僕と先生は、終わった。

Mind

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第1章 同棲生活始まります!?

ラーメンと先生

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嘘みたいだ。
まさか、先生の家に泊まることになるなんて。
先生は、鼻歌を歌いながらカップラーメンにお湯を注いでいる。俺はそれをリビングのソファでただ聞いている。
昔の曲だろうか、入り込むメロディが耳に心地いい。
「長月君、味噌か塩。」
即座に味噌と答えると、先生は「やった!塩だ!」と声を上げた。
自分の家なんだから、好きな方食べたらいいのに。
先生の気遣いに苦笑しながら、俺は自分の味噌ラーメンをリビングに運んだ。
暑いのにリビングにはまだコタツが出されてある。
流石に入る気にはなれない。
「テレビつけていいよ」
先生が自分の分のラーメンを持ってきながら言った。
どんどんチャンネルを変えていく。
「なんか見たいのありますか?」
気を使われるのは申し訳ないので、先生に質問した。
普段どんな番組を見るのか、という興味本位もある。どうせ諦めないといけない恋なんだから、今くらいは楽しんでもいいだろう。
「んっとね…。あ、そうそう。今日木曜だよね!楽しみにしてたドラマがあったんだー!長月君、見てもいい?」
どうぞどうぞとチャンネルを渡して、チャンネルが切り替わると、明るいメロディのオープニングが始まった。恋愛ものらしく、主人公と恋人が喧嘩して、でも最後には仲直りするという結構ベタなストーリーだったが、ラストで主人公が泣きながら恋人に抱きつくシーンで、先生は号泣していた。
「うう…うううう…。うわぁああん!!!」
こっちが驚くほどのガチ泣きだ。
散々泣き散らして、最後には笑顔になった先生に、俺は思わずほっこりしてしまった。

しかし。

とんでもないことが起こった。
ラストに、結ばれたカップルのベッドシーンが映し出されたのだ。
こんな演出して大丈夫なのかって言うぐらい、俺が父親なら我が子の目を思わず塞いでしまうぐらいの、結構濃厚なラブシーンだった。
先生はと言うと、ちょっと頰を赤らめながら見ているし。
俺は俺で、隣の先生を意識してしまって、気まずい。
ていうか、あんた大人だろ…思春期じゃあるまいし… 

顔赤らめんな、頼むから。

どんどん赤くなっていく先生を見てると、もぞもぞと衝動が頭をもたげてくる。
いや、だめだろ。抑えろ。
必死に抑えろと心で呟くと、少しだけ衝動はずるずる引き下がっていった。しかしそれは先生を見るとまた一気に膨れ上がる。
一体なんの衝動なのか名前もつけられない。
だけどなんか、先生をこのまま独り占めにしてしまいたいような…。自分のものにしてみたいような…。先生の熱を知りたいような変な欲にかられるんだ。
「長月君?どうしたの、具合悪い?」
ベッドシーンが終わってからずっと苦い顔で衝動に耐えていた俺に、狙われてるとも知らない獲物が近づいてきた。
シャツのボタンがはだけてる。
無防備すぎる。
「…先生。」
だめだ触れたい。
「…え、長月君?」
そっと先生の頰に触れた。

「先生。」
そして、先生の唇に、キスをした。






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