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マルガリータが去った後、なんとなく気不味いムードが漂った客間での家族団欒は、一先ずそこでお開きとなった。
今、私は自室で寛いでいるところだ。隣には先程の余韻がまだ残っているのか、なにやら落ち着かない様子のラインハルトが居る。
「あ、あの...お姉様...」
「うん? なに?」
「そ、その...さっきのマルガリータの件ですが...」
ラインハルトはモジモジしながら顔を赤らめている。そういった初心なところは変わんないな。
「さっきの? どれ? 別れのキスのこと? それとも避妊のこと?」
「ひにゃあぁ...」
分かり易いくらいに動揺しているぞ。言葉がおかしくなってる。
「いやいや、まだ婚約者同士とはいえよ? そこは若い男女二人の仲なんだからさ? そういうことをしてたって別におかしくはないでしょうよ?」
そりゃ確かに『結婚するまではお互いに清い関係でいること』なんて風潮も昔はあったみたいだけど、最近は大分緩くなっていると聞く。
「そ、そういうもんなんですか...」
「えぇ、私の見立てではあの二人、もうやってるわね」
「や、やって...ひゅう...」
ラインハルトの顔が真っ赤に染まった。
「シンシアはどう感じた?」
「はい、やってます。間違いありませんね」
「ありがとう、シンシア。ただその指使いは下品だから止めなさいね?」
お前、そんなもんどこで覚えたんだよ...握りこぶしから親指出すんじゃねぇよ...
「あぁ、こりゃこりゃ失敬失敬」
コイツ、ちっとも悪いなんて思っちゃいねぇな...
「そ、そうなんですね...でもあのアレク様が...信じられません...」
「ラインハルト、あなた王族は皆聖人君子だとか思ってる訳じゃないでしょうね?」
実際、聖人君子とは真逆のエロボケクソ王子に迫られた経験のある私から言わせて貰えば、王族は特別な存在なんかじゃなく、普通の男となんら変わらないと思うんだよね。
年頃になりゃ良い女が側に居るってだけで興奮するのは当たり前だし、寧ろあんまり無理に押さえ込まない方が良いんじゃなかろうか。
そりゃ確かにあんまりハメを外し過ぎるのも良くないけどね。あのケダモノ王子みたいになっちゃうから。要は何事も程々にってことだよ。
「い、いえ...そういうつもりはありませんが...」
ラインハルトはまだゴニョゴニョしている。なかなか頭の整理が追い付かないみたいだ。
どうでもいいがシンシアよ...ここぞとばかりにコンドーさんを見せびらすの止めろ...煽るんじゃねぇよ...後で説教すんぞ?
今、私は自室で寛いでいるところだ。隣には先程の余韻がまだ残っているのか、なにやら落ち着かない様子のラインハルトが居る。
「あ、あの...お姉様...」
「うん? なに?」
「そ、その...さっきのマルガリータの件ですが...」
ラインハルトはモジモジしながら顔を赤らめている。そういった初心なところは変わんないな。
「さっきの? どれ? 別れのキスのこと? それとも避妊のこと?」
「ひにゃあぁ...」
分かり易いくらいに動揺しているぞ。言葉がおかしくなってる。
「いやいや、まだ婚約者同士とはいえよ? そこは若い男女二人の仲なんだからさ? そういうことをしてたって別におかしくはないでしょうよ?」
そりゃ確かに『結婚するまではお互いに清い関係でいること』なんて風潮も昔はあったみたいだけど、最近は大分緩くなっていると聞く。
「そ、そういうもんなんですか...」
「えぇ、私の見立てではあの二人、もうやってるわね」
「や、やって...ひゅう...」
ラインハルトの顔が真っ赤に染まった。
「シンシアはどう感じた?」
「はい、やってます。間違いありませんね」
「ありがとう、シンシア。ただその指使いは下品だから止めなさいね?」
お前、そんなもんどこで覚えたんだよ...握りこぶしから親指出すんじゃねぇよ...
「あぁ、こりゃこりゃ失敬失敬」
コイツ、ちっとも悪いなんて思っちゃいねぇな...
「そ、そうなんですね...でもあのアレク様が...信じられません...」
「ラインハルト、あなた王族は皆聖人君子だとか思ってる訳じゃないでしょうね?」
実際、聖人君子とは真逆のエロボケクソ王子に迫られた経験のある私から言わせて貰えば、王族は特別な存在なんかじゃなく、普通の男となんら変わらないと思うんだよね。
年頃になりゃ良い女が側に居るってだけで興奮するのは当たり前だし、寧ろあんまり無理に押さえ込まない方が良いんじゃなかろうか。
そりゃ確かにあんまりハメを外し過ぎるのも良くないけどね。あのケダモノ王子みたいになっちゃうから。要は何事も程々にってことだよ。
「い、いえ...そういうつもりはありませんが...」
ラインハルトはまだゴニョゴニョしている。なかなか頭の整理が追い付かないみたいだ。
どうでもいいがシンシアよ...ここぞとばかりにコンドーさんを見せびらすの止めろ...煽るんじゃねぇよ...後で説教すんぞ?
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