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「えぇっ!? なんでよ!? 私、自分の身くらい自分で守れるわよ!?」
アマンダは膨れっ面で抗議した。
「そういう問題じゃない。とにかくダメっつったらダメだ」
ガストンは鰾膠も無い。
「だからなんでよ!?」
「お前の姿を魔王に見せる訳にはいかんからだ」
「ハァッ!? なによそれ!?」
アマンダは訳が分からないといった表情を浮かべているが、リリアナとクラウドは顔を見合せて、
『あぁ、なるほど...』
と頷き合っていた。
あの美女に惚れ易い魔王の目に留まったら、今度はアマンダに求婚するだろうことは火を見るより明らかだ。だからガストンは頑なにアマンダの同行を許さなかった。
「ではリリアナ嬢、クラウド殿下、参りましょうか」
ガストンは未だに抗議し続けているアマンダを丸っと無視して行軍を開始した。リリアナとクラウドは苦笑しながらファルファルに跨がって地を蹴った。
◇◇◇
一方その頃、マリウスは筋肉痛で呻いていた。せっかくアマンダに治して貰ったのに...すっかり元に戻ってしまっていた。
「あぅぅ...おぅぅ...」
「殿下、うるさいですよ。少し静かにして下さい」
ミランダは素っ気ない。
「そ、そんなこと言われたって...あ痛たたた...」
「ママが恋しくなりましたか?」
ミランダの声には刺がある。
「い、いや、そんなことは...あるけど...」
マリウスの声は最後が尻窄みになった。
「すいませんねぇ。私が治癒魔法を使えなくてぇ」
ミランダの声はますます刺々しくなる。
「い、いや、その...そんなことは...」
あるけど...と言おうとして、寸でのところでマリウスは口を噤んだ。ミランダの周りに黒いオーラが漂っていたからだ。
「フゥ...もうちょっと待っていればママはきっと先に帰って来ますよ」
「そ、そうなのか!?」
「えぇ、あのパパが危険な最前線にいつまでもママを置いておかないでしょうから」
「な、なるほど...それは良かった...」
「嬉しそうですこと」
ミランダは不機嫌さを隠そうともしない。
「い、いや、違うって..違わないけど...」
「やっぱり」
「ち、違うって! そういう意味じゃなくて、俺は純粋に心配してるだけであって...」
「心配しなくても、ママはそう簡単にやられたりしませんから安心して下さいな」
「そ、そうなのか?」
「えぇ、あの人は殺したって死にゃあしませんよ」
「い、言い方が...」
「なにか?」
「な、なんでもないです...」
マリウスはミランダに口でも勝てないことを悟った。
アマンダは膨れっ面で抗議した。
「そういう問題じゃない。とにかくダメっつったらダメだ」
ガストンは鰾膠も無い。
「だからなんでよ!?」
「お前の姿を魔王に見せる訳にはいかんからだ」
「ハァッ!? なによそれ!?」
アマンダは訳が分からないといった表情を浮かべているが、リリアナとクラウドは顔を見合せて、
『あぁ、なるほど...』
と頷き合っていた。
あの美女に惚れ易い魔王の目に留まったら、今度はアマンダに求婚するだろうことは火を見るより明らかだ。だからガストンは頑なにアマンダの同行を許さなかった。
「ではリリアナ嬢、クラウド殿下、参りましょうか」
ガストンは未だに抗議し続けているアマンダを丸っと無視して行軍を開始した。リリアナとクラウドは苦笑しながらファルファルに跨がって地を蹴った。
◇◇◇
一方その頃、マリウスは筋肉痛で呻いていた。せっかくアマンダに治して貰ったのに...すっかり元に戻ってしまっていた。
「あぅぅ...おぅぅ...」
「殿下、うるさいですよ。少し静かにして下さい」
ミランダは素っ気ない。
「そ、そんなこと言われたって...あ痛たたた...」
「ママが恋しくなりましたか?」
ミランダの声には刺がある。
「い、いや、そんなことは...あるけど...」
マリウスの声は最後が尻窄みになった。
「すいませんねぇ。私が治癒魔法を使えなくてぇ」
ミランダの声はますます刺々しくなる。
「い、いや、その...そんなことは...」
あるけど...と言おうとして、寸でのところでマリウスは口を噤んだ。ミランダの周りに黒いオーラが漂っていたからだ。
「フゥ...もうちょっと待っていればママはきっと先に帰って来ますよ」
「そ、そうなのか!?」
「えぇ、あのパパが危険な最前線にいつまでもママを置いておかないでしょうから」
「な、なるほど...それは良かった...」
「嬉しそうですこと」
ミランダは不機嫌さを隠そうともしない。
「い、いや、違うって..違わないけど...」
「やっぱり」
「ち、違うって! そういう意味じゃなくて、俺は純粋に心配してるだけであって...」
「心配しなくても、ママはそう簡単にやられたりしませんから安心して下さいな」
「そ、そうなのか?」
「えぇ、あの人は殺したって死にゃあしませんよ」
「い、言い方が...」
「なにか?」
「な、なんでもないです...」
マリウスはミランダに口でも勝てないことを悟った。
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