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第110話 ダンジョン攻略7
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7階層目はこれまでの中で一番ダンジョンらしいエリアと言えるのではないだろうか?
「分岐があるな」
そう、今までは一本道だったり、ただっ広い砂漠や荒れ地だったりしたが、ここに来て初めて道が枝分かれしていた。
「どっちに行く?」
「地図は無いのか?」
「勘で行っちゃう?」
「迷路の場合はこうやって右手を壁に付けて、その手を壁から離さないようにして歩けば道に迷わないと聞きました。時間はバカみたいに掛かるけど...」
四者四様といった具合で結論が出ない。
「取り敢えず右に行ってみよう。次にまた分岐があったらまた右って感じで。行き止まりだったらまた戻ってやり直せばいい」
ユウがアリィの案を参考にそう提案した。
「気の長い話じゃがそれしかないかの」
ラキは賛成したが、
「いっそ二手に分かれるとか?」
「リオちゃん、それは悪手だと思いますよ?」
「リオ、アリィと分かれたらずっと食い物無しだぞ?」
「うっ! やっぱ今の無しで!」
すぐに自分の案を引っ込めたリオだったが、それならアリィと一緒になれば良いんでは? と他の三人は思ったが口には出さなかった。
右の道はしばらく進むと見事に行き止まりとなった。
「仕方ない、戻るとするか」
ユウが引き返そうとした時だった。リオが壁の一点を見詰めて、
「あれ? ここになんかスイッチみたいなのがあるよ?」
「押すな!」「触るな!」「リオちゃん、ダメ!」
三人が叫ぶが一足遅かった。リオは壁の出っぱりに触ってしまった。次の瞬間、ゴゴゴゴッという音と共に通路が塞がってしまった。
「ご、ゴメンなさい...」
またもやダンジョンギミックに引っ掛かったリオが小さくなって謝る。三人がリオを叱り付けようとした時だった。
「ブロゥゥゥッ!」
行き止まりだった道の先から、どこからともなく牛頭人身の怪物が現れた。
「ミノタウロス...」
ユウはポツリと呟いた。
「ブヒヒンッ!」
今度は塞がった道の先から、これまたどこからとなく馬の首から上が人間の上半身に置き換わったような姿の怪物が現れた。
「ケンタウロス...」
アリィが呆然と呟いた。
それらは一頭ではなく、後から後からわらわらと涌き出て来て、ユウ達は完全に囲まれてしまった。
「モンスター部屋ってことか...」
ラキが忌々し気に呟いた。
ミノタウロスはバカデカい斧を、ケンタウロスは弓矢を手に襲い掛かって来た。
「みんな! 俺の側に!」
ユウが叫ぶがラキは首を振った。
「いやダメじゃ! モンスター部屋だとすれば、コイツらを全て倒さんと道は開かん! 守ってばかりじゃ埒が明かんのじゃ! ミノタウロスは妾が相手する! お主らはケンタウロスを頼む!」
そう言ってラキはミノタウロスの群れに突っ込んで行った。
「分岐があるな」
そう、今までは一本道だったり、ただっ広い砂漠や荒れ地だったりしたが、ここに来て初めて道が枝分かれしていた。
「どっちに行く?」
「地図は無いのか?」
「勘で行っちゃう?」
「迷路の場合はこうやって右手を壁に付けて、その手を壁から離さないようにして歩けば道に迷わないと聞きました。時間はバカみたいに掛かるけど...」
四者四様といった具合で結論が出ない。
「取り敢えず右に行ってみよう。次にまた分岐があったらまた右って感じで。行き止まりだったらまた戻ってやり直せばいい」
ユウがアリィの案を参考にそう提案した。
「気の長い話じゃがそれしかないかの」
ラキは賛成したが、
「いっそ二手に分かれるとか?」
「リオちゃん、それは悪手だと思いますよ?」
「リオ、アリィと分かれたらずっと食い物無しだぞ?」
「うっ! やっぱ今の無しで!」
すぐに自分の案を引っ込めたリオだったが、それならアリィと一緒になれば良いんでは? と他の三人は思ったが口には出さなかった。
右の道はしばらく進むと見事に行き止まりとなった。
「仕方ない、戻るとするか」
ユウが引き返そうとした時だった。リオが壁の一点を見詰めて、
「あれ? ここになんかスイッチみたいなのがあるよ?」
「押すな!」「触るな!」「リオちゃん、ダメ!」
三人が叫ぶが一足遅かった。リオは壁の出っぱりに触ってしまった。次の瞬間、ゴゴゴゴッという音と共に通路が塞がってしまった。
「ご、ゴメンなさい...」
またもやダンジョンギミックに引っ掛かったリオが小さくなって謝る。三人がリオを叱り付けようとした時だった。
「ブロゥゥゥッ!」
行き止まりだった道の先から、どこからともなく牛頭人身の怪物が現れた。
「ミノタウロス...」
ユウはポツリと呟いた。
「ブヒヒンッ!」
今度は塞がった道の先から、これまたどこからとなく馬の首から上が人間の上半身に置き換わったような姿の怪物が現れた。
「ケンタウロス...」
アリィが呆然と呟いた。
それらは一頭ではなく、後から後からわらわらと涌き出て来て、ユウ達は完全に囲まれてしまった。
「モンスター部屋ってことか...」
ラキが忌々し気に呟いた。
ミノタウロスはバカデカい斧を、ケンタウロスは弓矢を手に襲い掛かって来た。
「みんな! 俺の側に!」
ユウが叫ぶがラキは首を振った。
「いやダメじゃ! モンスター部屋だとすれば、コイツらを全て倒さんと道は開かん! 守ってばかりじゃ埒が明かんのじゃ! ミノタウロスは妾が相手する! お主らはケンタウロスを頼む!」
そう言ってラキはミノタウロスの群れに突っ込んで行った。
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