【完結】「お前を愛する者などいない」と笑われた夜、私は“本物の王子”に拾われた

波依 沙枝

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第二十一話

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「婚約を、破棄させよう」

その言葉に、私は目を見開いた。

破棄。
そんな言葉が、この国でどれだけ重いかを、私は知っている。
王族との婚約は、紙の上の約束じゃない。
家と家が結んだ鎖だ。

だから本当は言いたかった。

――そんなこと、出来るの?

でも、喉が凍って声にならない。

レオは私の反応を見て、ほんの少しだけ口角を上げた。
嘲る笑みじゃない。
怖がらなくていい、と言うみたいな笑みだった。

「出来るよ」

短く言ってから、続ける。

「……出来ると、僕は思う」

その言い方が、不思議と胸に落ちた。
無責任な断言じゃない。
“見て、判断している人”の声だったから。

「さっきのリヒトの言動を見る限りね」

――あの庭園。
月明かりの下で、値踏みされて、吐き捨てられた言葉。
思い出すだけで、胸の奥がひりつく。

私は唇を噛んだ。

「でも……私は、証拠も……」

言いかけたところで、レオが首を振る。

「証拠なら作れる。いや、作らせる」

淡い水色の瞳が、まっすぐ私を捕える。
逃げ道を塞ぐ強さじゃない。
逃げなくていい、と支える強さ。

「破談に足る理由が必要なんだ。君じゃなく、彼の側に。……王家はモンテリオールを手放したくない。だからこそ、庇いきれない理由が要る」

言葉が冷静すぎて、逆に現実味があった。
私の胸の奥で、ただ痛かった出来事が、別の形に並び替えられていく。

レオは続ける。

「彼が君を蔑ろにしたこと。公の場で侮辱したこと。婚約者としての義務を放棄したこと」
「君は、もう十分耐えた」

その一言が、息の奥に刺さった。

「次は――君が耐える番じゃない。彼が言い逃れできない番だ」

怖さとは別のものが生まれた。
小さくて、熱いもの。
消えそうで、でも消したくないもの。

「……私、どうすればいいの?」

やっと出た声は、情けないほど弱かった。

レオは、笑った。
軽い笑いじゃない。
“やっとここまで来た”と確かめるみたいな、静かな笑いだった。

「まず、君を変える」

私は息を止めた。

変える。
その言葉が、怖い。
でも――少しだけ、救いにも聞こえた。

「見せ方を変える。立ち方を変える。君の価値を、君自身の目で見られるようにする」
「そうしたら、周りは黙る。リヒトは焦る。……必ずボロを出す」

レオは私の手を取らない。
けれど、距離を詰めすぎないまま、確かに言った。

「大丈夫。君のせいにはさせない」















━━━━━━━━

あの夜、レオと落ち合うことを約束した場所へ、侯爵家の馬車で向かった。

馬車が止まると同時に、外の空気が変わった。

王都の中心にありながら、ここだけは少し静かだ。
石畳の通りに面した硝子窓。白い布を落としたような外壁。控えめな看板に、上品な紋様。

最近、貴族たちの間で話題になっている――コスメティックサロン。

扉が開けられる。
私が降りると、続けてばあやが降り、侍女たちが順に並んだ。
後ろの馬車からも人が降り、通りを行く者が一瞬だけ足を止める。

十六名の団体。
目立たないはずがない。

「こちらへどうぞ、セレスティア様」

出迎えたのは、年齢の読めない女性だった。
背筋が伸び、指先まで無駄がない。笑顔は柔らかいのに、場を支配する強さがある。

「マドレーヌ夫人でございます。本日はお越しいただき、光栄です」

礼は深く、言葉は丁寧。
――けれど媚びはない。王侯貴族を相手にする店の“格”だけが、静かに漂っていた。

「よろしくお願いいたします」

私がそう返すと、夫人は微笑み、店内へ導く。

香りがした。
甘すぎない花と、清潔な石鹸の匂い。
床は柔らかく、灯りは明るいのに目に刺さらない。

奥へ進むほど、外の喧騒が消えていく。

案内された部屋は、鏡が大きく、椅子がひとつ。
そこに座るだけで、背筋が伸びる気がした。

「いったんすべてを落としますね。セレスティア様のお顔を拝見させてください」

マドレーヌ夫人の声は穏やかで、拒む隙がない。
私は小さく頷いた。

温かい布が頬に触れる。
次に、指先。
擦るのではなく、ほどくように。丁寧に、丁寧に。

粉が落ち、色が落ち、作っていた輪郭が消える。
鏡の中で、私が少しずつ“素顔”に戻っていく。

