183 / 316
183
しおりを挟む
「どうせロクでもない考えなんでしょうけど...一応、念のため、仕方なく、しょうがなく、致し方なく、百歩いや一万歩譲って、伺うだけは伺いましょうか...」
「ロクでもないって...あなたも大概失礼ね...それとこれでもかとばかりに、聞きたくないオーラを前面に出すのは止めてちょうだいな...」
「いいからさっさとおっしゃって下さいな。私も暇じゃないんで」
「分かったわよ...取り敢えず、シンシアには色っぽく変身して貰います」
「変身?」
「そう。具体的にはまず髪型をツインテールにして貰います。次に胸元が大きく開いたシャツを着て貰います。更にミニスカートを履いて貰います。最後にニーソックスを履いて貰えば完璧です。ラインハルト君の目はあなたに釘付けとなること間違いなしです」
「......」
「そして口調はツンデレ気味にして貰います。口癖は『勘違いしないでよね! こんな恥ずかしい格好、お嬢様に言われたから仕方なくやってるだけなんだから! 別にあんたのためにやってんじゃないんだからね!』こんな感じでお願いします」
「......」
「更に畳み掛けるように胸元を扇子でパタパタと扇ぎながら『汗ばむわぁ...』という一言と、更に更にミニスカートをパタパタと扇ぎながら『暑い暑い...ヒューヒュー...』という一言も併せてお願いします」
「......」
「ここまでやれば童貞野郎のラインハルト君なんか忽ちあなたの虜になること間違いないでしょう! ど~ですか、奥さん!」
「...色々と突っ込み所満載なんですが、まずは最初に...誰が奥さんですか誰が...それに今は春先ですよ? 今日なんかまだまだ肌寒いくらいなのに...いくらなんでもリアリティが無さ過ぎでしょうよ...最後に、そんな恥ずかしい格好するのなんて死んでもイヤですし、ラインハルト様に対し失礼極まる口調で話すなんてのも絶対に無理です...」
「全否定!?」
「当たり前じゃないですか...こんなの私が了承すると思う方がおかしいですって...それくらいに酷いレベルのものばっかりじゃありませんか...」
「そ、そんなぁ...良いアイデアだと思ったんだけどなぁ...」
「どこがですか...そんなに良いと思うんだったら、まずは手本としてお嬢様がやって見せて下さいよ?」
「イヤよ、そんなこと。恥ずかしいじゃないの」
「...お嬢様...失礼ながら...ぶっ飛ばしますよ?」
「ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ! ご、ゴメンなさ~い! ちょっと調子に乗りましたぁ~!」
「ロクでもないって...あなたも大概失礼ね...それとこれでもかとばかりに、聞きたくないオーラを前面に出すのは止めてちょうだいな...」
「いいからさっさとおっしゃって下さいな。私も暇じゃないんで」
「分かったわよ...取り敢えず、シンシアには色っぽく変身して貰います」
「変身?」
「そう。具体的にはまず髪型をツインテールにして貰います。次に胸元が大きく開いたシャツを着て貰います。更にミニスカートを履いて貰います。最後にニーソックスを履いて貰えば完璧です。ラインハルト君の目はあなたに釘付けとなること間違いなしです」
「......」
「そして口調はツンデレ気味にして貰います。口癖は『勘違いしないでよね! こんな恥ずかしい格好、お嬢様に言われたから仕方なくやってるだけなんだから! 別にあんたのためにやってんじゃないんだからね!』こんな感じでお願いします」
「......」
「更に畳み掛けるように胸元を扇子でパタパタと扇ぎながら『汗ばむわぁ...』という一言と、更に更にミニスカートをパタパタと扇ぎながら『暑い暑い...ヒューヒュー...』という一言も併せてお願いします」
「......」
「ここまでやれば童貞野郎のラインハルト君なんか忽ちあなたの虜になること間違いないでしょう! ど~ですか、奥さん!」
「...色々と突っ込み所満載なんですが、まずは最初に...誰が奥さんですか誰が...それに今は春先ですよ? 今日なんかまだまだ肌寒いくらいなのに...いくらなんでもリアリティが無さ過ぎでしょうよ...最後に、そんな恥ずかしい格好するのなんて死んでもイヤですし、ラインハルト様に対し失礼極まる口調で話すなんてのも絶対に無理です...」
「全否定!?」
「当たり前じゃないですか...こんなの私が了承すると思う方がおかしいですって...それくらいに酷いレベルのものばっかりじゃありませんか...」
「そ、そんなぁ...良いアイデアだと思ったんだけどなぁ...」
「どこがですか...そんなに良いと思うんだったら、まずは手本としてお嬢様がやって見せて下さいよ?」
「イヤよ、そんなこと。恥ずかしいじゃないの」
「...お嬢様...失礼ながら...ぶっ飛ばしますよ?」
「ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ! ご、ゴメンなさ~い! ちょっと調子に乗りましたぁ~!」
13
あなたにおすすめの小説
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
悪役令嬢?いま忙しいので後でやります
みおな
恋愛
転生したその世界は、かつて自分がゲームクリエーターとして作成した乙女ゲームの世界だった!
しかも、すべての愛を詰め込んだヒロインではなく、悪役令嬢?
私はヒロイン推しなんです。悪役令嬢?忙しいので、後にしてください。
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
《完》義弟と継母をいじめ倒したら溺愛ルートに入りました。何故に?
桐生桜月姫
恋愛
公爵令嬢たるクラウディア・ローズバードは自分の前に現れた天敵たる天才な義弟と継母を追い出すために、たくさんのクラウディアの思う最高のいじめを仕掛ける。
だが、義弟は地味にずれているクラウディアの意地悪を糧にしてどんどん賢くなり、継母は陰ながら?クラウディアをものすっごく微笑ましく眺めて溺愛してしまう。
「もう!どうしてなのよ!!」
クラウディアが気がつく頃には外堀が全て埋め尽くされ、大変なことに!?
天然混じりの大人びている?少女と、冷たい天才義弟、そして変わり者な継母の家族の行方はいかに!?
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる