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第5話 君は僕の家族
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何の代償もなく何でも生み出せる『能力』があるとしたら最初は喜びと幸せに包まれることだろう。
無限に何でも生み出せるのに、人はいがみ合い奪い合うようになる。
施せど施せど尽きぬ欲に付き合いきれなくなり僕は誰も来れない樹海の奥へと居を変えた。
物は無限に生み出せるので生活には困らない。
見た事のあるものか、食べ飲んだものしかダメなのだが、研究に熱中しまくったためレパートリーが絶望的に少ない。
ニヒツに色々な物を食べさせたいが己の料理へのボキャブラリーの無さに重く絶望する。
それにニヒツは何でも「美味しい」と言うのがなんだか不安だ。
どう感じとっても『薄い薄いコーンスープ』なのに、
「おい、しいね、この、スープ」
そう言い何杯も飲もうとするのだ。
最近は本当に美味しいのか、それともお世辞なのか分からない領域に入っている。
だがニヒツが作る手料理はちゃんと美味しい。
味覚が変なのではないのだろうか?
喉の事もあるので不安が付きまとってしまう。
不完全にしてしまったのに、いつも礼を言うニヒツを『作り直す』のは気が引けてしまう、それほど僕の大切な存在。そうもやもやとしていたら、
「レイ、何か、悩ん、でるの?」
優しい声がした。後ろから僕を覗き込むニヒツは心配そうにしている。それを払拭させるために精一杯の笑顔で、
「毎日こんなに幸せで良いのかなって思ってだけ。だから心配しなくていいよ」
そう告ところ、
「レイ、気にし、ない、で。けっこ、う、気にいっ、てる、から」
後ろから僕を抱きしめてくれたその温かさを、僕は刻み込むかのように強く受け止めた。
無限に何でも生み出せるのに、人はいがみ合い奪い合うようになる。
施せど施せど尽きぬ欲に付き合いきれなくなり僕は誰も来れない樹海の奥へと居を変えた。
物は無限に生み出せるので生活には困らない。
見た事のあるものか、食べ飲んだものしかダメなのだが、研究に熱中しまくったためレパートリーが絶望的に少ない。
ニヒツに色々な物を食べさせたいが己の料理へのボキャブラリーの無さに重く絶望する。
それにニヒツは何でも「美味しい」と言うのがなんだか不安だ。
どう感じとっても『薄い薄いコーンスープ』なのに、
「おい、しいね、この、スープ」
そう言い何杯も飲もうとするのだ。
最近は本当に美味しいのか、それともお世辞なのか分からない領域に入っている。
だがニヒツが作る手料理はちゃんと美味しい。
味覚が変なのではないのだろうか?
喉の事もあるので不安が付きまとってしまう。
不完全にしてしまったのに、いつも礼を言うニヒツを『作り直す』のは気が引けてしまう、それほど僕の大切な存在。そうもやもやとしていたら、
「レイ、何か、悩ん、でるの?」
優しい声がした。後ろから僕を覗き込むニヒツは心配そうにしている。それを払拭させるために精一杯の笑顔で、
「毎日こんなに幸せで良いのかなって思ってだけ。だから心配しなくていいよ」
そう告ところ、
「レイ、気にし、ない、で。けっこ、う、気にいっ、てる、から」
後ろから僕を抱きしめてくれたその温かさを、僕は刻み込むかのように強く受け止めた。
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