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11話
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「それでは、クラスマッチの開催を宣言します!!」
生徒会長シエラが開催宣言を終える。
副校長が来賓への挨拶をする。
校長がなんか喋る。
各国王がなんか言ってる。
という無駄な時間が終わりクラスマッチが始まった。
この魔法国家アラインには10を超える競技場がありクラスマッチは此処で行われる。
クラスマッチの日程は1日に各競技25試合づつだがゾンビはポイント制なので1日25回行う事になっている、この計算をした時になぜか生徒会の皆に計算早いって驚かれたのだがこの世界の数学は九九が無いらしい。
結果的にだが俺は1日6試合に出場しなければならない。
クラスマッチは四日間行われる予定だ。
審判や運営は当日に限り教師が担当してくれる事になっている、一競技に付き約100試合を4日でやるのだから教師も大変である。
まあ教師の仕事も殆どが生徒会で決めた物なのだが。
そして俺たちの1試合目は宝探し(トレジャーハント)だ、これは出場する選手が俺のクラスでは1番期待できるメンバーなので1位を狙っていきたい。
「それじゃあリム、マナ、イニアこれまでの練習の成果を出せるように頑張ろう!」
「「おう」」
「はい」
今「おう」って言った脳筋2人がリムとイニアで前衛「はい」って言ったマナが精霊魔法による索敵兼宝の発見担当、俺は【魔力察知】の索敵やら魔法での回復とかオールラウンダーな指揮系統…かな?
俺だけ役名がなんか雑だけど気にしないようにしよう。
「それでは開始!」
審判の声と共に試合が始まった、この競技は相手と一定以上の距離が離れた場所からスタートするため開始直後の不意打ちは不可能。
マップも木魔法で作ったジャングルやら土魔法で作った洞窟やら砂漠と色々だ、厳密に言うと5パターン位。
俺たちの作戦を確認しておこう、まずはスタート地点から動かずマナの索敵を全力で発動して宝もしくは敵の位置を把握する。
マナの精霊魔法はゼランとの特訓で凄く進化して精霊を同時に6体まで操る事ができる、精霊魔法の特性は不可視なことに加え視覚と聴覚の共有が出来る事だ、索敵にこれ以上の物は無いだろう。
索敵が完了次第、敵の殲滅か宝を探すかを検討する、最終的に決めるのは俺って事になっていたりする。
「マナ、敵か宝は見つかったか?」
「はい、敵は物音を立てて移動しているので直ぐに見つかりました…けどごめんなさい宝はまだです」
「それじゃあ敵を仕留める!今回の相手はそこまで順位の高いチームじゃないから皆臆さず戦ってくれ!」
「「「了解」」」
マナに敵の位置を教えて貰い奇襲する。
奇襲の方法も前々から考えていて、霧のジャミングでこっちの居場所を解らなくしての遠距離魔法の連打。
勿論殺す訳には行かないのでクラスマッチのボーリングとゾンビ以外は殺傷性の魔法は中級までの物しか使えないルールになっている使えば即刻ルール違反で退場だ。
「なんだこれは?黒い、霧…か?」
「感知だ!、敵はどこにいる?」
「分かりません、感知が使えません」
「なんだと!?」
と敵の指揮系統は完全に崩壊しました。
そこに4人で遠距離魔法をぶっ放す、イニアは最初身体強化しか使えずに騎士の方が向いている位の能力だったが今では初級魔法で適性のある者は使えるようになっている。
脳筋な性格だが少しは魔法を学んでくれた。
トレジャーハントの初戦は見事俺たちの勝利に終わった。次は俺のクラスではボーリングである。
ボーリングは1日2回試合を行い、2クラスでどっちが多くピンを倒したかでトーナメントしていくらしい。
俺の出場種目ではないので兄姉がいる席に合流した。サラも一足先にそこに戻っていたみたいだった。
「アルーこっちだこっち、一回戦見てたぞ凄かったな!」
「兄さま、あんなのはアルからしたらお遊びみたいなものですよ」
「姉さま、お遊びなんて、僕以外の皆がよくやってくれたのですよ」
「ララク様もルスア様もアル君が本気を出せない理由はご存知でしょ?」
今サラが言ったララクが兄さまでルスアが姉さまだ。
2人ともサラの言葉に苦笑いしている。
本気を出せないのはクレーターとかじゃ済まないから、うんしょうがない。
「まあ知っているがな、アル、今回はどれくらい本気でやるんだ?」
「本当は20%で済ませたいのですが、一桁シングルナンバー相手だと40%は必要かと」
一桁シングルナンバーは未知数だし下手に力を出して全力出さずに負けたとか目も当てられないからな。
「アルが40%って俺らに危険ないよな?」
「大丈夫ですよ兄さま、そんなミスしませんって」
「信用できん」
「はい」
「そうですわね」
ひどくね?