最後に、唇の色が薄くなった。

夫人は布を外し、しばらく黙ったまま、私を見た。
鏡越しではない。真正面から。

近いのに、無遠慮じゃない。
視線が触れてくるのではなく、線を引いていくみたいだった。

夫人はまず目を捉える。

「神秘的な翠の瞳」

次に鼻へ。

「鼻筋は細くて、線がきれい。横顔が強い」

最後に唇。

「上唇は薄く、下唇にふくらみがある。形の良い唇」

ひとつ息を置いて、夫人はゆっくり続けた。

「そして――肌」

声の温度が、ほんの少しだけ変わる。

「セレスティア様は、肌が透けるほど白い、そして薄い。だからこそ……鼻から頬に散ったそばかすが、蠱惑的なんです」

蠱惑的。
その言葉が、私の胸に落ちて、跳ねた。

私は今まで、それを“欠点”だと思っていた。
消すべきものだと思っていた。

夫人の目が、わずかに細くなる。
勝ち筋を見つけた人の確信が、その瞳に宿る。

「流行に寄せて“整える”のではなく――王都のほうが追いかけてくる美しさを作りましょう」

夫人の声は、もう褒め言葉ではなく、宣言だった。

「セレスティア様は、“既存の美”に収まるお顔ではありません。ですから、合わせません。これからはセレスティア様が基準になります」

私は息を呑む。

その瞬間、部屋の空気が変わった。
侍女たちの気配が、微かに揃う。

ばあやが何も言わずに、机に紙とペンを並べた。
それが合図みたいに、侍女たちがノートを開く。
夫人の言葉が落ちるたび、細い筆記音が増えていく。

そして――

私の視界の端に、銀に近い金の色が煌めいた。

部屋の壁際。
さっきから言葉を一つも発していないのに、そこにいるだけで空気が少し重くなる。

レオ。

自然と、顔が綻んだ。

レオは壁際で腕を組み、何も言わずに私を見ていた。
その無言が、逆に心細さを消した。

マドレーヌ夫人は鏡越しに一度だけ私の目を見て、それから静かに手袋を外した。

「では、始めますね」

合図のように、侍女たちが一歩下がる。
ばあやが短く頷き、持ってきた箱がひとつ、夫人の手元に置かれた。

夫人は中身を確認しながら、淡々と説明していく。

「まずは色味を決めます。セレスティア様の肌は薄い。だから強い色は“のせる”だけで浮きます」
「似合うのは、肌の内側から湧き上がって見える色です」

私は鏡の中の自分を見た。
すっぴんの私は、頼りないほど透明で――そして、いつもよりもそばかすが目立って見えた。

消したい、と思う前に。

「消しませんよ」

夫人が言った。

私はびくりと肩を震わせる。

夫人は責めるでも笑うでもなく、ただ事実を扱うように続けた。

「“欠点”に見えるのは、王都の流行があなたを基準にしていないからです」
「でも今日は逆にします。王都の方を、あなたに合わせる」

胸の奥が、少しだけ熱くなった。
怖さの熱ではない。

夫人はまず、肌に薄い下地を置いた。
塗るというより、湿り気を与えるだけのような軽さ。
それだけで鏡の中の顔が、ぼんやりした霧から輪郭を取り戻していく。

次に頬。

「そばかすがあるから、頬は“盛らない”。上げます」

指先で、ほんの少しだけ。
頬骨の高い位置に薄い色が入った。

そして唇。

夫人は私の唇を一瞬だけ見つめてから、迷いなく色を選んだ。

「下唇のふくらみを、あなたの武器にします。上品に。けれど、忘れられないように」

塗った瞬間、自分の顔が少しだけ“意志”を持った気がした。
今までの私は、誰かに見られるための形だった。
でもこれは――私が前を向くための形だ。

夫人は次に眉へ手を伸ばす。
そこだけは、ほんの少しだけ慎重だった。

「眉の角度を変えると、人はあなたの性格まで変わったと錯覚します」
「今日は、弱く見えすぎていた部分を、強さに変えます」

一本一本、整えられていく。
鏡の中の目が、驚くほど静かになる。

最後に、目元。

「翠の瞳は、飾るより“際立たせる”」
「濃い線は引きません。影で深さだけ作ります」

刷毛が触れるたび、私は息をするのを忘れそうになった。
怖いはずなのに、目が逸らせない。

――私が、私じゃなくなるんじゃないか。
そう思っていたのに。

逆だった。

私は、私に近づいていく。

夫人は小さく「よし」と呟くと、椅子を少しだけ後ろに引いた。

マドレーヌ夫人は、鏡の中の私の髪を見て、小さく頷いた。

「――次は、髪を解きましょう」

私は反射で後ろ髪に触れた。
燃えるような赤の癖毛。暴れないように、ずっと引き結んできた。
ひっつめて、フィッシュボーンにして、きちんと“おさめる”のが正しいのだと信じて。

