絶対記憶~彼は今日も知識欲を満たす

高戸

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6話

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「開始!!」

 まずは30%だ。

『確認しました。ステータスを30%まで発揮。Lレジェンドスキル【賢者】、【魔法完全解析】の行使を許可。全通常スキルの行使を許可。』

 この状態の俺のステータスはこの学園の一桁シングルナンバーにも劣らないステータスを所持しているだろう。

 数値で表すと、

魔力 8400

腕力 8010

脚力 7950

耐力 6300

 こんな感じだ。

 腕力は腕の力、脚力は脚の力、耐力は抵抗する力で防御力、そして魔力は魔法の威力で同じ魔法でもこの数値によって威力が変わる。

 【賢者】は魔力数値を+4000して魔法の理解を深めるスキルだこれの所得には高レベルの魔法の無詠唱を行う必要がある。

 【魔法完全解析】は言葉通り相手の使用した魔法が発動する前にどんな魔法か解るLレジェンドスキルだ。

 Lレジェンドスキルとは一つ持っているだけでこの世界では英雄である、それを2個発動させた俺は紛れもなく英雄級の強さだろう。

 戦いが開始されたが9位は様子見に入っているようだ仕掛けてこない。
 なら俺から仕掛ける。

 俺が使ったのは簡単な火球の魔法だ。

 これに【賢者】の補正が入るためかなりの高温で威力になっているだろう。そして火球は5個発動するこれは通常スキルの【魔法同時発動5】の効果だ。
 このスキルは特殊で最初は【魔法同時発動】だけだったが進化していった。

 この世界の通常スキルは出来るようになったものを書き写したものなので俺の技術と同じ速度で進化したのだろう。

 俺の放った火球に合わせて9位が魔法を発動しようとしている。

『光と水の複合魔法で魔法を跳ね返す魔法です』

 9位の得意魔法は反射の魔法のようだ最初からこれを狙っていたのだろう。

 【魔法完全解析】の効果で相手の魔法を発動前に解析する。

 実際はこの脳内に響く言葉以外にも魔法の構築難易度やどんなスキルとの同時発動かなどの情報も頭に流れてきている。
 恐らくだが口頭での説明はかなり簡略化されている物だと思う。

 【魔法魔素化】このスキルは通常スキルで発動された魔法を魔素に戻すことが出来る。

 魔法に対して完璧な対策のようだが、穴がかなり多い。
 魔素に戻す魔法の5倍ほどの魔力量を消費するし、射程は10mとまあまあの距離だし、相手の魔法がLレジェンドスキルや異能力の絡んだ魔法の場合は魔素に戻せない。
 他にも挙げるときりが無くなる程の対策や弱点の類がある。

 だがこの状況なら全ての条件は達成クリアしている。

 9位の発動した反射魔法は発動した瞬間に消失し火球が9位に直撃した。

「なぜ、消え…」

 ドドドドドン!!

 5発の火球が勢いよく9位に直撃した時やり過ぎたとも思ったが流石は一桁シングルナンバーだ耐力と回復魔法での身体強化で耐えている。
 まあそれでもすっころんで倒れたことで摸擬戦は終わりだ。

「そこまで!、この勝負アール君の勝ち」

 審判の先生が俺の勝ちを宣言したことで俺の一桁シングルナンバー入りが確定した。
 まあ9位の人は、立ち上がって先生に猛抗議とそれが無理と分かった途端、俺を睨みつけてどっかに行った。

 今日の授業はこれで終わりなので、この学校に来て2度目のお引越しである。

 俺はサラに挨拶して一桁シングルナンバー用の家というか豪邸に来たのだが。

「「「お帰りなさいませ、ご主人様」」」

 うん、確かに一桁シングルナンバーはメイドとか執事が付くって聞いたけども、多すぎやしないか!!