「それより今回アルが40%って言ってる他の優勝候補とか説明してくれよ」
兄さま軽いな~まあいいか優勝候補か誰だろうな?まずは一桁シングルナンバーのクラスだろ後は順位500位ぐらいまで優勝候補かな。
「まあ一桁シングルナンバーのクラスは入って来るでしょうね」
「アル君、私のクラスもですよ」
「解ってるさサラ」
まあ実際他は生徒会の人達くらいしか面識ないから解らないな。
この後も他愛無い話で次の競技までの時間を潰した。
サラは鬼ごっこ以外にボーリングに出場するらしい。
俺のこの次の競技はクラス対抗全員参加の鬼ごっこである。
鬼ごっこはグラウンドに魔法で作ったステージで行われる、これはトレジャーハントの再利用である。
今回の相手は700-750位の強豪クラスだが、連携がうまく取れていないようでこっちを捕らえるのも逃げるのも個人で行ってくる、はっきり言って負ける要素が無い。
12 対 00 で圧勝。
00は俺たちのクラスで最後まで捕まらなかった。
逆に相手クラスは12分で全員捕まえた。一回戦突破だ。
その後も1日目はゾンビ以外の全ての競技で一回戦と二回戦を突破した。
ゾンビは1日目で823pが最大だったらしい、俺達は最終日にゾンビが組まれている。
生徒会長シエラが開催宣言を終える。
副校長が来賓への挨拶をする。
校長がなんか喋る。
各国王がなんか言ってる。
という無駄な時間が終わりクラスマッチが始まった。
この魔法国家アラインには10を超える競技場がありクラスマッチは此処で行われる。
クラスマッチの日程は1日に各競技25試合づつだがゾンビはポイント制なので1日25回行う事になっている、この計算をした時になぜか生徒会の皆に計算早いって驚かれたのだがこの世界の数学は九九が無いらしい。
結果的にだが俺は1日6試合に出場しなければならない。
クラスマッチは四日間行われる予定だ。
審判や運営は当日に限り教師が担当してくれる事になっている、一競技に付き約100試合を4日でやるのだから教師も大変である。
まあ教師の仕事も殆どが生徒会で決めた物なのだが。
そして俺たちの1試合目は宝探し(トレジャーハント)だ、これは出場する選手が俺のクラスでは1番期待できるメンバーなので1位を狙っていきたい。
「それじゃあリム、マナ、イニアこれまでの練習の成果を出せるように頑張ろう!」
「「おう」」
「はい」
今「おう」って言った脳筋2人がリムとイニアで前衛「はい」って言ったマナが精霊魔法による索敵兼宝の発見担当、俺は【魔力察知】の索敵やら魔法での回復とかオールラウンダーな指揮系統…かな?
