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「....遅ぇぞ?」
その怒気を含んだ声色にビクッと肩を震わせる。
「まぁいい俺は今気分がいいから見逃してやる」
取り巻き達が「やさしー!」「感謝しろよ!」など言っている中で麗都は嬉しそうに自慢を始める。
「俺あの学年一位様に呼び出されたんだわ、きっと告白だろーなー俺つえーからさー?笑笑」
お前じゃ一生無理だなとでも言いたそうにこちらを睨みながら笑いを上げている。
麗都は夏葉との約束の時間になり教室を後にする、野次馬たちも一目見ようとこっそり角から見守る、雪菜も少し気になり見に行く。
「夏葉ちゃんやっと俺のこと好きになってくれたー?笑、遅いよー?」
そうふざけながら夏葉に言う。
「...はぁ、あなたねぇ?雪菜くんに申し訳ないとか思わないわけ?」
その言葉を聞き麗都の顔から笑みが消える。
「なんで今あいつの名前出すんだよ...
俺に告白したくて呼び出したんだろ?」
「告白?何勘違いしてるのか知らないけど...私は雪菜くんの方が好感持てるけどね?笑」
その煽りに耐えきれなくなり、顔を真っ赤にした麗都が叫ぶ。
「ふざけんな!おい!カス!どうせいるんだろ!出てこい、俺と決闘だ!」
カスと雪菜の事を呼びながら決闘を申し込む。
この学園には決闘システムが存在する、どちらか一方が相手に決闘を申し込み、相手は必ずそれに応じなければならない、というものだ。
「いくらなんでも決闘はまずいんじゃ...」「麗都キレすぎだろ」、「雪菜終わったな」などと野次馬達がヒソヒソと言っている中雪菜が1歩前に踏み出す。
「僕ならここ、です。...決闘、受けます。」
怯えながらも覚悟を決めたように答える。
「まじか!」「雪菜死ぬぞ!?」周りからの野次に耳を傾けるまもなく合図なしに麗都が魔法を発動させる。
「カスにはこれで十分だろ!燃え尽きろ、フレアル!」
麗都の目の前にバランスボール程の大きさの火炎球が出現する。
「ひぃっ!」
怖気付き短く悲鳴のような声を出す。
次の瞬間
「ダメ!」
夏葉が身を呈して雪菜を守る、衣服は焦げ少しはだけ、体には火傷跡が残る。
「え?なん、で...」
「はぁ!?夏葉ちゃんなんでそんなカス庇うんだよ!」
その場に膝から崩れ落ちる夏葉は雪菜の方を向き、怪我がないことを確認すると安心
したような顔を浮かべる。
「........」
雪菜は驚き、心配、そして自分のせいで傷を負わせてしまったという悔しさが心の中で渦巻く。
「っく!スヒア!夏葉ちゃんを治してくれ!」
そう言うと麗都の周りを漂っていた使い魔であるスヒアが夏葉に治癒魔法をかける。
「お前のせいだ、お前のせいで夏葉ちゃんが....殺す!」
自分が放った魔法が本来の標的ではなく意中の相手を傷つけてしまったことに対し、庇わせた雪菜を責め立てる。
「......グラディス」
雪菜?はそう呟くと一振の太刀と篭手を創り出した。
「....貴様我が主の宝を傷つけた罰、受ける覚悟はできておろうの?」
雪菜本人のはず、しかしその声は明らかに雪菜本人ではない、別のナニかの声だった。
「ひぃっ!」
麗都が短く悲鳴を上げると雪菜であるはずのナニかは構えを取る。
キンッという金属音がなった瞬間、麗都がその場に倒れ込む。
「もし、この中の誰でも我が主の宝...夏葉殿に触れたらどうなるかは、理解できるであろう?」
その怒気を含んだ声色にビクッと肩を震わせる。
「まぁいい俺は今気分がいいから見逃してやる」
取り巻き達が「やさしー!」「感謝しろよ!」など言っている中で麗都は嬉しそうに自慢を始める。
「俺あの学年一位様に呼び出されたんだわ、きっと告白だろーなー俺つえーからさー?笑笑」
お前じゃ一生無理だなとでも言いたそうにこちらを睨みながら笑いを上げている。
麗都は夏葉との約束の時間になり教室を後にする、野次馬たちも一目見ようとこっそり角から見守る、雪菜も少し気になり見に行く。
「夏葉ちゃんやっと俺のこと好きになってくれたー?笑、遅いよー?」
そうふざけながら夏葉に言う。
「...はぁ、あなたねぇ?雪菜くんに申し訳ないとか思わないわけ?」
その言葉を聞き麗都の顔から笑みが消える。
「なんで今あいつの名前出すんだよ...
俺に告白したくて呼び出したんだろ?」
「告白?何勘違いしてるのか知らないけど...私は雪菜くんの方が好感持てるけどね?笑」
その煽りに耐えきれなくなり、顔を真っ赤にした麗都が叫ぶ。
「ふざけんな!おい!カス!どうせいるんだろ!出てこい、俺と決闘だ!」
カスと雪菜の事を呼びながら決闘を申し込む。
この学園には決闘システムが存在する、どちらか一方が相手に決闘を申し込み、相手は必ずそれに応じなければならない、というものだ。
「いくらなんでも決闘はまずいんじゃ...」「麗都キレすぎだろ」、「雪菜終わったな」などと野次馬達がヒソヒソと言っている中雪菜が1歩前に踏み出す。
「僕ならここ、です。...決闘、受けます。」
怯えながらも覚悟を決めたように答える。
「まじか!」「雪菜死ぬぞ!?」周りからの野次に耳を傾けるまもなく合図なしに麗都が魔法を発動させる。
「カスにはこれで十分だろ!燃え尽きろ、フレアル!」
麗都の目の前にバランスボール程の大きさの火炎球が出現する。
「ひぃっ!」
怖気付き短く悲鳴のような声を出す。
次の瞬間
「ダメ!」
夏葉が身を呈して雪菜を守る、衣服は焦げ少しはだけ、体には火傷跡が残る。
「え?なん、で...」
「はぁ!?夏葉ちゃんなんでそんなカス庇うんだよ!」
その場に膝から崩れ落ちる夏葉は雪菜の方を向き、怪我がないことを確認すると安心
したような顔を浮かべる。
「........」
雪菜は驚き、心配、そして自分のせいで傷を負わせてしまったという悔しさが心の中で渦巻く。
「っく!スヒア!夏葉ちゃんを治してくれ!」
そう言うと麗都の周りを漂っていた使い魔であるスヒアが夏葉に治癒魔法をかける。
「お前のせいだ、お前のせいで夏葉ちゃんが....殺す!」
自分が放った魔法が本来の標的ではなく意中の相手を傷つけてしまったことに対し、庇わせた雪菜を責め立てる。
「......グラディス」
雪菜?はそう呟くと一振の太刀と篭手を創り出した。
「....貴様我が主の宝を傷つけた罰、受ける覚悟はできておろうの?」
雪菜本人のはず、しかしその声は明らかに雪菜本人ではない、別のナニかの声だった。
「ひぃっ!」
麗都が短く悲鳴を上げると雪菜であるはずのナニかは構えを取る。
キンッという金属音がなった瞬間、麗都がその場に倒れ込む。
「もし、この中の誰でも我が主の宝...夏葉殿に触れたらどうなるかは、理解できるであろう?」
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