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15話
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魔法を無効化する結界……存在することは知っていたが使える人なんて居ないと思っていた。
通常、結界とは魔法適性に「結界」の適性が無ければ覚える事は出来ない。だが彼は使っている、彼には結界の適性が有ると言う事だ。
私のステータスはそこまで高くは無い。ではなぜ一桁シングルナンバーの2位にまでなれたのか。それは魔法の知識と勉強による物が大きいだろう、魔法とは奥が深く今でも全く解明されていない部分が多々存在する。
それは魔法を得意とする者の中に勉強をする者が居ないからに他ならない。
魔法とは通常本や師匠から教わる物だ、だがその本や師匠は自分が使える魔法を覚えさせるだけで、なぜ火がでるかなぜ水がでるか等は教えない。詠唱を教えて使えるようになればそれで終わり。
だから新しい魔法がいつまで経っても生まれない。
私はこの学校で魔法を開発することを目的として研究室を作っている。
最初は入ってくれる生徒も沢山いた。当たり前だ一桁シングルナンバーの研究室には予算が多く分配され優遇されるのだから入って得する、入りたい者も多いだろう。
だが最初50名近くいた研究室の者達は皆止めていった、理由は解っている。私がなぜ風魔法を使わないと飛べないの?、この世界で一番小さい物って何かしら?、呼吸って何かしら?、空の上には何が有るのだろうか?太陽とは何?月とは…何、と意味不明な事を言い続けたからだろう。
でもなんで、皆解らないの?、おかしいじゃない、人間が地面を歩くなんて、水が大地にくっ付いてるのだって、人間が風を吸って吐いているのだって、おかしいじゃない…
気が付くと私のこの学校でのあだ名は『変人』となっていた…
だからこそ勉強して新しい魔法を作って見返してやろうと思った『変人』なんて言ったあいつ等を、でも私は諦めかけていた。
何回、何時間、何枚、どれだけ研究して悩んでも解らないことが多すぎた。
地面を歩く理由?
解らない。
風を吸う意味?
解らない。
飛べない訳?月とは?太陽とは?
解らない。解らない。解らない。
「わからなぃ…」
そんなの解る訳無いじゃ無い。それにいくら一桁シングルナンバーでも一人の研究室だ成果も出していない故に資金が底を尽きかけた。
でも彼は、新入生なのに此方の呼吸を封じに来た、これが一体どういう事か、呼吸の意味を彼は知っているという事だ。
なぜ人間に、生物に呼吸が必要でなぜ呼吸するのか。知っているという事だ。
だからこそ全力で相手にする、絶対に彼が何をしているのか解き明かす、そのために。
彼の結界は完璧だった火水風土雷、全ての魔法が効かないようだ。
でもヒントは有った、魔法は消えている。弾かれている訳ではなく消えている消滅だ。
そこから導き出される答えは魔法の完全消滅。
だからこそ物理攻撃は通用するのではないか。
私はこの学校に入学して5年だ、この5年間が無駄ではなかったと自分でも思う。無駄だったなんて思った事も無い、資金さえあればもっと研究を続けたい。
それに実績は証明できる訳ではないが確実に有る、5年間で私は確実に進化したはずだ。
このステータスの7割はこの5年で得た物なのだから。
名前 シャラル
Lv.87
職業 研究者
魔力 9420
腕力 6320
脚力 6451
耐力 6990
適性 水 風 雷
Lレジェンドスキル【無属性魔法】【適性の無意味化】
スキル【無詠唱】【魔法発動速度up高】【魔法陣構築】【魔法構築】【マジックブースト】【魔法解析】【微科学】【研究】【料理】【掃除】【節約】
これは…今の、30%の俺が勝つ事が出来るか怪しいな、そしてなぜに専業主婦っぽいスキルが多いのか。
【料理】ってあれだよな、持ってるだけで店が開けるレベルっていう、本当にお嫁に欲しいぐらいだ。
取り敢えずLレジェンドスキルは納得だな、適性が3つしか無いのに5属性使ってたし。
職業研究者か何を研究してるんだろ、まあこの学校の研究室に入ってる奴らは大体研究者だし普通っちゃ普通か。
「アル、支持をくれ」
