絶対防御とイメージ転送で異世界を乗り切ります

真理亜

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第65話 異世界お薬事情

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 薬屋は夜でも開いていた。

 早速中に入り、商品を確認する。

「アリィ! 見ろ! ポーションがあるぞ!」

 夢にまで見たポーションを前に、ユウのテンションはMAXになっていた。

「ユウ! こっちにはマジックポーションもあります! その隣には毒消しも!」

 アリィの目も爛々と輝いている。

「「 これぞファンタジーの世界! 」」

 感激する二人にラキは呆れたように、   

「お主らは何を言っとるんじゃ...」

 そう呟いた。 

「こっちにあるのは...なんだこれ? 目覚まし薬?」

 ユウが別の薬を手に取って首を傾げる。

「それは睡眠や混乱などのステータス異常を治す薬じゃな」
  
 すかさずラキが解説する。

「あのこれ...薬なのに『女神のハンマー』って書いてあるんですけど...」

 アリィもまた別の薬を手に取って首を傾げる。

「それは石化を治す薬じゃ。女神がハンマーを振るって石を壊すって意味なんじゃろうな。知らんけど」
 
 これもすかさずラキが解説する。ハンマーを振るう女神ってどうなんだろう? アリィはそう思ったが口には出さなかった。

「これなんだ? 矢車草? どっかで聞いたことあるような...」

「こっちもです。弟切草...」

 ユウとアリィがまたもや首を傾げる。そりゃ聞いたことがあるはずだ。普通に日本に生えてる草なんだから。

「矢車草はスピードアップ、弟切草は筋力アップに効果がある薬じゃな」

 ステータス補助系のアイテムらしい。

「じゃあこっちの火炎草や氷雪草ってのは...」

「読んで字の如くじゃな。魔法攻撃が可能になる薬じゃ」

 薬じゃなくて攻撃用のアイテムなんじゃ? 

「こっちの風切草と土煙草ってのもそうですか?」

「あぁ、全く同じじゃ」

 やっぱり攻撃用のアイテムらしい。ユウとアリィは顔を見合わせて、

「どうしようアリィ...全部欲しい...なんならこの店ごと欲しいくらい...」

「私もさっから目移りばっかりしてしまって...本当にこれはもう...」

「「 異世界最高! 」」

「じゃからさっきからお主らは何を言っとるんじゃ!?」

 再びラキが呆れたように二人を見る。

「金は有限なんじゃ。バカなこと言っとらんで本当に必要な物だけさっさと購入せい」

「「 はい、すいません... 」」

 ラキに叱られた二人は、結局名前の上がったアイテムを買えるだけ買うことにした。定番であるポーションと毒消しはやや多目に。すると、マンドラゴラの報酬で得た500万をほとんど使ってしまった。

「薬って高いんだな...」

 ユウがボソッと呟く。

「なんの。これらはまだ安い方じゃぞ?」

「そうなのか?」

「あぁ、この店には置いとらんかったが、万能薬ともなれば桁が違うからの。一千万は下らんかも知れんな」

「そんなにするのかよ!」

 ユウは目を丸くした。
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