空間魔法って実は凄いんです

真理亜

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意外な事実

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「うぅ...頭が痛い...」

 翌日、朝になって起き出して来たラウムさんが二日酔いなのか、辛そうな顔して頭を抑えている。

 そりゃあれだけ飲めばそうなるだろう。自業自得以外の何者でもないわ。 

「ラウムさん、辛いんなら今日帰るのは延ばしますか? 馬車に乗るのもキツイでしょう?」

「うぅ...済まない...そうしてくれると助かる...」

 仕方ないので私達は、ラウムさんを宿に置いて観光にでも出掛けることにした。ここは温泉が出ることも魅力の一つだが、付近に連なる山々は景勝地としても人気が高い。

「ロープウェイが山頂まで通ってるみたいですよ? 行ってみませんか?」

 セリカさんが観光マップを見ながらそう提案して来る。 

「いいですね! 行きましょうよ!」

 私はすぐ飛び付いたのだが、なぜかステラさんの反応が鈍い。

「......」

「ステラさん? 反対ですか?」

 なんだろ? もしかして絶景とかに興味ないのかな? あぁそっか、ステラさんは空を飛べるから今更なのか。いつでも見れるからつまんないんだな。

「...い、いえその...じ、実は私...こ、高所恐怖症でして...」

「「 空を飛べるのに!? 」」

 私とセリカさんのセリフがキレイに被った。そりゃそうだろう。意外過ぎる答えだったんだから。

「...自分で飛ぶ分には怖くないんですが、ロープウェイで登るっていうのがちょっと...実はエレベーターとかエスカレーターも苦手だったりするんです...」

「つまり纏めると...自分の力以外で上に登るという行為に関して恐怖感を感じる。そういうことですか?」

「...えぇ、まぁ...」

「それはまた...難儀な性格ですね...」

「...お恥ずかしい限りです...」

 ステラさんが縮こまってしまった。

「ステラさん、苦手を克服しましょうよ。いつまでも苦手なままでいたくないでしょう? 私、協力しますから」

「私もお手伝いします」

「...カリナさん、セリカさん、ありがとうございます...私...勇気出してチャレンジしてみます...」

 私達は手を取り合ってロープウェイ乗り場に向かった。


◇◇◇


「ほら、ステラさん。ゆっくりでいいんで目を開けて見て下さいな」

「ステラさん、絶景ですよ? 怖くないですよ?」

 私とセリカさんはそれぞれステラさんと手を繋ぎながらロープウェイに乗り込んでいる。

「ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ!」

 だが私達がいくら励ましても、頑なにステラさんは目を開けようとしない。まぁそんな簡単に恐怖症は克服できないよね。

 長い目で見てやろう。

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