「ああ、取り敢えず2人はマナを安全な場所に移してくれ。それから宝を探すんだ」
「確かに彼女を相手に僕たちが居ては足手まといにしかならないか。行くぞイニア、マナを運ぶ」
「ああ」
やはりリムは頭がいい、すぐに俺の言っていることを理解して最良の選択をしてくれる。
三人は走って出来る限り離れてくれたようだ。
「そろそろ教えてくれないかしら?」
「ん?何を」
「あそこで寝ている3人がなぜ気絶したのか?かしら」
「えっと、お前防いでたよな?」
「それは、貴方が風を操る魔法を広範囲に使っていたから私の周りの風を私の風魔法固定させて貴方に操れないようにしただけよ、だからどうやって呼吸を封じたのか解らない。風を消すと無音になる事が私の研究で分かった、でも貴方たが魔法を使ったあともあの3人が倒れた時の音が私には聞こえた、つまり風はあった。でも3人は呼吸が出来ていなかった。それはなぜなの?」
え、気体って概念が無いのか?だがそれならなぜ真空を知っている?いや真空って概念は無いのか。じゃあなんで、うーん解らん事は聞くのが手っ取り早いか。
「なあ、気体って知ってる?」
「何かしら、知らないわ」
俺の異能で言葉は変換されているはずだ、それで知らないって事は概念的に解らない、もしくはこの世界に存在しない概念なのだろう。
「なら真空は知ってるか?」
「解らないわ」
つまり彼女が言っている風が気体の事なのか、という事は元素って概念を教えればいいのか?
「えっとだな風には種類とその割合が存在するんだ」
「種類と割合?」
「風の中に含まれるこの成分は、この成分が?%で、こっちは?%みたいな」
「風の種類、風がどんな物で構成されているかってことかしら?」
「そうだ、俺は後ろで倒れている3人の風の中の人間に必要な成分の量を減らしたんだ」
「それで呼吸が出来なかった3人が気絶したと」
まあ大体会ってるかこれ15年前の知識だからな【絶対記憶】が無かったら絶対忘れてる。
「宝が発見されました!試合終了です!!」
「「あ、」」
まあ説明が終わった途端に1人の世界に入ってブツブツ言ってたからな、結局両方とも攻撃せずに終わったよ。
「えっとアール君だったわね、私はシャラルまた会いに行くと思うからよろしくね、それと私の研究室に誘うから強制はしないけど考えておいてくれるかしら?」
「はあ、わかりました。考えておきます」
という少し曖昧な形で試合は終了した。
通常、結界とは魔法適性に「結界」の適性が無ければ覚える事は出来ない。だが彼は使っている、彼には結界の適性が有ると言う事だ。
私のステータスはそこまで高くは無い。ではなぜ一桁シングルナンバーの2位にまでなれたのか。それは魔法の知識と勉強による物が大きいだろう、魔法とは奥が深く今でも全く解明されていない部分が多々存在する。
それは魔法を得意とする者の中に勉強をする者が居ないからに他ならない。
魔法とは通常本や師匠から教わる物だ、だがその本や師匠は自分が使える魔法を覚えさせるだけで、なぜ火がでるかなぜ水がでるか等は教えない。詠唱を教えて使えるようになればそれで終わり。
だから新しい魔法がいつまで経っても生まれない。
私はこの学校で魔法を開発することを目的として研究室を作っている。
最初は入ってくれる生徒も沢山いた。当たり前だ一桁シングルナンバーの研究室には予算が多く分配され優遇されるのだから入って得する、入りたい者も多いだろう。
だが最初50名近くいた研究室の者達は皆止めていった、理由は解っている。私がなぜ風魔法を使わないと飛べないの?、この世界で一番小さい物って何かしら?、呼吸って何かしら?、空の上には何が有るのだろうか?太陽とは何?月とは…何、と意味不明な事を言い続けたからだろう。
でもなんで、皆解らないの?、おかしいじゃない、人間が地面を歩くなんて、水が大地にくっ付いてるのだって、人間が風を吸って吐いているのだって、おかしいじゃない…
気が付くと私のこの学校でのあだ名は『変人』となっていた…
だからこそ勉強して新しい魔法を作って見返してやろうと思った『変人』なんて言ったあいつ等を、でも私は諦めかけていた。
何回、何時間、何枚、どれだけ研究して悩んでも解らないことが多すぎた。
地面を歩く理由?
解らない。
風を吸う意味?
解らない。
飛べない訳?月とは?太陽とは?
