も不明、出身不明、正体不明、結局未だに正体がわからない!MOチーム!。
今回はなかなか楽しめそうだぜ。では、入場please」
各チームはステージに登り始める。もちろん俺とアリスもだ。
「アリス、今回は盾はコネクトで呼べるけど、アリスの詠唱はゆっくりでもいいから確実に唱えてくれ」
「わかった、お兄様は思う存分に
暴れてください」
「もちろんだ」
「やぁ、我が妻」
「おまえのじゃない」
「…ごほん、お互いに頑張ろう」
「おい、そんなことより。自称勇者」
「自称じゃない!」
「Cブロックのあいつら、どう思う」
「ふむ、たしかに不穏な空気を感じる」
今ので自称も警戒を始めたことにより、俺の中での評価も多少は上がり、自称からおそらくになった。
「では!カウントダウン。みなさんも!」
「「3…2…1…0」」
「開始!」
「「第一詠唱」」
詠唱をはじめたのはあの、正体がわからないやつを除いた全員だ。ようやく勇者も詠唱ができるらしい。
『我が心は鋼。ならば、主人の体も心も鋼 今英雄となれ』
【レジェンドウェポン】
『今清らかな心が 世界の闇の鎖状を浄化する』
【ジャンヌ】
『世界の平和 今我が手により 闇より解放する」
【アーサー王】
『全ての不可能なことも 奇跡の力で全ては塗り替えられる』
【ソロモン王】
この時点でようやく気づけるが、勇者パーティーはどうやらスキルを使うと変身するようだ。みんな服装がだいぶ変わる。なにより、それぞれの名前が神話や昔話にでてくる有名な英雄ばかりだ。
『コネクト』
【ガラハドの盾】
『使用者権限変更、使用者名アリス・ヴィーナス』
仕様変更の隙をつき、ケイビリンチームは奇襲してくる
「援護は任せたぞ」
魔法帝は頷く。名前はなんていうんだろう。
『煉獄の炎 今爆発となり 敵を葬れ』
【エクスプロージョン】
「やべ!コネクト」
【グラム】
魔法陣はケイビリンと魔法帝以外の足元に現れる。その魔法陣は大きな大爆発を起こす。アリスはガラハドの盾によりダメージは向こうだが、俺はそうはいかない。どうにかグラムで致命傷は避けたが、それでもかなりのダメージははいった。
「くらえ!」
おそらくの勇者君は剣を振りかざすがそれをグラムでガードする。
「ち、これほど面倒とはな。まさかこんなにいきなり切り札を出すことになるとは…」
「なにをほざく!。我がスキルにより、我は通常の三十倍の身体能力だ、貴様如きになにができる」
【ウェポンコネクト・フルオープン】
俺の背後から多くの魔法陣が現れる。その中から無数の剣・槍・弓・斧・盾が現れる。今日の朝に大量詠唱をして貯めたレジェンドウェポンシリーズ。
「な、なんだこれは」
「うそ」
「お兄様かっこいい~」
一人顔がとろけてるが、流石にこれには驚いたようだ。だが、MOチームは動きださない。
『全武器ロック解除。一斉発射!』
次の瞬間に、全ての武器は射出され、武器それぞれ特有の効果を発動して大暴れをする。この武器達は、召喚と使用者権限を除いた全ての行為はMPを消費しないため、召喚と発射以降は完全自動のため、命令しないと暴れ続ける。
「こい!エクスカリバー!デュランダル」
デュランダルはエクスカリバーと同じく西洋神話に伝わる、ローランとゆう人物が所持していた不滅の剣。
「く!なんと卑怯な」
「ケイビリン!この武器たち、攻撃しても壊れないよ!」
黙り込んでいた魔法帝も喋り出す。もはや、躊躇していられないようだ。
「なに!?」
「やばい、この…まま、だと。あっ!」
魔法帝は武器の襲撃に押されて、フィールドからでてしまう。
「アリス!今だ!」
「よし!いくよ」
アリスは魔法陣を展開して、詠唱をはじめる。それに合わせて俺もコネクトを行う。アリスの回復スキルは近くの者を治す効果がある。だが、共有者に使用するとテレポートするとゆうバグみたいな効果がある。それを利用した。
『我が同胞の傷・魔力・気力を回復せよ』
【エクスヒール】
「コネクト!」
【超プラズマバスター】
もはや伝説の武器とは言えないがこの世界では別だった。このレールガンのようなエネルギー放はこの世界には存在しない伝説の武器だから、レジェンドウェポン判定がクリアして召喚できた。
そして、詠唱終了と同時にアリスの目の前にテレポートして、銃口をケイビリンに向ける
「うまくガードしろよ。発射!」
銃口から放たれる電気のエネルギー放は凄まじい威力でケイビリンに向かう。
「やっ、やばい!」
『物体を入れ替えよ』
【アポート】
