絶対記憶~彼は今日も知識欲を満たす

高戸

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20話

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 龍と英雄王の加護チートを貰った後、魔王が家にやってきました。
 マジかよ。

「お父様お母様こんにちわ、アル君の友人で魔王のクルノタです、よろしくお願いします」

「ま、魔王だとーー!!」
「アル君、まおうってなに?」
「あら、アルがお友達を連れて来るなんて珍しいわね」
「魔王のクルノタさんですか、アルがお世話になっています」

 最初がたまたま家に居たギルバートのおっちゃんで次が父さんの知り合いの貴族の娘で名前はサラ、その次が母様、最後が父様だ。
 そう、何を隠そう俺の家族は天然かるいのだ。
 この場合はおっちゃんの反応が正しいだろう。
 いやサラは可愛いだけだけどさ、昔はお兄ちゃんとか呼んでくれてたりしたんだけどな、今じゃ恥ずかしがって全然言ってくれなくなった。

「魔王は、魔族の国の王様の事だよサラ」

「んー、なんかよく解んない」

「だからね・・・・・」

 魔王についての説明をサラにした後魔王と両親の自己紹介が終わったようなので話に混ざりに言った。

「それじゃあクルノタさんはアルに魔王城に滞在してほしいと言う事でしょうか?」

「そうなります、勿論一週間に一回以上はこの家に戻って来れるように手配しますので」

「うーん、でもそれはアルがどうするかだし、私はアルが選ぶのならそれでいいと思うわ」

「そうだね、アルの人生だアルに決めさせるべきだろう」

「いやいや、相手は魔王ですよ!、危険じゃ無いんですか?」

「クルノタさん、アルに危険は有るんですか?」

「無いとは言い切れませんが、私が絶対に危険が無いように取り計らいますよ」

 魔王城って、図書室あるかな?

「それで、アルはどうしたいんだ?」

「行きたいかな、あ、でも魔王城って本ある?」

「勿論有るさ、この大陸では絶対に手に入らないような希少な本も山ほどある」

「行きます!!」

 いや、無くても受けちゃった訳だし、行ったけどさ、希少な本が山ほどとか言われたら行く以外の選択肢は無い。

「よし許可する」

「ホントにいいんですか?心配ですよデトイさん」

「ギルバートも心配性だな。いいんだよ好きにさせれば」

 やっぱりうちの家族はいい人ばっかりだな。

 今更ながら家の家族は父がデトイ母がリア兄がララク姉がルスアでメイドがルルアだ。
 兄と姉はもう騎士学校に通い始めて2年になるので家に帰って来るのは夕方の6時だ。ルルアは今日はたまたま一週間に一度の休みの日なので今は居ない。




 次の日

 今日から魔王城に住むので、午前中の内にクルノタが迎えに来ることになっている。

「おはよう、アル君迎えに来たよ」

「ああ」

「いつでも帰って来いよー」
「アルの家は此処だからね」
「元気でな」
「坊ちゃんー行ってらっしゃいでさー」
「アル様、お元気で」
「アル君、戻って来てね」
「「いつでも兄さん(姉さん)を頼っていいからな」」

「はい、行ってきます」

 週一で帰って来るのに大げさ過ぎないか?

「じゃあ行くよ『ゲート』」

 クルノタが呟いた瞬間俺の身体は黒いもやで出来た門に吸い込まれた。




 魔王城で最初にやったことは勿論読書である。
 魔王城の図書室の本はかなりの量があったがそれでも1000冊ほどで、その全てを3日で読み終わった俺はクルノタに進められこの町の図書館に行く事にした。魔国に人間はアーサー以外には居ないため俺はオリジナル魔法の『偽体』で魔族に変身していく事にした。

 魔国の図書館の本は莫大だったが一万冊程度だったので一ヶ月もあれば余裕で読破できた。

 それからは当初の目的通りレベル上げである、魔大陸の魔物は通常の魔物よりもかなり強く、最低でもレベルが100は無いと太刀打ちできないらしい。(本知識より)

 加護が有れば俺だけでも狩れるかとも思ったが安全第一でアーサーも一緒に行って貰う事にしよう。

「アーサー君、レベル上げ手伝ってー」

「その君って言うのどうにかならないかい」

 アーサー君が20代だっていうから元の年齢も足したら俺の方が年上だしそう呼んでみたけど不服のようだ。

「じゃあアーサーレベル上げ行こうぜ」

「解った、あと少しで仕事が終わるから少し待っててくれ」

「もしかしなくても仕事中だった?あれだったら他の人に頼むけど」

「いや、もうすぐ終わるから問題ないよ」



 って事で10分後~~

「じゃあ行こうか、アルには加護が付いてるしあそこがちょうどいいかな」

 あそこってどこだろう?まあこういうのは任せた方が良いか、現地の人だし。

「『ロキの靴』」

「それってスキルか?」

「ああ、そうだね今のスキルは【十聖武器】と言って、簡単に言うと十個のすっごい武器を出したり出来る能力だよ」

 Lレジェンドスキルと見るべきだよな。

「それでこの靴の能力はワープだよ。ほら」

 アーサーに腕をつかまれた瞬間周りの景色が一変した。

 ワープした先は荒野と呼ぶような風景でこれは魔大陸では一般的な景色だ。

「ここは魔大陸でも中級者向けの場所かな、君なら問題無く倒せるだろう」

「キシャー」

 最初に出た魔物は植物のような魔物で【分析】を使った結果、クイドフラワーと呼ばれる種で平均ステータスは5000、【英雄王の加護】というチートを得た今の俺ならば殴り殺せる。

