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第127話 ダンジョン攻略24
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余裕で構えていたラキだったが、火竜がブレスを放った途端、まるで呼応するかのように蒸気が吹き出して視界を塞いでしまった。
「ぬおっ!?」
堪らずラキが少し上空に上がって距離を取る。
「このぉっ!」
今度はラキがブレスを放つ。だが火竜は軽やかなステップで躱した。そして逆にブレスを放って来る。それをまたラキは躱すしかない。
「くそっ! チョコマカと動き回りおって!」
火竜はその形態通り、素早い動きが得意なようだ。ラキとの相性は良くないだろう。ましてや蒸気で視界が塞がれているから尚更だ。
「マズいな...なんとか火竜の動きを止めないと...」
「ユウ、私がやってみます。バリヤを解いて下さい」
「分かった。アリィ、頼む」
アリィが弓矢で狙う。
「エイッ!」
矢は正確に火竜を捉えた。だが今度は火竜が体に纏っている炎に阻まれて、本体に届く前に矢が燃え尽きた。
「そんな...」
「飛び道具でもダメか.. 」
ユウ達に焦りが広がる。そんな時だった。
「ユウ! リオがやってみるよ!」
リオが服を脱ぎながらそう言った。
「り、リオ!? い、一体なにを!?」
急なことだったので、アリィが注意する暇もなかった。そして全裸になったリオはフェンリルに変化した。
『リオが噛み付いてでも動きを止めてみせるよ!』
「...分かった。バリヤを張っておくから火竜の纏っている炎は平気だと思うが、ヤツの放つブレスには用心しろ?」
この中で一番スピードに優れているのはリオだ。ユウは竜種と戦わせることに若干躊躇いながらも、本人のやる気を優先して送り出すことにした。
『うん! 分かった!』
「リオちゃん...気を付けて...」
「ウォォォンッ!」
咆哮を上げながらリオが火竜に突進して行く。
「グオォォォォッーーーーー!!!!!」
火竜も迎え撃つ構えだ。
「ラキ! リオフェンリルが動きを止める! そしたらブレスで仕留めろ!」
「なに!? リオが!? フフフッ! 分かった! 了解じゃ!」
ラキが少し嬉しそうにそう言った。リオが自分から竜種に向かって行ったであろうことが喜ばしい変化だと思ったからだ。
竜種と戦うのはこれで三度目だ。これまでの戦いを通して、竜種は畏怖し恐怖する対象から戦う相手へと変わったようだ。その変化がとても嬉しかった。
ラキが一人で戦うのではなく、全員一丸となって勝利を掴もうとする。その姿こそが真の仲間と言えるだろう。
蒸気で良く見えないが、火竜を相手にリオが健闘しているであろう様を想像し、ラキは一人ほくそ笑んでいた。
「ぬおっ!?」
堪らずラキが少し上空に上がって距離を取る。
「このぉっ!」
今度はラキがブレスを放つ。だが火竜は軽やかなステップで躱した。そして逆にブレスを放って来る。それをまたラキは躱すしかない。
「くそっ! チョコマカと動き回りおって!」
火竜はその形態通り、素早い動きが得意なようだ。ラキとの相性は良くないだろう。ましてや蒸気で視界が塞がれているから尚更だ。
「マズいな...なんとか火竜の動きを止めないと...」
「ユウ、私がやってみます。バリヤを解いて下さい」
「分かった。アリィ、頼む」
アリィが弓矢で狙う。
「エイッ!」
矢は正確に火竜を捉えた。だが今度は火竜が体に纏っている炎に阻まれて、本体に届く前に矢が燃え尽きた。
「そんな...」
「飛び道具でもダメか.. 」
ユウ達に焦りが広がる。そんな時だった。
「ユウ! リオがやってみるよ!」
リオが服を脱ぎながらそう言った。
「り、リオ!? い、一体なにを!?」
急なことだったので、アリィが注意する暇もなかった。そして全裸になったリオはフェンリルに変化した。
『リオが噛み付いてでも動きを止めてみせるよ!』
「...分かった。バリヤを張っておくから火竜の纏っている炎は平気だと思うが、ヤツの放つブレスには用心しろ?」
この中で一番スピードに優れているのはリオだ。ユウは竜種と戦わせることに若干躊躇いながらも、本人のやる気を優先して送り出すことにした。
『うん! 分かった!』
「リオちゃん...気を付けて...」
「ウォォォンッ!」
咆哮を上げながらリオが火竜に突進して行く。
「グオォォォォッーーーーー!!!!!」
火竜も迎え撃つ構えだ。
「ラキ! リオフェンリルが動きを止める! そしたらブレスで仕留めろ!」
「なに!? リオが!? フフフッ! 分かった! 了解じゃ!」
ラキが少し嬉しそうにそう言った。リオが自分から竜種に向かって行ったであろうことが喜ばしい変化だと思ったからだ。
竜種と戦うのはこれで三度目だ。これまでの戦いを通して、竜種は畏怖し恐怖する対象から戦う相手へと変わったようだ。その変化がとても嬉しかった。
ラキが一人で戦うのではなく、全員一丸となって勝利を掴もうとする。その姿こそが真の仲間と言えるだろう。
蒸気で良く見えないが、火竜を相手にリオが健闘しているであろう様を想像し、ラキは一人ほくそ笑んでいた。
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