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王宮にて
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王宮の侍女に案内された部屋はめっちゃ広かった。
私だって元は伯爵令嬢だ。家族から冷遇されていたとはいえ、それなりの部屋を与えられていた。だがこの部屋は次元が違う。ここに比べたら私の元の部屋なんて犬小屋だ。いやそれ以下だ。
「ここが本当に私1人の部屋? 王女様の部屋と間違えてるなんてことは無いよね...」
私は5人くらい横になっても楽に眠れそうなキングサイズのベッドの端に腰掛け、しばらく呆然としていた。すると、
「失礼致します」
侍女が数人入って来た。なんだろう? やっぱり部屋を間違えたとか?
「アクセル様よりイブニングドレスが届いております。こちらをお召しになって下さい。その前にお風呂で汚れを落としましょう。あちらにどうぞ」
そう言って私をお風呂に連れて行こうとする。入浴の介助なんてされたことが無い。お姫様じゃないんだから。恥ずかしいというか普通に嫌だった。風呂くらい1人でゆっくりと入りたい。
それとチラッと見たけど、そのドレスを着るには私の歳じゃまだ早過ぎると思った。それに動き難くそうだ。
「風呂なら1人で入れます。ドレスは着ません。下げて下さい」
「えっ!? で、でも...」
「私はアクセル様の護衛です。そのような動き難いドレスを着る訳にはいきません。大丈夫ですよ? 私からアクセル様に説明しますから。あなた方が叱られるようなことにはしません。安心して下さい」
「で、でも、じゃ、じゃあ何をお召しに?」
そこで私はちょっと考える。その時、チラッと部屋の外に護衛の騎士が立っているのが見えた。アクセル様が私に付けてくれたのだろう。すると良い案が閃いた。
「すいません、そちらの騎士様」
「えっ!? わ、私ですか!?」
「はい。すいませんが、私の体に合う騎士服があったら持って来て頂けませんか? 軍服でも構いません」
あるはずだ。私は女としては背が高い方だし。
「わ、分かりました!」
騎士が走って行ったのを見送った後、侍女達に下がって貰って、私はゆっくりお風呂に入った。
◇◇◇
食堂もバカでかかった。20人くらいが横に並んで食事が出来そうな長いテーブルの、一番端にアクセル様がちょこんと座っている。
そこに向かって歩いて行く。私の姿に気付いたアクセル様が目を丸くしている。ついで残念そうな表情に変わった。私が騎士服を着ているからだ。ご自分が贈られたドレスを着てない私に、
「ドレスは気に入らなかったのかな...」
と寂しそうに呟いた。
「いえ、そうではありません。とても素敵なドレスでした。ただ私の歳ではまだ早い大人向けのモノでしたし、何よりいざという時、動き難いのは困ります。もう私は貴族令嬢ではなく、アクセル様の護衛なんですから」
「今日くらいは肩の荷を下ろして欲しかったし、あのドレスは十分君に似合っていると思ったが...まぁいい。君のそういう真面目な所も好ましいからな。明日から俺の公務に一緒に付いて回って貰う。よろしく頼む。では食事を楽しもう」
「こちらこそよろしくお願いします」
ちなみに料理はめちゃめちゃ美味しかった。
私だって元は伯爵令嬢だ。家族から冷遇されていたとはいえ、それなりの部屋を与えられていた。だがこの部屋は次元が違う。ここに比べたら私の元の部屋なんて犬小屋だ。いやそれ以下だ。
「ここが本当に私1人の部屋? 王女様の部屋と間違えてるなんてことは無いよね...」
私は5人くらい横になっても楽に眠れそうなキングサイズのベッドの端に腰掛け、しばらく呆然としていた。すると、
「失礼致します」
侍女が数人入って来た。なんだろう? やっぱり部屋を間違えたとか?
「アクセル様よりイブニングドレスが届いております。こちらをお召しになって下さい。その前にお風呂で汚れを落としましょう。あちらにどうぞ」
そう言って私をお風呂に連れて行こうとする。入浴の介助なんてされたことが無い。お姫様じゃないんだから。恥ずかしいというか普通に嫌だった。風呂くらい1人でゆっくりと入りたい。
それとチラッと見たけど、そのドレスを着るには私の歳じゃまだ早過ぎると思った。それに動き難くそうだ。
「風呂なら1人で入れます。ドレスは着ません。下げて下さい」
「えっ!? で、でも...」
「私はアクセル様の護衛です。そのような動き難いドレスを着る訳にはいきません。大丈夫ですよ? 私からアクセル様に説明しますから。あなた方が叱られるようなことにはしません。安心して下さい」
「で、でも、じゃ、じゃあ何をお召しに?」
そこで私はちょっと考える。その時、チラッと部屋の外に護衛の騎士が立っているのが見えた。アクセル様が私に付けてくれたのだろう。すると良い案が閃いた。
「すいません、そちらの騎士様」
「えっ!? わ、私ですか!?」
「はい。すいませんが、私の体に合う騎士服があったら持って来て頂けませんか? 軍服でも構いません」
あるはずだ。私は女としては背が高い方だし。
「わ、分かりました!」
騎士が走って行ったのを見送った後、侍女達に下がって貰って、私はゆっくりお風呂に入った。
◇◇◇
食堂もバカでかかった。20人くらいが横に並んで食事が出来そうな長いテーブルの、一番端にアクセル様がちょこんと座っている。
そこに向かって歩いて行く。私の姿に気付いたアクセル様が目を丸くしている。ついで残念そうな表情に変わった。私が騎士服を着ているからだ。ご自分が贈られたドレスを着てない私に、
「ドレスは気に入らなかったのかな...」
と寂しそうに呟いた。
「いえ、そうではありません。とても素敵なドレスでした。ただ私の歳ではまだ早い大人向けのモノでしたし、何よりいざという時、動き難いのは困ります。もう私は貴族令嬢ではなく、アクセル様の護衛なんですから」
「今日くらいは肩の荷を下ろして欲しかったし、あのドレスは十分君に似合っていると思ったが...まぁいい。君のそういう真面目な所も好ましいからな。明日から俺の公務に一緒に付いて回って貰う。よろしく頼む。では食事を楽しもう」
「こちらこそよろしくお願いします」
ちなみに料理はめちゃめちゃ美味しかった。
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