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「ほ、本当なの!?」
信じられなかった私は、思わずネオに聞き返していた。まさか病院にまで来るだなんて...どこまでしつこいヤツらなんだ...
「はい、恐らく。先程、病院の外を見回りしたんですが、病院関係者以外立ち入り禁止の出入り口の近くに人が倒れてまして。急いで駆け寄り助け起こしたところ、正体不明の賊に襲われたそうで」
「な、なんてこと...」
「その出入り口は医師や看護師が使う備品庫に繋がっていました」
「そ、それって....つ、つまり!?」
とってもイヤな予感がした私は、先を促すようにネオを見詰めた。
「医師や看護師に成り済ましている可能性が高いです」
「や、やっぱり...」
私は頭を抱えた。
「今、カイルを公爵家へと走らせています。直に応援が到着しますのでご心配なく」
「そうなのね...」
カイルの怪我の具合も心配だが、走って行ったというならもう大丈夫なんだろう。もっとも、そんなことを言ってる場合じゃないくらいの非常事態だとも言えよう。
「セバスチャン殿には病院内をパトロールして貰っております。怪しい動きがないか、怪しいヤツらが彷徨いていないかどうか、目を光らせていることでしょう」
「なるほど...」
どうやらセバスチャンもカイルと同様に、歩き回れるなら怪我の具合は大丈夫のようだ。私はちょっとだけホッとした。
「ですのでアンリエットお嬢様は病室から出ないでください。病室の出入り口は私が見張っていますのでご安心を。見知らぬ医師や看護師が病室に入ろうとしても、絶対に入れたりしませんので」
「わ、分かったわ...」
急いで病室に戻りながら私は、病院関係者に迷惑を掛けたことを申し訳なく思っていた。
◇◇◇
「あ、お嬢様。お帰りなさいませ。遅かったですね?」
病室に戻るとシェイラが洗面器を抱えて立っていた。
「えぇ、ちょっとね...って、待った待った! シェイラ! あなた、どこ行こうとしてんの!?」
「どこって...洗面器のお水を取り替えようと思いまして」
「だ、ダメよ! 部屋から出ちゃダメ! 危険なんだから!」
「えぇっ!? き、危険!?」
そこで私はシェイラに現在の状況を説明した。
「そうだったんですね...分かりました。じゃあこのお水は...」
するとシェイラは窓の方に向かって行き、えいっとばかりに洗面器の水を窓の外にぶち撒けた。
「これでOKですね」
「あなたって結構おおざっぱなのね...」
私はケロッとしているシェイラに半ば呆れながらそう言った。
「ぐへっ!」
その時、なにやら不審な声が窓の外から聞こえた。
信じられなかった私は、思わずネオに聞き返していた。まさか病院にまで来るだなんて...どこまでしつこいヤツらなんだ...
「はい、恐らく。先程、病院の外を見回りしたんですが、病院関係者以外立ち入り禁止の出入り口の近くに人が倒れてまして。急いで駆け寄り助け起こしたところ、正体不明の賊に襲われたそうで」
「な、なんてこと...」
「その出入り口は医師や看護師が使う備品庫に繋がっていました」
「そ、それって....つ、つまり!?」
とってもイヤな予感がした私は、先を促すようにネオを見詰めた。
「医師や看護師に成り済ましている可能性が高いです」
「や、やっぱり...」
私は頭を抱えた。
「今、カイルを公爵家へと走らせています。直に応援が到着しますのでご心配なく」
「そうなのね...」
カイルの怪我の具合も心配だが、走って行ったというならもう大丈夫なんだろう。もっとも、そんなことを言ってる場合じゃないくらいの非常事態だとも言えよう。
「セバスチャン殿には病院内をパトロールして貰っております。怪しい動きがないか、怪しいヤツらが彷徨いていないかどうか、目を光らせていることでしょう」
「なるほど...」
どうやらセバスチャンもカイルと同様に、歩き回れるなら怪我の具合は大丈夫のようだ。私はちょっとだけホッとした。
「ですのでアンリエットお嬢様は病室から出ないでください。病室の出入り口は私が見張っていますのでご安心を。見知らぬ医師や看護師が病室に入ろうとしても、絶対に入れたりしませんので」
「わ、分かったわ...」
急いで病室に戻りながら私は、病院関係者に迷惑を掛けたことを申し訳なく思っていた。
◇◇◇
「あ、お嬢様。お帰りなさいませ。遅かったですね?」
病室に戻るとシェイラが洗面器を抱えて立っていた。
「えぇ、ちょっとね...って、待った待った! シェイラ! あなた、どこ行こうとしてんの!?」
「どこって...洗面器のお水を取り替えようと思いまして」
「だ、ダメよ! 部屋から出ちゃダメ! 危険なんだから!」
「えぇっ!? き、危険!?」
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「そうだったんですね...分かりました。じゃあこのお水は...」
するとシェイラは窓の方に向かって行き、えいっとばかりに洗面器の水を窓の外にぶち撒けた。
「これでOKですね」
「あなたって結構おおざっぱなのね...」
私はケロッとしているシェイラに半ば呆れながらそう言った。
「ぐへっ!」
その時、なにやら不審な声が窓の外から聞こえた。
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