次の瞬間に、ケイビリンのいた位置には石ころが現れた。そして当の本人は場外にいた。
「これは」
「アポートさせました。このままだと死んでしまうかと思い」
「…そうか…助かった」
「ここでまさかの勇者と魔法帝が最初に脱落!。これは面白くなってきた」
「よし、これならあいつ…ら…も」
次の瞬間、アリスによって、氷魔法で生み出されたつららで背中を刺されていた。
「ぐ、あぁ」
「な、なんとゆうことだぁー!?。まさかの聖女の裏切りだぁ!」
『ふふ、はははは。私よ、私のEXスキルのマインドコントロールよ』
つきに正体不明の人物は喋り出す。その人物によってアリスに俺は刺されたのだ。
「お前…なに…もの…だ」
『あぁ、そうね。私は…』
フードを脱ぎ捨てるとそれは間違いなく…悪魔だった
『私はサタナキア。魔王軍幹部の一人だよ。といっても、本物を取り込んだのが私であって、本当に魔王軍幹部ではないがけどね』
魔王軍…ここにきて、どうして。
『いやぁね。騙してるとはいえ、魔王は今のボスだし、言うこと聞かなきゃでしょ?。で、貴方と第二王子?が戦ってる時に映ったそこの女の子が気に入ったみたいでね。連れてこいって言われたの』
またか、だがこの程度の傷ならまだ、武器を操作できる筈だった。
「な…んだ…から…だがう…ご…かない」
『当たり前よ、上位状態異常の毒と氷結の同士魔法の【クロス・スタン】によって君は外側は毒で麻痺、内側は氷結状態で芯から動けないだろう?』
まさか、あの時のつららか。
「な!なんと!Cブロックの選手は魔王軍の幹部だったぁ!」
「魔王軍の幹部だって!?」
「いやだぁ!死にたくない」
「いやぁー!」
「逃がしてクレェ!」
観客はみんな慌てて逃げ出す。
『もうこの子もいらないわね』
掴み、投げ捨てた仲間の中身は間違いなく人間の女の子だった。
「な…に」
『私のスキルの操作してたのよぉ。といっても、女の子しか操れないし、最大3人が限界なのよねぇ』
そうか、偶然だとは思うが、Cブロックのほとんどの選手が女だった。しかも今回のルールはタッグ。同時に操作してしまえば戦闘なしで戦える。
『じゃあ、この子貰ってくわねぇ』
「かえ…せ」
『あら。まだ動けるの?。なら見せてあげる。別の世界の力を』
別の世界の力?。でも確か爺さんが…
:
「おぉ、そうじゃそうじゃ。一つ伝え忘れるところだった」
「なんだ?爺さん」
「世界のルールにな、他の世界の力を使用してはいけないとゆうものがある。知識なら物によるがセーフじゃが、特別な力はダメだ。時空列の掟に背くことになる。もしそんな奴を見つけた時は召喚術式を描きこの名の者を呼べ。その名は」
:
【ブラフマー】
血で最後の力を振り絞り描いた魔法陣は光り出した。
『ん?なにかしら。悪あがきかしら』
「掟第1条。他の世界の力を使用する者には、神の怒りの鉄槌を」
魔法陣から現れたのは、元の世界での一般的な服を着た、同い年ぐらいの男の子だった。
「俺はブラフマー、又の名を神龍兎。掟を破ったお前を倒す。おい、バランスブレーカー」
「え?おっ、俺?」
「お前しかいねぇよ。妹…助けてやる」
男の子は言う。そうだ、爺さんが言っていたのはこいつか。龍まで聞き取れた人物は龍兎…神龍兎か!。
『なにこの子?まぁ、いいわ。死になさい!』
「スタイルチェンジ!」
【ファイター】
【我流・剛雷】
『ごはぁ!はっ、速い!』
姿を変えた龍兎はサタナキアを高速で移動して、殴り。殴ったサタナキアに落雷が落ちた。ステータスを確認すると衝撃的な結果がでた。
レベル測定不能
HPレベル測定不能
MPレベル測定不能
STRレベル測定不能
ATRレベル測定不能
DEFレベル測定不能
AGIレベル測定不能
スキル
測定不能
EXスキル
スタイルチェンジ(戦闘スタイルの変更)
EXスキル以外の測定が不可能であった。俺の鑑定で測定出来ないのは、俺より圧倒的に強い者だ。まさか、神がここまで強い存在とは。だが、龍兎が少し薄くなってた。
「あ!おい、お前MPをほかの事に使いすぎだ!。今回の場合はお前が依り代でここにいるんだ。お前のMP切れたらここにいれないだろ!」
「え!?嘘。だっ、誰かー!魔力ポーションくれぇー」
「あの…これ」
「お前、魔法帝」
「私、メアリー・ヴィオレットです。私…魔力枯渇はよくあるので」
「そ、そうか」
貰った魔力ポーションのビンを飲み干してMPを回復させた。
「これでいいのか?」
「よし!スタイルチェンジ」
【スラッシュ】
おぉ、見た目がザ・サムライになった。…けど刀は?
