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パターン3
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「オリコー! 貴様との婚約は破棄じゃあ~!」
今日は学園の卒業式の日。
卒業パーティーに臨む生徒達の、浮かれた気分を台無しにするような大声を上げたのは、この国の第2王子アホヤネンである。その傍らには最近アホヤネンと噂になっている、バッカーナ男爵令嬢の姿があった。
「婚約破棄ですか。それは構いませんが、理由をお聞きしても?」
涼しい顔でそう答えたのは、アホヤネンの婚約者に当たるオリコー公爵令嬢である。
「貴様は俺様とバッカーナが仲良くしているのを見て、嫉妬に駆られてこのバッカーナを虐めたな! まず、バッカーナの教科書を全て破り捨てた! 次にバッカーナを噴水に突き落とした! 更にバッカーナを階段から突き落とした! 更に更に...」
「あぁ、もうその辺で結構です。どうせ全て冤罪ですから」
「な、なんだとぉ!? 何を根拠にそんなことを」
いきり立つアホヤネンの言葉を遮ってオリコーが断言する。オリコーはタブレット端末を懐から出した。そして何やら操作する。
「こちらの映像をご覧下さい。私の王子妃教育のスケジュールです。ご覧の通り、授業が終わったらすぐに王宮へ向かっていますよね? そんな私のどこに虐めてる暇があると思います?」
「ぬなぁっ!?」
アホヤネンが間の抜けた声を発する。オリコーは更にタブレットを操作する。
「こちらの映像は王子妃教育の模様です。ご覧の通り、私は1日も休まず教育を受けております。教師達に確認して貰っても構いませんよ?」
「くぎゅう!」
またもやアホヤネンが奇声を発する。オリコーは更に更にタブレットを操作する。
「この映像では国王、王妃両陛下とご一緒させて頂いているのが確認できると思います。お二方に聞かれてみたら如何です?」
「「 びでぶっ! 」」
最後はアホヤネンとバッカーナが二人揃って仲良く玉砕した。
「大方、最近巷で流行りの小説『婚約破棄大好きです!』に影響されたんでしょうけど、私のスケジュールを確認しなかったのが運の尽きでしたね」
二人はその場に崩れ落ちた。
「まぁとにもかくにも婚約破棄は承りました。それではご機嫌よう」
オリコーは軽やかな足取りでその場を後にした。
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涼しい顔でそう答えたのは、アホヤネンの婚約者に当たるオリコー公爵令嬢である。
「貴様は俺様とバッカーナが仲良くしているのを見て、嫉妬に駆られてこのバッカーナを虐めたな! まず、バッカーナの教科書を全て破り捨てた! 次にバッカーナを噴水に突き落とした! 更にバッカーナを階段から突き落とした! 更に更に...」
「あぁ、もうその辺で結構です。どうせ全て冤罪ですから」
「な、なんだとぉ!? 何を根拠にそんなことを」
いきり立つアホヤネンの言葉を遮ってオリコーが断言する。オリコーはタブレット端末を懐から出した。そして何やら操作する。
「こちらの映像をご覧下さい。私の王子妃教育のスケジュールです。ご覧の通り、授業が終わったらすぐに王宮へ向かっていますよね? そんな私のどこに虐めてる暇があると思います?」
「ぬなぁっ!?」
アホヤネンが間の抜けた声を発する。オリコーは更にタブレットを操作する。
「こちらの映像は王子妃教育の模様です。ご覧の通り、私は1日も休まず教育を受けております。教師達に確認して貰っても構いませんよ?」
「くぎゅう!」
またもやアホヤネンが奇声を発する。オリコーは更に更にタブレットを操作する。
「この映像では国王、王妃両陛下とご一緒させて頂いているのが確認できると思います。お二方に聞かれてみたら如何です?」
「「 びでぶっ! 」」
最後はアホヤネンとバッカーナが二人揃って仲良く玉砕した。
「大方、最近巷で流行りの小説『婚約破棄大好きです!』に影響されたんでしょうけど、私のスケジュールを確認しなかったのが運の尽きでしたね」
二人はその場に崩れ落ちた。
「まぁとにもかくにも婚約破棄は承りました。それではご機嫌よう」
オリコーは軽やかな足取りでその場を後にした。
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