107 / 462
護衛就任
しおりを挟む
私はセバスチャンと呼ばれた男が掴み掛かってくる直前に亜空間へと避難した。
「なっ!? き、消えたっ!?」
呆然としているセバスチャンの背後に回ってレイピアを首元へ突き付ける。
「い、いつの間に後ろにっ!?」
セバスチャンがビックリして目を剥く。
「素晴らしいわ! あなた!」
イレーナが称賛する。どうやら合格したようだ。
「これで雇って頂けますか?」
「えぇ、えぇ、もちろんよ! 歓迎するわ!」
「ありがとうございます」
良し良し。まずは第一段階クリアだね。
「ねぇねぇ! 今のどうやったの!? 魔法!? 魔法なの!?」
「詳細は企業秘密になりますのでお話し出来ませんが、イレーナ様のお命を全力でお守り致します」
「まぁまぁ! なんて殊勝な心掛けなんでしょう! 良くてよ! 良くてよ! あなた気に入ったわ!」
イレーナに気に入られたようだ。良し良し。今んとこ順調。
◇◇◇
その後、すぐにイレーナ付きになった私は、イレーナの私室に足を踏み入れた...のだが...もうね...こんなもんどこで見付けて来たんだ? っていうくらい机も椅子も金ピカな訳よ...
自分で志願しといてなんだけど、速攻帰りたくなったね...もしくはさっさと任務を終わらせてとっとと帰りたい...主に私の視覚を守るという意味でも...
お前ら、良く平気で居られるよな...目が痛くならないのかよ...私は部屋の中に居る執事や侍女に尊敬の眼差しを向けた。
「実は今までにもね、女の護衛が私に売り込みに来たことがあったのよ。ほら、女じゃないと入れない場所とかあるでしょう? そんな時に女の護衛が居たら便利だと思ったんだけど、今まで一人もセバスチャンに勝てるような女は居なかったのよ。そんな弱い護衛を採用する訳にはいかなくてね。セバスチャンに勝てたのはあなたが初めてだわ。だからあなたには期待してるのよ」
「期待を裏切らないよう微力を尽くします」
良し良し。上手い具合に懐に入り込めたみたいだね。
「ところであなた、イアン様の紹介状を持って来たけど、イアン様とはどういう関係なのかしら!?」
イレーナの目が怪しく光った。私とイアン様との仲を疑ってるらしい。これは返答を間違えたらヤバいパターンだな。さて、どうするか...
「たまたまなんですが、イアン様の窮地を救ったことがございまして。それ依頼、ご指名頂ける機会が何度かあったという関係になります」
「ふうん、あくまでもビジネスライクな関係って訳ね?」
「仰る通りでございます」
そこが気になっていたのね。どうやら納得してくれたようで一安心かな。
「なっ!? き、消えたっ!?」
呆然としているセバスチャンの背後に回ってレイピアを首元へ突き付ける。
「い、いつの間に後ろにっ!?」
セバスチャンがビックリして目を剥く。
「素晴らしいわ! あなた!」
イレーナが称賛する。どうやら合格したようだ。
「これで雇って頂けますか?」
「えぇ、えぇ、もちろんよ! 歓迎するわ!」
「ありがとうございます」
良し良し。まずは第一段階クリアだね。
「ねぇねぇ! 今のどうやったの!? 魔法!? 魔法なの!?」
「詳細は企業秘密になりますのでお話し出来ませんが、イレーナ様のお命を全力でお守り致します」
「まぁまぁ! なんて殊勝な心掛けなんでしょう! 良くてよ! 良くてよ! あなた気に入ったわ!」
イレーナに気に入られたようだ。良し良し。今んとこ順調。
◇◇◇
その後、すぐにイレーナ付きになった私は、イレーナの私室に足を踏み入れた...のだが...もうね...こんなもんどこで見付けて来たんだ? っていうくらい机も椅子も金ピカな訳よ...
自分で志願しといてなんだけど、速攻帰りたくなったね...もしくはさっさと任務を終わらせてとっとと帰りたい...主に私の視覚を守るという意味でも...
お前ら、良く平気で居られるよな...目が痛くならないのかよ...私は部屋の中に居る執事や侍女に尊敬の眼差しを向けた。
「実は今までにもね、女の護衛が私に売り込みに来たことがあったのよ。ほら、女じゃないと入れない場所とかあるでしょう? そんな時に女の護衛が居たら便利だと思ったんだけど、今まで一人もセバスチャンに勝てるような女は居なかったのよ。そんな弱い護衛を採用する訳にはいかなくてね。セバスチャンに勝てたのはあなたが初めてだわ。だからあなたには期待してるのよ」
「期待を裏切らないよう微力を尽くします」
良し良し。上手い具合に懐に入り込めたみたいだね。
「ところであなた、イアン様の紹介状を持って来たけど、イアン様とはどういう関係なのかしら!?」
イレーナの目が怪しく光った。私とイアン様との仲を疑ってるらしい。これは返答を間違えたらヤバいパターンだな。さて、どうするか...
「たまたまなんですが、イアン様の窮地を救ったことがございまして。それ依頼、ご指名頂ける機会が何度かあったという関係になります」
「ふうん、あくまでもビジネスライクな関係って訳ね?」
「仰る通りでございます」
そこが気になっていたのね。どうやら納得してくれたようで一安心かな。
38
あなたにおすすめの小説
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる