4 / 15
第1章 同棲生活始まります!?
ラーメンと先生
しおりを挟む
嘘みたいだ。
まさか、先生の家に泊まることになるなんて。
先生は、鼻歌を歌いながらカップラーメンにお湯を注いでいる。俺はそれをリビングのソファでただ聞いている。
昔の曲だろうか、入り込むメロディが耳に心地いい。
「長月君、味噌か塩。」
即座に味噌と答えると、先生は「やった!塩だ!」と声を上げた。
自分の家なんだから、好きな方食べたらいいのに。
先生の気遣いに苦笑しながら、俺は自分の味噌ラーメンをリビングに運んだ。
暑いのにリビングにはまだコタツが出されてある。
流石に入る気にはなれない。
「テレビつけていいよ」
先生が自分の分のラーメンを持ってきながら言った。
どんどんチャンネルを変えていく。
「なんか見たいのありますか?」
気を使われるのは申し訳ないので、先生に質問した。
普段どんな番組を見るのか、という興味本位もある。どうせ諦めないといけない恋なんだから、今くらいは楽しんでもいいだろう。
「んっとね…。あ、そうそう。今日木曜だよね!楽しみにしてたドラマがあったんだー!長月君、見てもいい?」
どうぞどうぞとチャンネルを渡して、チャンネルが切り替わると、明るいメロディのオープニングが始まった。恋愛ものらしく、主人公と恋人が喧嘩して、でも最後には仲直りするという結構ベタなストーリーだったが、ラストで主人公が泣きながら恋人に抱きつくシーンで、先生は号泣していた。
「うう…うううう…。うわぁああん!!!」
こっちが驚くほどのガチ泣きだ。
散々泣き散らして、最後には笑顔になった先生に、俺は思わずほっこりしてしまった。
しかし。
とんでもないことが起こった。
ラストに、結ばれたカップルのベッドシーンが映し出されたのだ。
こんな演出して大丈夫なのかって言うぐらい、俺が父親なら我が子の目を思わず塞いでしまうぐらいの、結構濃厚なラブシーンだった。
先生はと言うと、ちょっと頰を赤らめながら見ているし。
俺は俺で、隣の先生を意識してしまって、気まずい。
ていうか、あんた大人だろ…思春期じゃあるまいし…
顔赤らめんな、頼むから。
どんどん赤くなっていく先生を見てると、もぞもぞと衝動が頭をもたげてくる。
いや、だめだろ。抑えろ。
必死に抑えろと心で呟くと、少しだけ衝動はずるずる引き下がっていった。しかしそれは先生を見るとまた一気に膨れ上がる。
一体なんの衝動なのか名前もつけられない。
だけどなんか、先生をこのまま独り占めにしてしまいたいような…。自分のものにしてみたいような…。先生の熱を知りたいような変な欲にかられるんだ。
「長月君?どうしたの、具合悪い?」
ベッドシーンが終わってからずっと苦い顔で衝動に耐えていた俺に、狙われてるとも知らない獲物が近づいてきた。
シャツのボタンがはだけてる。
無防備すぎる。
「…先生。」
だめだ触れたい。
「…え、長月君?」
そっと先生の頰に触れた。
「先生。」
そして、先生の唇に、キスをした。
まさか、先生の家に泊まることになるなんて。
先生は、鼻歌を歌いながらカップラーメンにお湯を注いでいる。俺はそれをリビングのソファでただ聞いている。
昔の曲だろうか、入り込むメロディが耳に心地いい。
「長月君、味噌か塩。」
即座に味噌と答えると、先生は「やった!塩だ!」と声を上げた。
自分の家なんだから、好きな方食べたらいいのに。
先生の気遣いに苦笑しながら、俺は自分の味噌ラーメンをリビングに運んだ。
暑いのにリビングにはまだコタツが出されてある。
流石に入る気にはなれない。
「テレビつけていいよ」
先生が自分の分のラーメンを持ってきながら言った。
どんどんチャンネルを変えていく。
「なんか見たいのありますか?」
気を使われるのは申し訳ないので、先生に質問した。
普段どんな番組を見るのか、という興味本位もある。どうせ諦めないといけない恋なんだから、今くらいは楽しんでもいいだろう。
「んっとね…。あ、そうそう。今日木曜だよね!楽しみにしてたドラマがあったんだー!長月君、見てもいい?」
どうぞどうぞとチャンネルを渡して、チャンネルが切り替わると、明るいメロディのオープニングが始まった。恋愛ものらしく、主人公と恋人が喧嘩して、でも最後には仲直りするという結構ベタなストーリーだったが、ラストで主人公が泣きながら恋人に抱きつくシーンで、先生は号泣していた。
「うう…うううう…。うわぁああん!!!」
こっちが驚くほどのガチ泣きだ。
散々泣き散らして、最後には笑顔になった先生に、俺は思わずほっこりしてしまった。
しかし。
とんでもないことが起こった。
ラストに、結ばれたカップルのベッドシーンが映し出されたのだ。
こんな演出して大丈夫なのかって言うぐらい、俺が父親なら我が子の目を思わず塞いでしまうぐらいの、結構濃厚なラブシーンだった。
先生はと言うと、ちょっと頰を赤らめながら見ているし。
俺は俺で、隣の先生を意識してしまって、気まずい。
ていうか、あんた大人だろ…思春期じゃあるまいし…
顔赤らめんな、頼むから。
どんどん赤くなっていく先生を見てると、もぞもぞと衝動が頭をもたげてくる。
いや、だめだろ。抑えろ。
必死に抑えろと心で呟くと、少しだけ衝動はずるずる引き下がっていった。しかしそれは先生を見るとまた一気に膨れ上がる。
一体なんの衝動なのか名前もつけられない。
だけどなんか、先生をこのまま独り占めにしてしまいたいような…。自分のものにしてみたいような…。先生の熱を知りたいような変な欲にかられるんだ。
「長月君?どうしたの、具合悪い?」
ベッドシーンが終わってからずっと苦い顔で衝動に耐えていた俺に、狙われてるとも知らない獲物が近づいてきた。
シャツのボタンがはだけてる。
無防備すぎる。
「…先生。」
だめだ触れたい。
「…え、長月君?」
そっと先生の頰に触れた。
「先生。」
そして、先生の唇に、キスをした。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
『定時後の偶然が多すぎる』
こさ
BL
定時後に残業をするたび、
なぜか必ず同じ上司が、同じフロアに残っている。
仕事ができて、無口で、社内でも一目置かれている存在。
必要以上に踏み込まず、距離を保つ人――
それが、彼の上司だった。
ただの偶然。
そう思っていたはずなのに、
声をかけられる回数が増え、
視線が重なる時間が長くなっていく。
「無理はするな」
それだけの言葉に、胸がざわつく理由を、
彼自身はまだ知らない。
これは、
気づかないふりをする上司と、
勘違いだと思い込もうとする部下が、
少しずつ“偶然”を積み重ねていく話。
静かで、逃げ場のない溺愛が、
定時後から始まる。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。
キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、
ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。
国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚――
だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。
顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。
過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、
気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。
「それでも俺は、あなたがいいんです」
だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。
切なさとすれ違い、
それでも惹かれ合う二人の、
優しくて不器用な恋の物語。
全8話。
奇跡に祝福を
善奈美
BL
家族に爪弾きにされていた僕。高等部三学年に進級してすぐ、四神の一つ、西條家の後継者である彼が記憶喪失になった。運命であると僕は知っていたけど、ずっと避けていた。でも、記憶がなくなったことで僕は彼と過ごすことになった。でも、記憶が戻ったら終わり、そんな関係だった。
※不定期更新になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる