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大急ぎ
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時は少し遡る。
鉱山都市ビエンを目指し急いで馬車を走らせる『エリアーズ』の面々はラウムが御者を勤め、セリカとアスカは座席で気が気でない様子だった。
「ハイヨ~! シルバ~!」
ラウムは謎の掛け声と共に鞭を振るい、馬を叱咤しながら早足で馬車を進めていた。
これだと途中で馬を入れ替えないと最後まで持たないだろうと思われた。実際の所、道半ばにある町を通り掛かった際に、限界を迎えた馬が立ち止まってしまったので、急遽馬を入れ替えてから先を急いだ。
何度かそのようなことを繰り返しながら、昼夜ぶっ通しで馬車を走らせた結果、王都を出てから僅か一日半で鉱山都市ビエンに辿り着いた。
普通なら三日掛かる道程なので、なんと半分も短縮したことになる。三人共疲れ切っているはずなのだが、そんなことは微塵も感じさせない勢いで冒険者ギルドを目指し駆けて行った。
ギルドではやっとお客を捌き終えたナディアが一休みしている所だった。
「いやぁ疲れた疲れた~...そろそろ新しい人を雇わないと回らないなぁ...」
お茶を飲みながら独り言ちていると、
「すいません!」
「は、はいぃ!?」
なにやら勢い込んでやって来たお客にビックリしたナディアは、危うくお茶を吹き出す所だった。
「この尋ね人の広告のことで聞きたいんです!」
そのお客はまだ若い女の子だった。クシャクシャになった尋ね人の広告を手にしている。女の子の後ろには仲間だろうか? 妙齢の女性が二人立っていた。
「どれどれ...あぁ、これはカリナさんのことですね?」
「そうです! この町に居るはずです! どこに居ますか?」
なにやら鬼気迫る勢いにナディアはかなり引いた。
「え、え~と...カリナさんなら護衛任務に就いてますから依頼者と一緒ではないかと...」
「護衛任務!? それはどこの誰の護衛ですか!? 今どこに居ますか!?」
「い、いえ、それは守秘義務があるので教える訳には...」
「そこをなんとか! お願いします!」
「む、無理です...き、規則ですので...」
ナディアとしても信用に関わる問題なので、若干ビビッたとしても譲る訳にはいかない。
「もういい。セリカ、行こう」
すると妙齢の女性の内の一人がそう言った。
「でもでも!」
「私達で町の中を探すことにしましょう。この町に居るのは間違いないんだから。お騒がせしました」
もう一人がそう言って、セリカと呼ばれた女の子を引き摺るようにして連れて行った。
「フゥ...なんだったのかしら...もしかしてカリナさん、なんかヤバいことに巻き込まれてたりするんじゃ!?」
一人残されたナディアは心配になってそう呟いた。
鉱山都市ビエンを目指し急いで馬車を走らせる『エリアーズ』の面々はラウムが御者を勤め、セリカとアスカは座席で気が気でない様子だった。
「ハイヨ~! シルバ~!」
ラウムは謎の掛け声と共に鞭を振るい、馬を叱咤しながら早足で馬車を進めていた。
これだと途中で馬を入れ替えないと最後まで持たないだろうと思われた。実際の所、道半ばにある町を通り掛かった際に、限界を迎えた馬が立ち止まってしまったので、急遽馬を入れ替えてから先を急いだ。
何度かそのようなことを繰り返しながら、昼夜ぶっ通しで馬車を走らせた結果、王都を出てから僅か一日半で鉱山都市ビエンに辿り着いた。
普通なら三日掛かる道程なので、なんと半分も短縮したことになる。三人共疲れ切っているはずなのだが、そんなことは微塵も感じさせない勢いで冒険者ギルドを目指し駆けて行った。
ギルドではやっとお客を捌き終えたナディアが一休みしている所だった。
「いやぁ疲れた疲れた~...そろそろ新しい人を雇わないと回らないなぁ...」
お茶を飲みながら独り言ちていると、
「すいません!」
「は、はいぃ!?」
なにやら勢い込んでやって来たお客にビックリしたナディアは、危うくお茶を吹き出す所だった。
「この尋ね人の広告のことで聞きたいんです!」
そのお客はまだ若い女の子だった。クシャクシャになった尋ね人の広告を手にしている。女の子の後ろには仲間だろうか? 妙齢の女性が二人立っていた。
「どれどれ...あぁ、これはカリナさんのことですね?」
「そうです! この町に居るはずです! どこに居ますか?」
なにやら鬼気迫る勢いにナディアはかなり引いた。
「え、え~と...カリナさんなら護衛任務に就いてますから依頼者と一緒ではないかと...」
「護衛任務!? それはどこの誰の護衛ですか!? 今どこに居ますか!?」
「い、いえ、それは守秘義務があるので教える訳には...」
「そこをなんとか! お願いします!」
「む、無理です...き、規則ですので...」
ナディアとしても信用に関わる問題なので、若干ビビッたとしても譲る訳にはいかない。
「もういい。セリカ、行こう」
すると妙齢の女性の内の一人がそう言った。
「でもでも!」
「私達で町の中を探すことにしましょう。この町に居るのは間違いないんだから。お騒がせしました」
もう一人がそう言って、セリカと呼ばれた女の子を引き摺るようにして連れて行った。
「フゥ...なんだったのかしら...もしかしてカリナさん、なんかヤバいことに巻き込まれてたりするんじゃ!?」
一人残されたナディアは心配になってそう呟いた。
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