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「それでなんでしたっけ? あぁ、私がそこの阿婆擦れさんに嫉妬して彼女を虐めていたんでしたっけ? そちらも検証して行きましょうか?」
「えっ!? あ、あぁ、そうだな...」
エルムはもうどうでも良さそうな感じでただ機械的に頷いた。
「結論から言いますと全て事実無根ですわ。そもそも私に虐めてるような暇はなかったんですもの。なにせどっかの誰かさんが生徒会長としての責務を果たさず、そこの阿婆擦れさんと遊び呆けているんですから。生徒会役員としてこちらにいらっしゃる副会長や書記、庶務の皆さんとその尻拭いに明け暮れておりましたもの」
そう言ってカエラは、生徒会役員が集まっている箇所を指差す。ちなみにカエラは会計を担当している。
「あぐ...」
エルムが苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。
「カエラ嬢の言った通りです。我々は毎日、遅くまで学園に残って殿下がサボった分の仕事を皆で分担して作業しておりました。その間、カエラ嬢が席を外すようなことは一度もありませんでした。カエラ嬢に犯行は不可能です」
副会長の公爵家嫡男がそう証言した。周りでは書記の侯爵家嫡男と、庶務の辺境伯家嫡男もうんうんと頷いている。
それを聞いた周りの生徒達は、氷点下を下回るような冷たい視線でエルムを睨み付けた。
「副会長、ありがとうございます。殿下、これで私の嫌疑は晴れましたね?」
「あ、あぁ、そうだな...」
「ではそこの阿婆擦れさんは虚偽の訴えを行ったということで、罰を与えなくてはなりませんよね?」
するとそれまで俯いてブツブツとなにやら呟いていたケイトが、跳ねるように顔を上げてこう言った。
「そ、それはウソじゃありません! 私は本当に被害に遭っていたんです! 殿下、信じて下さい! お願いですから! き、きっとカエラ様が取り巻きに命じてやらせたんです! そうです! そうに決まってます!」
「あらまぁ、面白いことをおっしゃること。殿下は先程、私があなたを直接虐めたと、他ならぬあなたがそう証言したとおっしゃっておられましたが? もうお忘れなのかしらね?」
「あぅ...そ、それは...」
途端にケイトの歯切れが悪くなった。
「そもそもですが、私があなたを虐める理由ってなんでしたっけ?」
「そ、それはその...私と殿下の仲を嫉妬して...」
「嫉妬ねぇ...つまり私が殿下をお慕いしていて、嫉妬に狂って凶行に及んだとでもおっしゃりたいの? ハンッ! 笑わせないで下さる?」
カエラは鼻で笑った。
「えっ!? あ、あぁ、そうだな...」
エルムはもうどうでも良さそうな感じでただ機械的に頷いた。
「結論から言いますと全て事実無根ですわ。そもそも私に虐めてるような暇はなかったんですもの。なにせどっかの誰かさんが生徒会長としての責務を果たさず、そこの阿婆擦れさんと遊び呆けているんですから。生徒会役員としてこちらにいらっしゃる副会長や書記、庶務の皆さんとその尻拭いに明け暮れておりましたもの」
そう言ってカエラは、生徒会役員が集まっている箇所を指差す。ちなみにカエラは会計を担当している。
「あぐ...」
エルムが苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。
「カエラ嬢の言った通りです。我々は毎日、遅くまで学園に残って殿下がサボった分の仕事を皆で分担して作業しておりました。その間、カエラ嬢が席を外すようなことは一度もありませんでした。カエラ嬢に犯行は不可能です」
副会長の公爵家嫡男がそう証言した。周りでは書記の侯爵家嫡男と、庶務の辺境伯家嫡男もうんうんと頷いている。
それを聞いた周りの生徒達は、氷点下を下回るような冷たい視線でエルムを睨み付けた。
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「あ、あぁ、そうだな...」
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カエラは鼻で笑った。
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