解らない。解らない。解らない。
「わからなぃ…」
そんなの解る訳無いじゃ無い。それにいくら一桁シングルナンバーでも一人の研究室だ成果も出していない故に資金が底を尽きかけた。
でも彼は、新入生なのに此方の呼吸を封じに来た、これが一体どういう事か、呼吸の意味を彼は知っているという事だ。
なぜ人間に、生物に呼吸が必要でなぜ呼吸するのか。知っているという事だ。
だからこそ全力で相手にする、絶対に彼が何をしているのか解き明かす、そのために。
彼の結界は完璧だった火水風土雷、全ての魔法が効かないようだ。
でもヒントは有った、魔法は消えている。弾かれている訳ではなく消えている消滅だ。
そこから導き出される答えは魔法の完全消滅。
だからこそ物理攻撃は通用するのではないか。
私はこの学校に入学して5年だ、この5年間が無駄ではなかったと自分でも思う。無駄だったなんて思った事も無い、資金さえあればもっと研究を続けたい。
それに実績は証明できる訳ではないが確実に有る、5年間で私は確実に進化したはずだ。
このステータスの7割はこの5年で得た物なのだから。
名前 シャラル
Lv.87
職業 研究者
魔力 9420
腕力 6320
脚力 6451
耐力 6990
適性 水 風 雷
Lレジェンドスキル【無属性魔法】【適性の無意味化】
スキル【無詠唱】【魔法発動速度up高】【魔法陣構築】【魔法構築】【マジックブースト】【魔法解析】【微科学】【研究】【料理】【掃除】【節約】
これは…今の、30%の俺が勝つ事が出来るか怪しいな、そしてなぜに専業主婦っぽいスキルが多いのか。
【料理】ってあれだよな、持ってるだけで店が開けるレベルっていう、本当にお嫁に欲しいぐらいだ。
取り敢えずLレジェンドスキルは納得だな、適性が3つしか無いのに5属性使ってたし。
職業研究者か何を研究してるんだろ、まあこの学校の研究室に入ってる奴らは大体研究者だし普通っちゃ普通か。
「アル、支持をくれ」
「ああ、取り敢えず2人はマナを安全な場所に移してくれ。それから宝を探すんだ」
「確かに彼女を相手に僕たちが居ては足手まといにしかならないか。行くぞイニア、マナを運ぶ」
「ああ」
やはりリムは頭がいい、すぐに俺の言っていることを理解して最良の選択をしてくれる。
三人は走って出来る限り離れてくれたようだ。
「そろそろ教えてくれないかしら?」
「ん?何を」
「あそこで寝ている3人がなぜ気絶したのか?かしら」
「えっと、お前防いでたよな?」
「それは、貴方が風を操る魔法を広範囲に使っていたから私の周りの風を私の風魔法固定させて貴方に操れないようにしただけよ、だからどうやって呼吸を封じたのか解らない。風を消すと無音になる事が私の研究で分かった、でも貴方たが魔法を使ったあともあの3人が倒れた時の音が私には聞こえた、つまり風はあった。でも3人は呼吸が出来ていなかった。それはなぜなの?」
え、気体って概念が無いのか?だがそれならなぜ真空を知っている?いや真空って概念は無いのか。じゃあなんで、うーん解らん事は聞くのが手っ取り早いか。
「なあ、気体って知ってる?」
「何かしら、知らないわ」
俺の異能で言葉は変換されているはずだ、それで知らないって事は概念的に解らない、もしくはこの世界に存在しない概念なのだろう。
「なら真空は知ってるか?」
「解らないわ」
つまり彼女が言っている風が気体の事なのか、という事は元素って概念を教えればいいのか?
「えっとだな風には種類とその割合が存在するんだ」
「種類と割合?」
「風の中に含まれるこの成分は、この成分が?%で、こっちは?%みたいな」
「風の種類、風がどんな物で構成されているかってことかしら?」
「そうだ、俺は後ろで倒れている3人の風の中の人間に必要な成分の量を減らしたんだ」
「それで呼吸が出来なかった3人が気絶したと」
まあ大体会ってるかこれ15年前の知識だからな【絶対記憶】が無かったら絶対忘れてる。
「宝が発見されました!試合終了です!!」
「「あ、」」
まあ説明が終わった途端に1人の世界に入ってブツブツ言ってたからな、結局両方とも攻撃せずに終わったよ。
「えっとアール君だったわね、私はシャラルまた会いに行くと思うからよろしくね、それと私の研究室に誘うから強制はしないけど考えておいてくれるかしら?」
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