 後からメイド長のマリアに聞いたところ、前の9位がメイドの人数を増やせと学校に要求したらしい。

 前の9位はこの時のテストで初めて一桁シングルナンバーになったのでメイドやらに憧れていたのだということだ。
 それが1ヶ月で10位に落ちた物だからメイドはそのまま残らないと仕事が無いという事、無職にする訳にも行かないので出て行けとは言えなかった。

 この日はテストで生徒会は休みだったので俺は新しく俺の家になった豪邸を歩き回る事にした。

「ご主人様、このような処でどうなされました」

「えっと君は…」

「私はソフィアと申します、言いにくければソフィで構いませんよ」

「じゃあソフィ、此処に来た理由はそうだな探検かな」

「まあ、そうでしたか、御ゆるりと見て回ってください、もし宜しければ案内致しますが」

「そうか、じゃあお願いするよ」
 実際1人で見て回るより早く終わるだろうしな、頼んだ方が良いだろう。

「かしこまりました」

 なんか本物のメイドさんってこんなお淑やかなんだな。
 俺の生まれた家にもメイドが1人だけ居たが、こんなにお淑やかでは無かった。家族みたいな感じだったし。



 その後家の中を見て回ったのだが、1番驚いたのはお風呂の大きさだ日本の銭湯の湯船より大きい。
 こんなでかい風呂が俺一人のためにあるのか。

 この学校の金の使いどころはかなりおかしいと思う。

 後はよくテレビの豪邸で出てくるなっがいテーブルやらでっかいシャンデリアやら兎に角一人用の家じゃないことは解った。

「ありがとうソフィ、案内助かったよ」

「めっそうも、ございません、それでは仕事に戻りますね」

「あ、ごめんね仕事の邪魔しちゃって」

「そんなことはありませんよ、邪魔なんてとんでもない」

 まだ3時位だったのでソフィは仕事に戻って行った。

 俺は図書館に行くことにした。
 一桁シングルナンバーしか読めない書物、楽しみだ。





 結果から言うと一桁シングルナンバーのみしか読めない書物は5冊だけだった。

 俺が9位だということは司書さん達の耳にはすでに届いていた。
 どうやらマジックアイテムで電話のような物があるみたいだ。

 そして…

【異世界の勇者】

【女神の予言】

【転生者】

【術式の構造】

【魔法の真の分類】

 これが5冊のタイトルだ。

 まず気になったのは【転生者】だ、だって自分の事だし。

 本の内容はこんな感じだ。

 ・転生者とは生前の記憶を持って生まれて来た者の事を指す。

 ・転生者は現在までの歴史の中で1名しか確認されていない。

 ・そのたった一人の転生者はこの世界で初めてマジックアイテムを作った人間。

 さらにそこには転生者の日記のようなものが書かれていた。驚くことに漢字が使われていた。



 私は日本の住人だった、だがある時私は事故によって死んでしまった、そして気が付くとこの世界に赤ん坊として転生していた。

 私は懸命に生きた。この世界には私の国に当たり前にあった電灯などは無く住み心地は良い物では無かった。

 だがこの世界には魔法が存在した、私はこの世界の魔法によってこの世界をもっと快適にしようと思い魔法を研究した。

 結果的にその試みは成功した、魔力によって動く道具の開発に成功したのだ。

 だが私は研究の過程で知ってはならない物を知ってしまった。

 私が知ってしまったものは*******だ。

 これを知ってしまったがために私はこの世界に絶大な影響力を持っている******に追われた。

 いずれこの世界から私の存在は抹消されるだろう、だがもし仮にこの日記を読める者が現れたらそのものは日本人だろう。

 だから最後に忠告する、おぬしは絶対に*******に手を出してはいけない。


 いやまず*******ってなんだよ、確実に誰かが証拠隠滅に動いてるだろ。

 だがこの忠告は俺にとっては知ってた方がいいだろ。

『Lレジェンドスキル【脳の限界突破10%】並びに異能力【解析】の行使を許可します』

 Lレジェンドスキルと異能力を同時発動して読めない部分を推測する。






 なるほど。
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