転生したら死亡エンドしかない悪役令嬢だったので、王子との婚約を全力で回避します

真理亜

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「なるほど...良く分かりました。教育係謹んでお受けします」

「よろしくね。あぁ、それとシンシア。ラインハルトとマルガリータを二人っきりにはさせないようにするから安心して?」

「いえ、別にそんなこと気にしてませんが...」

 あれ!? そうなの!? それって正妻の余裕ってヤツ!?

「というより、勉強中はあなたが二人に付いていなさい。その方が安心できるでしょ?」

「いえですから、私はなにも心配して無いんですって...」

「良かったわね、ラインハルト。両手に花よ?」

「ハァ...どうも...」

「でも、だからって3Pなんかしちゃダメよ?」

 興奮しちゃったとしてもね。男は黙って我慢我慢。

「おおおお嬢様~! ななななんちゅうことを~!」

「えっ!? 3Pってなに!?」

「3Pっていうのはね...」

「ダァダァダァダァ~! お嬢様~! シャ~ラップ! ビークワイエット~! ラインハルト様も聞いちゃダメダメ~!」

「えぇ~...なんかさぁ、僕が知らなくていいこと多過ぎない?」

「まだ知らなくてもいいんです! お嬢様も焚き付けない!」

「シンシア、そんな興奮しないで。少し落ち着きなさいな。ほら、ヒッヒッフー、ヒッヒッフー」

 血管切れちゃうよ?

「誰のせいですかぁ! あとその呼吸法は色々誤解されそうなんで止めなさい!」

「あぁ、確かにそうよね。さすがにその状態になるのはまだ早いか。でもシンシア、安心して? ちゃんと予防というか避けるものは持ってるから」

 私はバッグの中をゴソゴソと漁って、

「あ、あったあった。はいこれ。渡しておくわ。有意義に使ってちょうだい」

「おおおお嬢様~! こここここ!」

 お前はニワトリか。まぁシンシアがビックリするのも無理はない。私も、こっちの世界でコンドーさんに出会えるなんて思ってもなかったからね。

 文化の差はあれど、あっち方面に関する事柄は世界共通だってことだね。もっとも、前世の日本で使ってたような薄くて伸びるゴムタイプって訳にゃさすがにいかないけどね。それでもなんの素材かよう分からんけど、ちゃんと伸縮性はあるんだよね。だから使い心地はそんなに悪く無さそうな気がするよ。

「それなに?」

「ラインハルト様はまだ早い! お嬢様! 早く仕舞って仕舞って!」

「またぁ? 隠されると却って気になるんだけど...」

「ラインハルト、これはね...」

「ダァダァダァダァダァ~! もういや~! こんな生活~!」

 ついにシンシアから泣きが入ったので、揶揄うのはこれくらいで勘弁してあげようか♪
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