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第十六章・かわいい白ウサギは……荒ぶる鬼神のたくましい腕に抱かれる〔日本神話〕
第55話・楡崎 スサノオの場合④「オレがクサナギの肉剣を大剣に鍛えてやる」
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「クシナダの男姫のヤツ、オレが末っ子オロチの方を男嫁一号に選んだから、キレていたな」
亜夢のウズメは、末っ子オロチと一緒に並んで前方を歩いている、スサノオの後からついて行く。
小柄な末っ子オロチが、恥ずかしそうに隣を歩くスサノオに言った。
「スサノオさま、手をつないでもいいですか?」
「あぁ、別に構わないぞ」
末っ子オロチは、スサノオのたくましい手を握った。
スサノオが横目で、衣服の下にある末っ子オロチの、男のシンボルを見ながら言った。
「おまえのクサナギのツルギ、オレが鍛えて小刀から大剣にしてやるからな」
「はい、お願いします」
◆◆◆◆◆◆
やがて、一行は【イナバ神国】へと入った。
途中、ウズメの亜夢は、衣服の入った白い布袋を買って背負った。
スサノオが言った。
「あの海に見える島が『オキノ島』か……おや? アレはなんだ? 裸のウサギか?」
スサノオが指差した浜の方を見ると、頭にウサギの耳飾りを付けた美少年が、素っ裸でしゃがんで泣いているのが見えた。
裸で泣いている、ウサギ耳美少年に近づいたスサノオがウサギ耳美少年に訊ねる。
「どうして、裸で泣いているんだ? おまえ、名前は?」
答えるウサギ耳美少年。
「ボクの名前は『楡崎 イナバ』と言います……オキノ島に住んでいたのですが、こっちの浜に渡りたくて。海で遊泳していたワニザメと名乗る集団の、ブサメンなお兄さんたちをダマして、浜に渡ろうとしたのですが」
「ダマして海を渡ろうとしたのは良くないな。なんて言ってダマしたんだ?」
「『浜まで無事に渡らせてくれたら、きょう一日だけあなたたちのモノになるよ』とウソを言って」
「それで、どうなった」
「もう少しで浜に上陸できる浅瀬にまで来た時に調子に乗って『やーい、ダマされた。あんたたちみたいなブサイクな男たちの、モノになんかなるワケないだろう』と、言ったら怒ったワニザメ男たちに浜で襲われて身ぐるみを剥がされてしまって、スッポンポンに……襲われて傷ついた肌に潮風が染みて痛くて」
話しを最後まで聞いたスサノオが、ビシッと言った。
「因果応報、ウソをついてワニザメをダマした。おまえが悪い……じゃあ、そういうコトで」
「そんな冷たいコトを言わないで助けてくださいよぅ、もう二度とウソをついて人をダマしたりしませんから」
筋肉誇示のポージングをするスサノオ。
「約束だぞ、ウソつきウサギにはなるなよ……ウズメ、なにか裸ウサギを助ける方法はないか?」
「真水で体を洗って、荒神スサノオの腕に抱かれればいいと思う」
「よし、イナバあそこの小川で体を洗ってこい……その後、あの小屋で、おまえを抱いてオレの男嫁二号にしてやる」
スサノオの言葉に顔を輝かせるイナバ。
「はい、抱いてください……ボクを嫁にしてください」
イナバは小川の水で裸体を浄めると、スサノオが待つ小屋へと入った。
小屋の中には、簡単な寝台が作られ。先に横になっていた上半身裸のスサノオが、上体を起こしてイナバに向かって片手を差し出して言った。
「さあ、オレの胸に飛び込んでこい。たっぷり愛してやる」
裸のイナバは、恥じらいながら荒神のたくましい腕に、小柄な体を預ける。
横臥体位で抱擁した、スサノオとイナバは唇を重ねた。
ガマの穂のような柔らかい、真綿の寝具の上で。
亜夢のウズメは、末っ子オロチと一緒に並んで前方を歩いている、スサノオの後からついて行く。
小柄な末っ子オロチが、恥ずかしそうに隣を歩くスサノオに言った。
「スサノオさま、手をつないでもいいですか?」
「あぁ、別に構わないぞ」
末っ子オロチは、スサノオのたくましい手を握った。
スサノオが横目で、衣服の下にある末っ子オロチの、男のシンボルを見ながら言った。
「おまえのクサナギのツルギ、オレが鍛えて小刀から大剣にしてやるからな」
「はい、お願いします」
◆◆◆◆◆◆
やがて、一行は【イナバ神国】へと入った。
途中、ウズメの亜夢は、衣服の入った白い布袋を買って背負った。
スサノオが言った。
「あの海に見える島が『オキノ島』か……おや? アレはなんだ? 裸のウサギか?」
スサノオが指差した浜の方を見ると、頭にウサギの耳飾りを付けた美少年が、素っ裸でしゃがんで泣いているのが見えた。
裸で泣いている、ウサギ耳美少年に近づいたスサノオがウサギ耳美少年に訊ねる。
「どうして、裸で泣いているんだ? おまえ、名前は?」
答えるウサギ耳美少年。
「ボクの名前は『楡崎 イナバ』と言います……オキノ島に住んでいたのですが、こっちの浜に渡りたくて。海で遊泳していたワニザメと名乗る集団の、ブサメンなお兄さんたちをダマして、浜に渡ろうとしたのですが」
「ダマして海を渡ろうとしたのは良くないな。なんて言ってダマしたんだ?」
「『浜まで無事に渡らせてくれたら、きょう一日だけあなたたちのモノになるよ』とウソを言って」
「それで、どうなった」
「もう少しで浜に上陸できる浅瀬にまで来た時に調子に乗って『やーい、ダマされた。あんたたちみたいなブサイクな男たちの、モノになんかなるワケないだろう』と、言ったら怒ったワニザメ男たちに浜で襲われて身ぐるみを剥がされてしまって、スッポンポンに……襲われて傷ついた肌に潮風が染みて痛くて」
話しを最後まで聞いたスサノオが、ビシッと言った。
「因果応報、ウソをついてワニザメをダマした。おまえが悪い……じゃあ、そういうコトで」
「そんな冷たいコトを言わないで助けてくださいよぅ、もう二度とウソをついて人をダマしたりしませんから」
筋肉誇示のポージングをするスサノオ。
「約束だぞ、ウソつきウサギにはなるなよ……ウズメ、なにか裸ウサギを助ける方法はないか?」
「真水で体を洗って、荒神スサノオの腕に抱かれればいいと思う」
「よし、イナバあそこの小川で体を洗ってこい……その後、あの小屋で、おまえを抱いてオレの男嫁二号にしてやる」
スサノオの言葉に顔を輝かせるイナバ。
「はい、抱いてください……ボクを嫁にしてください」
イナバは小川の水で裸体を浄めると、スサノオが待つ小屋へと入った。
小屋の中には、簡単な寝台が作られ。先に横になっていた上半身裸のスサノオが、上体を起こしてイナバに向かって片手を差し出して言った。
「さあ、オレの胸に飛び込んでこい。たっぷり愛してやる」
裸のイナバは、恥じらいながら荒神のたくましい腕に、小柄な体を預ける。
横臥体位で抱擁した、スサノオとイナバは唇を重ねた。
ガマの穂のような柔らかい、真綿の寝具の上で。
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