夫人の指先が、編み目をほどいていく。

きゅ、と引かれていた頭皮が、少しずつ解放される。
一本、また一本。
髪が解けるたび、呼吸が深くなる気がした。

最後の留め具が外れた瞬間、赤毛が肩に落ちた。
ふわり、と空気を含んで広がる。
鏡の中で、炎の色が揺れる。

「綺麗」

夫人は、息を吐くように言った。褒めるための声じゃない。確認の声だ。

「セレスティア様の髪は“燃える”色です。隠してはいけない」
「王都の灯りの中で、この赤は武器になります」

夫人は櫛を入れた。
癖を殺すのではなく、癖を生かすために整える手つき。

次に、熱。
香りのないオイルを指先に伸ばし、髪の内側へ滑らせる。

「広がりは抑えます。でも、ボリュームは奪いません」
「癖毛は、巻くと負けません。むしろ勝ちます」

言い切って、夫人は髪を少しずつ取り分けた。

巻く。
さらに巻く。
大きく、柔らかく、空気を抱かせるように。

赤い髪が、ただの“癖”じゃなくなる。
炎が踊るみたいに、光を拾って立体になる。
頬の横に落ちる一本が、視線を誘う角度で止まった。

「……ゴージャスにします」

夫人の声が、静かに落ちた。

「セレスティア様の赤毛は、慎ましくしても目立ちます。なら、最初から“主役”として仕上げる」
「中途半端に抑えるほど、野暮に見えるんです」

最後に夫人は、髪の根元に少しだけ高さを作った。
そして、耳元に小さな装飾を留める。銀に近い金でもない、赤に負けない光。

「はい。――これが、セレスティア様の髪です」

鏡の中の私は、息を呑んだ。

燃えるような赤が、ふんわりと巻かれてゴージャスに揺れる。
白い肌に散ったそばかすと、神秘的な翠の瞳が――悪戯な妖精みたいにそこにあった。

強さと、無邪気さ。
相反するものが、ひとつの顔に同居している。

セレスティア・モンテリオールは、もう“ただの令嬢”ではなかった。
王都の空気を、こちらから塗り替えてしまいそうな気配がある。

夫人は、鏡の中の私を確かめるように一度だけ見て、手を止めた。

「……完璧です」

短い言葉。
けれど、それは褒め言葉というより、確定の宣言だった。

侍女たちの筆記音が止み、空気が落ち着く。
その静けさの中で、夫人は淡々と続けた。

「今夜ここで変えるのは、“顔”ではありません」
「見られ方です。扱われ方です。――そして、ご自身の目の向け方」

私は喉の奥で息を飲んだ。
怖さとは違う熱が、胸の奥に残っている。

立ち上がると、夫人は一歩だけ距離を取って、深く礼をした。

「本日はお任せいただき、ありがとうございました。セレスティア様」

「こちらこそ……ありがとうございました、マドレーヌ夫人」

そう返す声が、思ったよりも揺れなかった。

夫人は最後に、鏡越しではなく、直接私を見た。
その視線に、作りものの甘さはない。
けれど、確かな確信があった。

「王都は、すぐに反応します」
「どうか、怯えないで。セレスティア様が怯えなければ――周りは従います」

私は小さく頷いた。

扉が開く。
外の空気が流れ込む。
店内の香りが背中に遠ざかり、王都の匂いが戻ってくる。
もう、夕暮れだ。

玄関先で、夫人がもう一度だけ礼をして、扉が静かに閉まった。

石畳に並ぶ馬車。
御者が頭を下げ、侍女たちが手際よく動く。
いつもの“侯爵家の大移動”が、何事もない顔で始まった。

私は最初の馬車に乗り込む。
扉が閉まる音が、区切りみたいに響いた。

馬車が動き出す。

窓の外の灯りが流れていく。
胸の奥に残った熱は、まだ消えない。

向かいに座るレオが、私を見ないまま言った。

「……次はドレスショップ」

そして、少し間を置いて。

「一着では終わらないよ」

私は思わず、小さく息を漏らした。
笑いにも、ため息にも近い音。

「……覚悟しておきます」

馬車は速度を上げる。
王都の光の中へ、私たちは次の扉を開けに行く。

馬車が止まった。

扉が開くと、さっきまでのサロンとは違う匂いがした。
新しい布。革。乾いた木。香水ではない、衣服の匂い。

通りの角に建つ店は、控えめなのに、否応なく目を引いた。
硝子窓の奥に飾られているのは、流行ではなく“格”だ。
ただのドレスじゃない。家の名と、夜会の視線を背負うための鎧。

看板には短く、店名だけ。

――王都一の仕立屋。

レオが先に降りて、振り返る。

「行こう、ティア」

その声に、胸の奥の熱がもう一度灯った。
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