「こい、氷空」
空間に穴が空きそここら女の子が出てきた。なにあれかっけぇ。
「YESマスター。今回の標的は個体名サタナキアですね。」
「あぁ、いくぞ」
【氷鉄星】
女の子は光に包まれ、光は一瞬で氷になった。それを龍兎が掴むと、青い刃の刀になった。
『あらぁ?変わった技を持ってるのね』
「どんぐらいの力であいつは倒せる」
『約25%で可能です』
「そんなもんか」
龍兎はつまらなそうな顔をして、剣を地面に突き刺す。その瞬間に一帯は凍ったのだ。だが、凍ったのはサタナキアのみで俺やアリス、残った観客やケイビリンとメアリーも凍らない。どうやら、標的のみを凍らせるみたいだ。いやだ、すごくチートでかっこいい。
【周撃・フリーズワールド】
『な、馬鹿な。私が…なぜ』
「スタイルチェンジ」
【皇帝】
「皇帝の下命ずる。掟を破った貴様を、名も無き、無の空間に永遠に封印する」
サタナキアの後ろの空間に穴が空き、強い風がでているが、吸い込まれているのはサタナキアだけだった
『い、いいのかしら?この子も吸い込まれてちゃうわよ』
そう、アリスはまだやつの巨大な手に掴まれたままなのだ。
「いっただろ。掟を破った貴様ををって」
『まさか。あっ、アアアアアアアアア!』
次の瞬間、穴にサタナキアは吸い込まれ、アリスは吸い込まれずにすり抜けた
「あ、アリス!」
すぐに、アリスの所に向かい抱きかかえた。
「よかった、気絶してるだけだ」
「…は~、疲れた」
「おつかれ様です、マスター」
戦いが終わってすぐ、女の子…たしか氷空?は人の姿に戻っていた。
そして終わってまもなくケイビリンは目を覚ました。
「ん~…は!。こっ、これは。どうゆうことだ。我が妻は無事なのか…。ツッコミがこないまさか、未来のお兄様(笑)になにか、む?貴様何者、まさか貴様が」
ケイビリンは剣をだして、龍兎に向ける。正直そんなことにツッコミをいれる気力もなかった、間も無く国王様がやってきて、怒鳴る。
「勇者!貴様なにをしている」
「え?あ、うぇ?」
「申し訳ございません。ブラフマー様」
「いいよ、今まで気絶して状況わかってないんだから」
「国王様、ご冗談を。このような物がブラフマー様なわけ」
そんなことをほざくケイビリンに空間魔法で穴を開けて、国王様が瞬間移動パンチをお見舞いしてやった。
「いたぁ!」
「誠に申し訳ございません」
「いいって。あ、それなら。あんたとそこのシン君に話があるから、変わりの依り代用意してくれる?。もう彼のMPも流石に限界みたいだから」
「はい、ただちに。おい、神専用の依り代を用意しろ」
「じゃ、そのアリスって子が目覚めたら話しよっか?。シン・ヴィーナス君?」
どこからどうみても普通の笑顔なのにどこか、安心出来る気がした。
…そういえば、あいつの異世界の力ってなんだったんだろ?
応援ありがとうございます!
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