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24話
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「それじゃあ今から君は召喚されるわけだけど、色々と確認をしようか」
「そうだな」
「まず、君に与える能力は見た目を変更できる能力【偽装】そして勇者のスキルを殺すことで奪うスキル【スキル略奪(勇者限定)】の2つであってるかな?」
「それで、勇者は殺すけど構わないんだな?」
「まあ、小より大って事で、それに彼らはもともと君に恨まれてるんだろ? じゃあ神クラスの君に恨まれた彼らが悪いんだよ」
「そうかい」
「ああ」
「まあ後は君が行方不明とかになってないか?、とかは大丈夫だから、彼らは君が死んだ1秒後の世界から連れて来るよ」
女神パワー恐るべし、何でも有りだな。
徐々に女神の姿がフェイドアウトしていく、これから召喚されるのだろう。
目覚めたのは城の中の大広間で、光はデカいステンドグラスからくる日光だけだ。俺のそばにクラスの連中が寝ている、まずは【偽装】で見た目を日本にいたころの俺にする、15年前の顔だが【絶対記憶】で完全再現できた。服装は高校の制服に変えて置く。
俺が居るのはクラス連中の最後尾で、俺以外のクラスの連中は気絶している。そして魔法陣のような模様が足元に淡い光を放っている。
何よりも、前の一段高い位置にシエラ先輩が見える。
そしてなぜかシエラ先輩は下がっていく、その代わりにシエラ先輩がいた場所に豪華なドレスを着た女が立った。
その光景を見ながらLレジェンドスキルの【自能力の制限】と異能力の【アナライズ】で勇者のスペックより少し少ない数値までステータスを下げる。
ちなみに勇者は平均ステータスがレベル1で100だった。俺のレベル1の時は5だったのを考えると化け物だ。
少しして勇者たちが次々と目覚めていった。
「ここはどこだ?」「これって誘拐?」「なにこれ?」
とテンプレをほざいていたが、意識がはっきりしたのだろうか。静かになった。
そして見計らったかのように、シエラ先輩では無い方の女が喋りだした。
内容はまあテンプレ的に
魔王が魔物を作って人々を苦しめている。
魔王を倒してくれ。
魔王を倒さないと帰還の方法が解らない。
ステータスと念じれば自分の力が解る。
この水晶で能力を見たいから順番に並んでくれ。
といった内容だ。
「私、第一王女サラスティ・キャロが身勝手にも勇者召喚を行った事、誠にお詫び申し上げます」
サラスティって言うのか、えっと勇者召喚を行ったのってシエラ先輩だよな? コイツは取り敢えず敵認定っと。
「お願いします、魔王を倒して下さい」
うん、何かしくしく言ってるけど嘘泣きにしか見えないし、敵だな。
「解りました!! 俺達で良かったら力を貸しますよ!」
何故かクラスに1人は居るイケメンの登場。
クラスの総意なんて何も確認せず、自分だけで全体の方針を決めるとか流石過ぎて反論するのがめんどくさい。
「本当ですか!?」
「はい」
まあどうせコイツが何を言おうとも選択肢がこれしか無い以上、魔王退治をしに行くしか無いだろうしな。
「それでは順番にこの水晶に触れて行って下さい」
勇者たちのステータスの平均は100だがそれ以上に勇者の殆どがLレジェンドスキルを所持している事が驚きだ。
【聖剣召喚】【魔剣召喚】【四精霊召喚】【HP吸収】【獄炎魔法】【リミッター解除】【聖獣召喚】【錬金】【魔法適正無意味化】【異世界物品召喚】【限界突破】
などのスキルを所持していた。何故か解らないが召喚系のスキルが異常に多い。勇者召喚された影響だろうか。それに加えて俺のアナライズで鑑定した結果、全員の職業が勇者になっていた。職業勇者の能力は経験値2倍とLレジェンドスキル【限界突破】の所得だ、つまり俺以外の全員が【限界突破】のスキルを持っている。
