絶対記憶~彼は今日も知識欲を満たす

高戸

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30話

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 キャロに召喚された勇者の内6人を首チョンパで他を氷漬けにした事や、一緒に殺した王族がキャロの全ての王族だったことで。国民が居なくなったことも後押しするように、キャロの領土がどの国の物になるかが現在進行形で会議されているだろう。
 そしてその今を狙って、俺はキャロで採掘されたある鉱石を手に入れる為に鉱山に来ていた。


 その鉱石はこの世界の科学技術ではどうこう出来るような代物では無く、キャロは採掘されると同時にゴミとしてその鉱石を一か所に集めていた。

 鉱石の名前は『ウラン』。

 この時点で察してしまうかもしれないが、地球上でウランと言えば最初に思い浮かぶのが原子爆弾(原爆)だろう。
 現在のキャロの科学知識では放射線物質など理解出来ていないだろうし、毒が出る鉱石とでも思っていたかもしれない。

 だが、ある程度の知識(現代日本の)と【天使】のスキルの演算能力が有ればウランを扱う事も不可能では無いだろう。更に言えば魔法と組み合わさる事で、ほぼノーリスクで原爆を作る事が出来る。

 原子爆弾はザックリ説明すると、放射線物質を圧縮させる事で粒子サイズの物質同士がぶつかり合う事で威力が増大していき、結果的に放射線をまき散らす大爆発が出来上がる訳だ。

 爆発量は放射線物質の総量や起爆時に使ったTNTなどによっても左右される。

 ちなみに原子力発電は増大させたエネルギーを爆発する前に、止めて止めるまでのエネルギーを電気エネルギーに変換させることを示す。

 ウラン自体は簡単に見つかった。だが、ウランを一か所に詰め込んだために放射線の量が尋常じゃない。

 普通なら半径30mも近づけば死ねるだろう。

 俺でも風魔法でシャラルがやっていたように自分の周りの空気を固定する事で、ようやく近づけている。

 このウランを。予め用意しておいた魔王城の近くの俺製のコンテナに『ゲート』でワープさせる。

 勿論コンテナは放射線が出ないように特殊な加工を施している。更にキャロがやっていたような適当な管理ではいつ暴走するか解らないので一つ一つ分けて保管している。
 コンテナの大きさはかなり大きめに作ったので容量オーバーになっていない。

 それに俺が使うかどうか以前に他の国が放射線物質の研究なんてバカな事を始める前に、こういう鉱物はさっさと回収する方針にしている。

 炭鉱の中を一度見て回りたかったが、今日は夜遅いし明日には来客もありそうなので、このまま此処で寝る事にした。



『最適化を開始します。
 魔法効果増加系統のスキルを【魔法効果増大】として統合します。
 感知系統のスキルを【高性能マップ】として統合します。
 武術系統のスキルを【万能術オールラウンダー】として統合します。
 鑑定系統のスキルを【アナライズ】に統合します。
 召喚系統のスキルは、一部魔力消費が抑えられるようにする事で召喚適正に統合します。
 【能力の覚醒】が発動しました、【すり抜け】【ドリームゲート】【レーザー】【光学迷彩】【巻き戻し1分】【エコーロケーション】【念動力】【幻覚】【現象再現】を発現しました【能力の覚醒13】に進化しました。
 異能力を最適化したため、【ドリームゲート】【レーザー】【光学迷彩】【巻き戻し1分】【エコーロケーション】【幻覚】はマスターの魔法と他のスキルで再現可能なため、必要魔力無しで発動可能にします、統合された能力を消去いたします。
 条件を満たしたため【天使わたし】が【熾天使セラフィム】に進化しました。
 特殊スキル【魔眼】【痛覚譲渡】【感情識別】は変化無しで固定されます』







 どうやら寝ている間に【天使】が、いや今は【熾天使】か、それが俺のスキルを最適化してくれたようでかなりの数だった俺のスキルは読むことが出来るほどの数にはなったようだ。
 勇者のスキルを貰った事で俺のスキルの数が凄い事になっていたからありがたい。

 さっそく新たに取得した【高性能マップ】を発動させた、見たところ俺の予想通り採掘場の入り口付近に14名の反応があった、詳細を見ると勇者たちだ。

勇者が来る事は分かっていたのでマップで確認しながら、勇者と合流するように歩いていく。

「こんにちわ」

「「「「「ッ!!」」」」」

「気配は隠してなかったんだけどね」
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