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トラウマ
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明くる朝、
「フワァ...おはようございます。フローラさん」
「おはようございます」
私はまず、亜空間からフローラさんの部屋を覗いた。
「夜に忍び込んだ形跡は無いみたいです。出ましょうか」
「分かりました...良かったです...」
ちなみにドアの鍵も修復済みだ。昨日出掛ける前に修理屋を呼んでおいた。
「朝ご飯作りますね」
「すいません。よろしくお願いします」
フローラさんが台所に向かったので、私は自分でお茶を入れて寛いでいた。やがて台所からベーコンの焦げる芳ばしい香りが漂って来た。
「お待たせしました」
トーストにベーコンエッグ、野菜スープにオレンジジュースという、いつものメニューの朝食が出来上がった。
「頂きま~す!」
◇◇◇
朝食後、お茶を飲みながら今日の予定を確認する。
「フローラさん、今日もいつもの時間に出勤ですよね?」
「はい」
「それまでなにか予定とかありますか?」
「いえ、特にありません」
「だったらこの町を案内して貰ってもいいですか? 観光地は巡ったけど、町の様子ってまだ良く分からないので」
「構いませんよ。行きましょう」
「ありがとうございます! お疲れの所すいません!」
「じゃあ早速って...あれ? なんか忘れてません?」
「あぁ、あの酔っ払いですか」
私はチラッと亜空間を覗いた。
「まだ寝てるみたいです。放っときましょう」
「いいんでしょうか...」
「いいんです」
◇◇◇
「市場と商店街は回ったからいいですよね?」
「そうですね」
「では職人街に向かいましょうか?」
「職人街?」
「えぇ、鍛冶屋さんや金物屋さんが軒を連ねる通りです」
「なるほど。鉱山の町っぽい所ですね」
「では行きましょうか」
しばらく歩くと、やがてトンテンカンチンと鍛冶屋が鎚を振るうリズミカルな音が響いて来る。
煙突からは煙を吐き出している家が増えて来て、道を歩く人々は一目で冒険者と分かるような人が目立って来た。
するとイヤな思い出が甦ったのか、フローラさんが怯え始めてしまった。
「フローラさん、大丈夫ですよ? 私が付いてますからね?」
私はフローラさんの手を握って励ました。
「は、はい...す、すいません...だ、大丈夫です...」
やっぱりこういった連中に何度も囲まれた記憶ってのはそう簡単には消えないか。まぁ無理もないよね。
家にまで忍び込まれたんだもん。トラウマになったりするよね。
「いえ、こちらこそすいません。帰りましょうか」
結局、ほとんど見て回ることもなく、私達はその場を後にした。
「フワァ...おはようございます。フローラさん」
「おはようございます」
私はまず、亜空間からフローラさんの部屋を覗いた。
「夜に忍び込んだ形跡は無いみたいです。出ましょうか」
「分かりました...良かったです...」
ちなみにドアの鍵も修復済みだ。昨日出掛ける前に修理屋を呼んでおいた。
「朝ご飯作りますね」
「すいません。よろしくお願いします」
フローラさんが台所に向かったので、私は自分でお茶を入れて寛いでいた。やがて台所からベーコンの焦げる芳ばしい香りが漂って来た。
「お待たせしました」
トーストにベーコンエッグ、野菜スープにオレンジジュースという、いつものメニューの朝食が出来上がった。
「頂きま~す!」
◇◇◇
朝食後、お茶を飲みながら今日の予定を確認する。
「フローラさん、今日もいつもの時間に出勤ですよね?」
「はい」
「それまでなにか予定とかありますか?」
「いえ、特にありません」
「だったらこの町を案内して貰ってもいいですか? 観光地は巡ったけど、町の様子ってまだ良く分からないので」
「構いませんよ。行きましょう」
「ありがとうございます! お疲れの所すいません!」
「じゃあ早速って...あれ? なんか忘れてません?」
「あぁ、あの酔っ払いですか」
私はチラッと亜空間を覗いた。
「まだ寝てるみたいです。放っときましょう」
「いいんでしょうか...」
「いいんです」
◇◇◇
「市場と商店街は回ったからいいですよね?」
「そうですね」
「では職人街に向かいましょうか?」
「職人街?」
「えぇ、鍛冶屋さんや金物屋さんが軒を連ねる通りです」
「なるほど。鉱山の町っぽい所ですね」
「では行きましょうか」
しばらく歩くと、やがてトンテンカンチンと鍛冶屋が鎚を振るうリズミカルな音が響いて来る。
煙突からは煙を吐き出している家が増えて来て、道を歩く人々は一目で冒険者と分かるような人が目立って来た。
するとイヤな思い出が甦ったのか、フローラさんが怯え始めてしまった。
「フローラさん、大丈夫ですよ? 私が付いてますからね?」
私はフローラさんの手を握って励ました。
「は、はい...す、すいません...だ、大丈夫です...」
やっぱりこういった連中に何度も囲まれた記憶ってのはそう簡単には消えないか。まぁ無理もないよね。
家にまで忍び込まれたんだもん。トラウマになったりするよね。
「いえ、こちらこそすいません。帰りましょうか」
結局、ほとんど見て回ることもなく、私達はその場を後にした。
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