職業は【分析】が【アナライズ】に進化した事で見れるようになった項目で、職業によっていろいろな能力が使える、ちなみに俺は読書家という職業だった。職業かは謎だが、判定的にはそうなっている。
勇者の能力を観察していると俺以外の皆が水晶に触れ終わったようで俺の番がやって来た。
名前 賀川 在翔あると
Lv.1
魔力 100
腕力 70
脚力 70
耐力 70
Lスキル【絶対記憶】
スキル【魔力察知】【無詠唱】
俺の日本での名前はあるとで俗に言うキラキラネームという奴だ。この世界での名前がアールだったので恐らく女神が何かしたのだろう。
ステータスはこれから魔法を使っての行動をメインにするので魔法特化と思ってくれるとちょうどいい。
「アル、てめー弱過ぎだろ。ウケる」
勇者の平均ステータスは100なので俺は確かに弱いがそれ以上に【限界突破】が無いのが今コイツが言っている意味なのだろう。
最初に弱い奴は実は【偽装】を使ってたりとか後から凄く強くなる、というテンプレをコイツは知らないのだろうか? 本当にウケる。
俺がニヤついているのが気に食わなかったのだろう、いつも橋の裏で俺を痛めつけていた不良の亮君が切れ始めている。
【絶対記憶】のおかげで忘れられない15年前の記憶。コイツは報復されるなんて全く思っていないのだろうな。
「おい、何ニヤついてんだよ、キメーんだよ」
「うるせえよ、サル並みの知能は結構だが相手は選べよ………なぁ?」
『スキル【威圧】を所得しました』
え、そんなに? まあ確かに威圧なんてしたこと無かったし、貰えるものは貰っておこう。
「ちっ、ここら辺で勘弁してやるよ」
なんだ? Lレジェンドスキル持ってるお前らに精神攻撃系はLレジェンドスキルじゃ無ければ効かないだろうが、そんなに俺の目つき怖かったのか?
第1王女が言うには今日は休んで明日から訓練らしいので、今日は部屋に行って俺のステータスでも確認して寝るか。
「そうだな」
「まず、君に与える能力は見た目を変更できる能力【偽装】そして勇者のスキルを殺すことで奪うスキル【スキル略奪(勇者限定)】の2つであってるかな?」
「それで、勇者は殺すけど構わないんだな?」
「まあ、小より大って事で、それに彼らはもともと君に恨まれてるんだろ? じゃあ神クラスの君に恨まれた彼らが悪いんだよ」
「そうかい」
「ああ」
「まあ後は君が行方不明とかになってないか?、とかは大丈夫だから、彼らは君が死んだ1秒後の世界から連れて来るよ」
女神パワー恐るべし、何でも有りだな。
徐々に女神の姿がフェイドアウトしていく、これから召喚されるのだろう。
目覚めたのは城の中の大広間で、光はデカいステンドグラスからくる日光だけだ。俺のそばにクラスの連中が寝ている、まずは【偽装】で見た目を日本にいたころの俺にする、15年前の顔だが【絶対記憶】で完全再現できた。服装は高校の制服に変えて置く。
俺が居るのはクラス連中の最後尾で、俺以外のクラスの連中は気絶している。そして魔法陣のような模様が足元に淡い光を放っている。
何よりも、前の一段高い位置にシエラ先輩が見える。
そしてなぜかシエラ先輩は下がっていく、その代わりにシエラ先輩がいた場所に豪華なドレスを着た女が立った。
その光景を見ながらLレジェンドスキルの【自能力の制限】と異能力の【アナライズ】で勇者のスペックより少し少ない数値までステータスを下げる。
ちなみに勇者は平均ステータスがレベル1で100だった。俺のレベル1の時は5だったのを考えると化け物だ。
少しして勇者たちが次々と目覚めていった。
「ここはどこだ?」「これって誘拐?」「なにこれ?」
