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第41話 竜人の回復力
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「済まん...眠くなって来た...zzz」
「リオも...zzz」
竜人と獣人の二人が舟を漕ぎ始めた。腹が膨れると眠くなるのは共通らしい。リオの分もフトンを出して寝かせ付けた後、ユウとアリィは二人の寝顔を見ながら語り合う。
「まさかドラゴンが仲間になるなんてな...」
「えぇ、もう私、この先なにがあっても驚かない気がします」
「全くだ」
二人して苦笑し合う。
「これからどうします?」
「方針を変えるつもりはない。まずはベントの町に戻って情報収集。そして移動先を決定する」
「分かりました。ただ...移動する時、リオちゃんのことがラキちゃんにバレますよね?」
「その前に予め言っておくべきだよな。仲間になるって言った以上、リオの正体を知っても戦おうとはしないだろ」
「そうですね。でも、一体どこからあんな酷い噂が広まったんでしょうか? リオちゃん、こんなに良い子なのに...」
そう言ってアリィは悲しげにリオの頭を撫でる。
「噂なんて所詮そんなもんさ。気にしないことだ。言いたいヤツには言わせておけばいい。真実は俺達だけが知っていればいい。そうだろ?」
「はいっ! その通りです!」
アリィが元気になった。
「まぁ、なにはともあれ今日はこのままここで夜営だな。アリィ、今の内に家を出して寝床を用意して貰えるか?」
「分かりました」
◇◇◇
目を覚ましたラキが家を見て目を丸くする。ちなみにリオはまだ寝ている。
「こりゃまた...たまげたもんじゃな...これもお主の魔法なのか?」
「えぇ、まぁ...」
「ラキ、俺達はここで寝泊まりするんだが、お前も中に運ぼうと思う。ちょっと動かしても傷口が開くと思うから、慎重に運び必要がある。俺がそっと運ぶから、お前はなるだけ動かないようにしてくれ」
「その気遣いは無用じゃ。傷はもう塞がっておる」
「なんだって!? 冗談だろ!? あんなに酷い怪我だったんだぞ!?」
ラキは答える代わりに腕の包帯を解いて見せた。
「ほらな」
傷口はキレイに塞がっていた。
「驚いたな...脇腹の傷も太腿の傷もか?」
「あぁ、この通りじゃ。手当てしてくれて感謝する」
そう言って全ての包帯を解いた。傷口はどれもキレイに塞がっている。竜人の恐るべき回復力に言葉も出ない。
「この家に泊まるのは了解した。妾の荷物を取って来る」
「荷物?」
「あぁ、この格好で人間の町は歩けんからな。服やら何やら纏めてある場所に隠してある」
そう言って立ち上がったラキは、当然ながら全裸だった。
「ユウっ! 回れ右っ!」
「えっ!? 今更!?」
散々見た後なのに...という言い訳はアリィに通じないらしい。
「ではちょっと言ってくる」
そう言ってラキは、ドラゴンの姿になって飛んで行った。
「リオも...zzz」
竜人と獣人の二人が舟を漕ぎ始めた。腹が膨れると眠くなるのは共通らしい。リオの分もフトンを出して寝かせ付けた後、ユウとアリィは二人の寝顔を見ながら語り合う。
「まさかドラゴンが仲間になるなんてな...」
「えぇ、もう私、この先なにがあっても驚かない気がします」
「全くだ」
二人して苦笑し合う。
「これからどうします?」
「方針を変えるつもりはない。まずはベントの町に戻って情報収集。そして移動先を決定する」
「分かりました。ただ...移動する時、リオちゃんのことがラキちゃんにバレますよね?」
「その前に予め言っておくべきだよな。仲間になるって言った以上、リオの正体を知っても戦おうとはしないだろ」
「そうですね。でも、一体どこからあんな酷い噂が広まったんでしょうか? リオちゃん、こんなに良い子なのに...」
そう言ってアリィは悲しげにリオの頭を撫でる。
「噂なんて所詮そんなもんさ。気にしないことだ。言いたいヤツには言わせておけばいい。真実は俺達だけが知っていればいい。そうだろ?」
「はいっ! その通りです!」
アリィが元気になった。
「まぁ、なにはともあれ今日はこのままここで夜営だな。アリィ、今の内に家を出して寝床を用意して貰えるか?」
「分かりました」
◇◇◇
目を覚ましたラキが家を見て目を丸くする。ちなみにリオはまだ寝ている。
「こりゃまた...たまげたもんじゃな...これもお主の魔法なのか?」
「えぇ、まぁ...」
「ラキ、俺達はここで寝泊まりするんだが、お前も中に運ぼうと思う。ちょっと動かしても傷口が開くと思うから、慎重に運び必要がある。俺がそっと運ぶから、お前はなるだけ動かないようにしてくれ」
「その気遣いは無用じゃ。傷はもう塞がっておる」
「なんだって!? 冗談だろ!? あんなに酷い怪我だったんだぞ!?」
ラキは答える代わりに腕の包帯を解いて見せた。
「ほらな」
傷口はキレイに塞がっていた。
「驚いたな...脇腹の傷も太腿の傷もか?」
「あぁ、この通りじゃ。手当てしてくれて感謝する」
そう言って全ての包帯を解いた。傷口はどれもキレイに塞がっている。竜人の恐るべき回復力に言葉も出ない。
「この家に泊まるのは了解した。妾の荷物を取って来る」
「荷物?」
「あぁ、この格好で人間の町は歩けんからな。服やら何やら纏めてある場所に隠してある」
そう言って立ち上がったラキは、当然ながら全裸だった。
「ユウっ! 回れ右っ!」
「えっ!? 今更!?」
散々見た後なのに...という言い訳はアリィに通じないらしい。
「ではちょっと言ってくる」
そう言ってラキは、ドラゴンの姿になって飛んで行った。
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