俺だけ役名がなんか雑だけど気にしないようにしよう。
「それでは開始!」
審判の声と共に試合が始まった、この競技は相手と一定以上の距離が離れた場所からスタートするため開始直後の不意打ちは不可能。
マップも木魔法で作ったジャングルやら土魔法で作った洞窟やら砂漠と色々だ、厳密に言うと5パターン位。
俺たちの作戦を確認しておこう、まずはスタート地点から動かずマナの索敵を全力で発動して宝もしくは敵の位置を把握する。
マナの精霊魔法はゼランとの特訓で凄く進化して精霊を同時に6体まで操る事ができる、精霊魔法の特性は不可視なことに加え視覚と聴覚の共有が出来る事だ、索敵にこれ以上の物は無いだろう。
索敵が完了次第、敵の殲滅か宝を探すかを検討する、最終的に決めるのは俺って事になっていたりする。
「マナ、敵か宝は見つかったか?」
「はい、敵は物音を立てて移動しているので直ぐに見つかりました…けどごめんなさい宝はまだです」
「それじゃあ敵を仕留める!今回の相手はそこまで順位の高いチームじゃないから皆臆さず戦ってくれ!」
「「「了解」」」
マナに敵の位置を教えて貰い奇襲する。
奇襲の方法も前々から考えていて、霧のジャミングでこっちの居場所を解らなくしての遠距離魔法の連打。
勿論殺す訳には行かないのでクラスマッチのボーリングとゾンビ以外は殺傷性の魔法は中級までの物しか使えないルールになっている使えば即刻ルール違反で退場だ。
「なんだこれは?黒い、霧…か?」
「感知だ!、敵はどこにいる?」
「分かりません、感知が使えません」
「なんだと!?」
と敵の指揮系統は完全に崩壊しました。
そこに4人で遠距離魔法をぶっ放す、イニアは最初身体強化しか使えずに騎士の方が向いている位の能力だったが今では初級魔法で適性のある者は使えるようになっている。
脳筋な性格だが少しは魔法を学んでくれた。
トレジャーハントの初戦は見事俺たちの勝利に終わった。次は俺のクラスではボーリングである。
ボーリングは1日2回試合を行い、2クラスでどっちが多くピンを倒したかでトーナメントしていくらしい。
俺の出場種目ではないので兄姉がいる席に合流した。サラも一足先にそこに戻っていたみたいだった。
「アルーこっちだこっち、一回戦見てたぞ凄かったな!」
「兄さま、あんなのはアルからしたらお遊びみたいなものですよ」
「姉さま、お遊びなんて、僕以外の皆がよくやってくれたのですよ」
「ララク様もルスア様もアル君が本気を出せない理由はご存知でしょ?」
今サラが言ったララクが兄さまでルスアが姉さまだ。
2人ともサラの言葉に苦笑いしている。
本気を出せないのはクレーターとかじゃ済まないから、うんしょうがない。
「まあ知っているがな、アル、今回はどれくらい本気でやるんだ?」
「本当は20%で済ませたいのですが、一桁シングルナンバー相手だと40%は必要かと」
一桁シングルナンバーは未知数だし下手に力を出して全力出さずに負けたとか目も当てられないからな。
「アルが40%って俺らに危険ないよな?」
「大丈夫ですよ兄さま、そんなミスしませんって」
「信用できん」
「はい」
「そうですわね」
ひどくね?
「それより今回アルが40%って言ってる他の優勝候補とか説明してくれよ」
兄さま軽いな~まあいいか優勝候補か誰だろうな?まずは一桁シングルナンバーのクラスだろ後は順位500位ぐらいまで優勝候補かな。
「まあ一桁シングルナンバーのクラスは入って来るでしょうね」
「アル君、私のクラスもですよ」
「解ってるさサラ」
まあ実際他は生徒会の人達くらいしか面識ないから解らないな。
この後も他愛無い話で次の競技までの時間を潰した。
サラは鬼ごっこ以外にボーリングに出場するらしい。
俺のこの次の競技はクラス対抗全員参加の鬼ごっこである。
鬼ごっこはグラウンドに魔法で作ったステージで行われる、これはトレジャーハントの再利用である。
今回の相手は700-750位の強豪クラスだが、連携がうまく取れていないようでこっちを捕らえるのも逃げるのも個人で行ってくる、はっきり言って負ける要素が無い。
12 対 00 で圧勝。
00は俺たちのクラスで最後まで捕まらなかった。
逆に相手クラスは12分で全員捕まえた。一回戦突破だ。
その後も1日目はゾンビ以外の全ての競技で一回戦と二回戦を突破した。
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