とテンプレをほざいていたが、意識がはっきりしたのだろうか。静かになった。
そして見計らったかのように、シエラ先輩では無い方の女が喋りだした。
内容はまあテンプレ的に
魔王が魔物を作って人々を苦しめている。
魔王を倒してくれ。
魔王を倒さないと帰還の方法が解らない。
ステータスと念じれば自分の力が解る。
この水晶で能力を見たいから順番に並んでくれ。
といった内容だ。
「私、第一王女サラスティ・キャロが身勝手にも勇者召喚を行った事、誠にお詫び申し上げます」
サラスティって言うのか、えっと勇者召喚を行ったのってシエラ先輩だよな? コイツは取り敢えず敵認定っと。
「お願いします、魔王を倒して下さい」
うん、何かしくしく言ってるけど嘘泣きにしか見えないし、敵だな。
「解りました!! 俺達で良かったら力を貸しますよ!」
何故かクラスに1人は居るイケメンの登場。
クラスの総意なんて何も確認せず、自分だけで全体の方針を決めるとか流石過ぎて反論するのがめんどくさい。
「本当ですか!?」
「はい」
まあどうせコイツが何を言おうとも選択肢がこれしか無い以上、魔王退治をしに行くしか無いだろうしな。
「それでは順番にこの水晶に触れて行って下さい」
勇者たちのステータスの平均は100だがそれ以上に勇者の殆どがLレジェンドスキルを所持している事が驚きだ。
【聖剣召喚】【魔剣召喚】【四精霊召喚】【HP吸収】【獄炎魔法】【リミッター解除】【聖獣召喚】【錬金】【魔法適正無意味化】【異世界物品召喚】【限界突破】
などのスキルを所持していた。何故か解らないが召喚系のスキルが異常に多い。勇者召喚された影響だろうか。それに加えて俺のアナライズで鑑定した結果、全員の職業が勇者になっていた。職業勇者の能力は経験値2倍とLレジェンドスキル【限界突破】の所得だ、つまり俺以外の全員が【限界突破】のスキルを持っている。
職業は【分析】が【アナライズ】に進化した事で見れるようになった項目で、職業によっていろいろな能力が使える、ちなみに俺は読書家という職業だった。職業かは謎だが、判定的にはそうなっている。
勇者の能力を観察していると俺以外の皆が水晶に触れ終わったようで俺の番がやって来た。
名前 賀川 在翔あると
Lv.1
魔力 100
腕力 70
脚力 70
耐力 70
Lスキル【絶対記憶】
スキル【魔力察知】【無詠唱】
俺の日本での名前はあるとで俗に言うキラキラネームという奴だ。この世界での名前がアールだったので恐らく女神が何かしたのだろう。
ステータスはこれから魔法を使っての行動をメインにするので魔法特化と思ってくれるとちょうどいい。
「アル、てめー弱過ぎだろ。ウケる」
勇者の平均ステータスは100なので俺は確かに弱いがそれ以上に【限界突破】が無いのが今コイツが言っている意味なのだろう。
最初に弱い奴は実は【偽装】を使ってたりとか後から凄く強くなる、というテンプレをコイツは知らないのだろうか? 本当にウケる。
俺がニヤついているのが気に食わなかったのだろう、いつも橋の裏で俺を痛めつけていた不良の亮君が切れ始めている。
【絶対記憶】のおかげで忘れられない15年前の記憶。コイツは報復されるなんて全く思っていないのだろうな。
「おい、何ニヤついてんだよ、キメーんだよ」
「うるせえよ、サル並みの知能は結構だが相手は選べよ………なぁ?」
『スキル【威圧】を所得しました』
え、そんなに? まあ確かに威圧なんてしたこと無かったし、貰えるものは貰っておこう。
「ちっ、ここら辺で勘弁してやるよ」
なんだ? Lレジェンドスキル持ってるお前らに精神攻撃系はLレジェンドスキルじゃ無ければ効かないだろうが、そんなに俺の目つき怖かったのか?
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