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次の日、エリスはユリと二人で街に来ていた。
パン職人と会うためである。
「カイに乗らず街に来るなんて久し振り」
「あはは、お二人はいつも一緒ですもんね~♪」
「い、いつもって訳じゃあないよ。ほ、ほら、さっさと行くよ!」
ニヤニヤ笑っているユリをエリスは真っ赤になって促した。
「あ、このパン屋さんですよ」
ユリが一軒のパン屋の前で立ち止まる。
「うわぁ~♪ パンの焼けるいい匂いがするね~♪」
「いらっしゃいませ」
ドアを開けるとユリと同世代っぽい女の人が出迎えてくれた。隣にはもう一人女の人が立っている。
「あなた達がウチの農場で働いてくれる人達かしら?」
「はい、私はヒナ、この娘はキクと言います。よろしくお願い致します」
「立ち話もなんですから、奥にどうぞ」
奥の部屋に通されお茶を出された後、改めて雇用条件と職種について説明する。
「お給料はユリ達と同じ。休みはお互いで調整して。住む所やパンを焼くための設備はこっちで調えるわ。基本的にはパンを焼いて貰うのが仕事だけど、繁忙期には他の人達の手助けをすることもある。こんなところかしらね。何か質問はあるかしら?」
「現在、農場には何人くらい居るんでしょうか?」
「6人よ。あなた達を入れてね。ただこれから徐々に増やしていくつもり。ユリ達もそうだけど、あなた達も農場で働いても良いと言ってくれる人が居たら紹介して欲しいわ」
「分かりました」
「どんな人でも良いんですか?」
「基本的には女の人にして欲しいわ。女だらけの所に男の人は居辛いだろうし、余計なトラブルが起こるのも嫌だしね。それに元々はユリ達の避難所としての意味合いもある場所だから」
それを聞いてユリの顔がちょっと曇った。嫌なことを思い出したのかも知れない。
「なるほど。了解しました」
「私達に異論はありません。これからよろしくお願い致します」
「ありがとう。じゃあ早速農場を見て貰いたいんだけど、いいかしら?」
「もちろんです」
◇◇◇
エリスに身体強化の魔法を掛けて貰ったヒナとキクは、山道を快調に登っていた。
「エリス様! これ凄いですね!」
「体が軽いです! 全く疲れません!」
「でしょう?」
そんな二人をユリはデジャブを見るように見守っていた。
「着いたわ。ここが私達の農場よ」
一面に広がる畑、農作業をしているゴーレム達、遠くに見える牧場には魔獣が飼育されている。ヒナとキクの二人は目を丸くした。
「こんな山の中にここまで見事な農場が広がっているなんて...」
「聞いてはいましたけど、実際に見ると圧倒されますね...」
「農場の詳細は追々説明するとして、あなた達の仕事場はこっちよ」
エリスは炭焼き小屋に案内した。
「炭焼き用の窯だけど、パンを焼くのにも使えるかしら?」
「そうですね。基本的には変わらないので使えると思いますが、出来れば取り出し口が高い位置にあると楽ですね。炭と違って何度も取り出しますから」
「なるほど。こんな感じかしら?」
エリスが土魔法であっという間に窯自体を上に持ち上げた。ヒナとキクはビックリして腰を抜かすところだった。
「え、えぇ、このくらいの高さがあれば問題無いです...」
ユリは「このくらいで驚いてたら身が持たないよ」と心の中で呟いていた。
「それじゃあ本格的に始動するようになったら連絡するから、いつでも来れるように荷物をある程度纏めておいてね?」
「わ、分かりました」
パン職人と会うためである。
「カイに乗らず街に来るなんて久し振り」
「あはは、お二人はいつも一緒ですもんね~♪」
「い、いつもって訳じゃあないよ。ほ、ほら、さっさと行くよ!」
ニヤニヤ笑っているユリをエリスは真っ赤になって促した。
「あ、このパン屋さんですよ」
ユリが一軒のパン屋の前で立ち止まる。
「うわぁ~♪ パンの焼けるいい匂いがするね~♪」
「いらっしゃいませ」
ドアを開けるとユリと同世代っぽい女の人が出迎えてくれた。隣にはもう一人女の人が立っている。
「あなた達がウチの農場で働いてくれる人達かしら?」
「はい、私はヒナ、この娘はキクと言います。よろしくお願い致します」
「立ち話もなんですから、奥にどうぞ」
奥の部屋に通されお茶を出された後、改めて雇用条件と職種について説明する。
「お給料はユリ達と同じ。休みはお互いで調整して。住む所やパンを焼くための設備はこっちで調えるわ。基本的にはパンを焼いて貰うのが仕事だけど、繁忙期には他の人達の手助けをすることもある。こんなところかしらね。何か質問はあるかしら?」
「現在、農場には何人くらい居るんでしょうか?」
「6人よ。あなた達を入れてね。ただこれから徐々に増やしていくつもり。ユリ達もそうだけど、あなた達も農場で働いても良いと言ってくれる人が居たら紹介して欲しいわ」
「分かりました」
「どんな人でも良いんですか?」
「基本的には女の人にして欲しいわ。女だらけの所に男の人は居辛いだろうし、余計なトラブルが起こるのも嫌だしね。それに元々はユリ達の避難所としての意味合いもある場所だから」
それを聞いてユリの顔がちょっと曇った。嫌なことを思い出したのかも知れない。
「なるほど。了解しました」
「私達に異論はありません。これからよろしくお願い致します」
「ありがとう。じゃあ早速農場を見て貰いたいんだけど、いいかしら?」
「もちろんです」
◇◇◇
エリスに身体強化の魔法を掛けて貰ったヒナとキクは、山道を快調に登っていた。
「エリス様! これ凄いですね!」
「体が軽いです! 全く疲れません!」
「でしょう?」
そんな二人をユリはデジャブを見るように見守っていた。
「着いたわ。ここが私達の農場よ」
一面に広がる畑、農作業をしているゴーレム達、遠くに見える牧場には魔獣が飼育されている。ヒナとキクの二人は目を丸くした。
「こんな山の中にここまで見事な農場が広がっているなんて...」
「聞いてはいましたけど、実際に見ると圧倒されますね...」
「農場の詳細は追々説明するとして、あなた達の仕事場はこっちよ」
エリスは炭焼き小屋に案内した。
「炭焼き用の窯だけど、パンを焼くのにも使えるかしら?」
「そうですね。基本的には変わらないので使えると思いますが、出来れば取り出し口が高い位置にあると楽ですね。炭と違って何度も取り出しますから」
「なるほど。こんな感じかしら?」
エリスが土魔法であっという間に窯自体を上に持ち上げた。ヒナとキクはビックリして腰を抜かすところだった。
「え、えぇ、このくらいの高さがあれば問題無いです...」
ユリは「このくらいで驚いてたら身が持たないよ」と心の中で呟いていた。
「それじゃあ本格的に始動するようになったら連絡するから、いつでも来れるように荷物をある程度纏めておいてね?」
「わ、分かりました」
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