 基本的に噛みつくしかして来ないのでボディブロー2発で死亡、レベルは一気に80まで上がった。
 最低100はレベルが無いと倒せないのだから当然のレベルアップと言える。

 この日はレベルが260まで上がったのでここまでとした。

名前 アール・ロトス
Lv 260
魔力 4614+11000×1.5
腕力 4614+21000×1.5
脚力 4614+21000×1.5
脚力 4614+11000×1.5


Lレジェンドスキル 【絶対記憶】【無属性魔法】【魔法完全解析】【適性の無意味化】【脳の限界突破】【自能力の制限】【Lスキル検出】【100Lv突破可能】

スキル 【魔力察知】【無詠唱】【魔法構築】【魔法発動速度up・中】【剣術・中級】【体術・中級】【魔法陣構築】【魔法同時発動3】【魔法陣構築速度上昇】

異能力 【全言語所得】【分析】【未来予報5分】【異能力検出】【能力の覚醒4】

加護 【地球神の加護】【女神の加護】【邪龍の加護】【聖龍の加護】【英雄王の加護】【魔王との契約】

 色々とスキルや異能力が増えていた、【魔王との契約】は此処に来た日から付いていて内容は契約違反をしない限りステータスが1.5倍になるという物だ、もう加護だけで無双出来るんではないだろうか。



 次の日クルノタに呼ばれたので、クルノタの部屋を訪ねた。

「今日は、前々から言っていたクラスアップを行おうと思ってね」

 そういえばまだやってなかったな、忘れてた。

「解った、俺はどうすればいい?」

「そこでじっとしていればいいよ」

「そうか、ならさっさとやってくれ」

「うん」

 ドンっ!
 意識を失ったのだろうか、床にぶっ倒れた。

『クラスアップを確認しました』
『スキル【魔法魔素化】【魔力吸収】Lレジェンドスキル【覇王】【賢者】【魔王】』を所得しました』
『条件を満たしたため【超級魔法】を所得しました』
『加護【神の資格】を獲得しました、【神の資格】を獲得したためLレジェンドスキル【天使】を所得しました』
『異能力【分析】が進化し【アナライズ】になりました』

 脳内アナウンスが連続で流れた。

「ついに神の資格まで手に入れたのね」

 妙に聞きなれたような声だった、だがどこで聞いたのだろうか【絶対記憶】を持ってしても思い出せない。

「私はこの世界の女神よ、あなたの聞いた事のある声って地球の女神の事じゃないかしら」

 なるほど、俺に心の声に返答してるんだ、女神ってのは間違いじゃないか。

「ええ、女神ですよ」

「そうか、でもなんで俺が此処に居るんだ?」

「まあ、私が連れて来たんじゃなくて、あなたが勝手に来たと言うのが正しいと思うわ」

「何で?」

「まあ、可能性は何個か有るけどあなたの場合はどれかのステータスが10万を超えたのが原因じゃないかしら、それで加護【神の資格】が獲得されて此処に来る力を得たって処かしら」

 うーんまあ何となくだが理解した。
 どうやって帰ればいいんだろうか。

「帰るの?」

「まあそれはそうだな」

「その~良かったら勇者召喚されない?」

 勇者召喚ってなに?どうして俺?また別の世界行くの?

「簡単に説明すると、この世界の人間国の1つが勇者召喚しようとしてて1年後ぐらいに決行できそうだから、その勇者召喚に混ざらない? 勿論なんの理由も無く混ざりたいなんて言わないだろうから理由をあげる、召喚されるのは地球に居るあなたのクラスメイトよ」

 はあ!?

「あ、時間とか心配しないでクラスメイトが出てきたら30代だったなんてことは無いから、そういうのは神様パワーで何とでもなるし、それにその国が勇者召喚をする理由は魔王討伐のためなんだって」

 コノヤロウ、完全にこっちの足元見に来てやがる。

「お願い、魔王討伐なんてされても私にいい事無いし、何より魔王討伐なんて出来るほど勇者の能力高くないし、アーサー1人で全滅出来るし、それにその国は勇者を利用するき満々だし、あの国の王族ゴミみたいな性格の奴しか居ないし。兎に角あなたには勇者召喚されていい感じに勇者と王族から戦意を奪ってくれればいいわ」

 コイツもう仮面剥がれまくってるし、こっちの話聞く気ないな。最終的に命令口調だし。

「解ったよ」

「ほんと!?」

「ああ、でもさ、殺してしまっても構わんのだろ?」

「まあ、最悪それでもいいわ」

 女神が引きつった笑顔を見せた。多分俺の考えを読んだのだろう。


 そして行きと同じように気絶したかのように目覚めた。

「お帰り、女神には会えたかい?」

「会えたよ、てか女神がでるなんて知ってるんなら先に行っといてくれよ」

「いやまあいいじゃないかドッキリ大成功みたいな感じでさ、それより女神と何を話したか聞いてもいいかい?」

 隠す必要もないだろうからクルノタには全部話した。

「なるほど、それはルミアの護衛のためにも頼んだよ」






 魔王城での生活にも慣れたころ、遂に封印延長の日がやって来た。

「今日が封印の日だ、延長は魔王城の地下で行うから皆を集めてくれ」

「はい、解りました魔王様」

 返事をしたのはルシファだったが寂しそうだった。

 全員が集まった地下室に8人の多種多様な物達が集まっていた、人間、龍、悪魔、そして娘。
 それらに見送られながら自害ともとれる行動をするクルノタを中心に唇を噛みしめながら今から起こる事を7人でを見守る。

「ルミアの事、皆頼んだよ」

「「「「「はい」」」」」
「ああ」

 クルノタの周りに刻まれた魔法陣が光り輝き、クルノタの身体は最初からそこには居なかったように消滅した。
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