3 / 35
2話 王都アレイン
しおりを挟む
冒険者ギルドの場所を地図で確認してそこに向かう。
冒険者ギルドには武装した集団が多く居た。
絡まれるかとも思ったがすんなりと受付まで来る事が出来た。まあ好き好んで自分の職場で問題起こす人なんてそうそう居ないって事なのだろう。
個人的には絡まれてもよかったんだがな。テンプレ的に。
「今日はどういったご用件でしょうか?」
「ギルドに登録をしたいのですが」
「登録ですね、名前と職業を伺ってもいいですか?」
「名前はネイトで職業は【鑑定師】」
「【鑑定師】ですか?」
受付の人が首をかしげている、何かまずっただろうか。
「あ、すいません、【鑑定師】は星4つですし戦闘系じゃないので冒険者にはならないのが普通ですので」
なるほど、確かに人の職業を見れる【鑑定師】が居なければ自分の職業も解らないだろうしそれ以外にもアイテム鑑定やらは需要が高いだろうからな、それで冒険者になるのは珍しいだろう。そもそも【鑑定師】は戦えないしな。
「いえ、すいません規則では【鑑定師】の方でも登録は可能ですので問題は有りません、それではこのバッチをお渡しいします、紛失されるとと再発行に金貨1枚かかりますのでなくさないようにお願いします」
金貨1枚ってどれくらいの価値なんだろうか、やはり実際に金を使わなければ解らないな、あとギルドの登録に料金がかからなくて良かった。
「ところで、冒険者にランクとかって無いんですか?」
「はい、この国では職業ランク式を採用しています、職業のランクがDならばDランクCならばCランクです、これは自己申告になりますので、実際にFランクの人が低い報酬の依頼しか受けられないかと言われれば、それは違います」
なるほど、虚偽の報告が出来る訳か、それに鑑定師を雇って無いって事は関係無いって公表しているような物だしな。それとも【鑑定師】のSランクが居ないのか?
「それと他の国へ行く場合は退会をお勧めします」
「それはなぜ?」
「……」
やば、なんかそんなことも解らいの?みたいな目を向けられた常識なのか。
「えっと、ギルドとは国が運営している施設です、ですので他の国の冒険者ギルドとこの国の冒険者ギルドではルールが違います」
ルールが違うだけなら問題なさそうだけど、両方とも入ればいいんじゃ無いのか?
「それに、この国のギルドと他の国のギルドに入るのは不可能です。【王】が製作したギルドに入ると自動的にその国の国民として登録されます。ですのでこのギルドから退会しなければ他の国の住人つまりギルドメンバーにはなれないのです」
【王】の能力ってのは、ギルドまで管理できるのか。
やっぱり国を作るべきだよな。
建国、それがポイントを稼ぐのに一番手っ取り早い、それにポイントが無いと何かと不便だと思うしランクも上げないとならない。
「解りました、では他の国に行く時には退会するようにします」
「はい」
「あ、あと兎を売りたいんですけどどこで買い取ってもらえますか?」
「それでしたら、このギルドの2階に買い取り用の窓口が有ります、階段はあそこです」
そう言って受付嬢は俺の右側を指さした。確かに階段が有ったので2階で兎を売る事にしよう。
「ありがとうございました」
「いえ、仕事ですので」
なんか仕事人って感じの人だったな、まあいいやそれより兎だな。
結局兎は銀貨2枚と銅貨40枚で売る事が出来た。どれぐらいの価値だろうか。
お金の単位や生活水準も解らないので、取り敢えず宿をとる。
宿の位置は町中に有る地図を見る事で直ぐに分かった。
「いらっしゃい、宿泊かい?」
「はい」
「じゃあ一泊で銀貨1枚と銅貨20枚だよ」
銀貨1枚と銅貨20枚をだしておかみさんに渡した。
「これでいいですか?」
「あいよ、部屋は二階の3号室ね、カギはこれだよ、夕食は食べても食べなくてもいいけど値段は一緒だから食べるんなら後で降りてきな」
「はい」
宿屋の亭主がカギを投げ渡してくれたので、それをキャッチして部屋に向かった。
この日は部屋の中で俺の職業について考えてた。
固有職業【変換師】、これと【王】の相性はかなりいいのではないだろうか、ポイントをお金や俺のステータスをマイナスにする事で増やせるかの実験をしないとな。
でもその前に、
「ステータス」
何も起こらない。薄々思っていたが、やはりこの世界にステータスという概念は存在しないのでは無いだろうか。
では次に俺の上昇させていたステータスを元に戻し更に減らす。
________
AGL-1
________
成功のようだ。
________
501
________
確認したところカードのポイントも増えていた。
ステータスの1p=王のポイント1pのようだ。500pは初期値だろう。
次はお金だ銅貨1枚が1pになるならチート以外の何物でもない。
意識した瞬間手に持っている銅貨が淡い光と共に消えた。
________
501.001
________
いや、0.001ってどんだけだよ、誤差ってレベルじゃ無いぞ、殆ど無いのと同じだ。
次は銀貨だな、銀貨の価値は銅貨の100倍だった小数点第一位が1に成れば硬貨としての価値で判別されていると言う事になる。
________
501.101
________
やはり硬貨としての価値で差別されているようだ。
次は逆にポイントを消費してお金に換えてみる。
さっき消費した銀貨と銅貨を手元に戻すように0.101pをお金に変える。
成功したようだ。手のひらに銀貨と銅貨が1枚づつ乗っている。
今日はここまでにするか。
明日は地図に有った奴隷館にでも行ってみるか、この世界の常識を教えてくれる人間も必要だろうし。
この日は夕飯を食べてすぐに寝た、夕飯はパンが主食でスープとサラダ。飲み物にワインが付いていた。
パンはかなり硬かったスープは牛乳ベースのスープでまあまあ美味しかった、サラダに関しては素材そのまんまだったのでドレッシングになれた日本人の味覚には会わなかった。
ワインはおかみさんに行って普通の水に変えて貰った、高校生だし、もしかしたらこの世界では大人なのかもしれないが。
食事が終わった後は直ぐに部屋に戻り眠りについた。
冒険者ギルドには武装した集団が多く居た。
絡まれるかとも思ったがすんなりと受付まで来る事が出来た。まあ好き好んで自分の職場で問題起こす人なんてそうそう居ないって事なのだろう。
個人的には絡まれてもよかったんだがな。テンプレ的に。
「今日はどういったご用件でしょうか?」
「ギルドに登録をしたいのですが」
「登録ですね、名前と職業を伺ってもいいですか?」
「名前はネイトで職業は【鑑定師】」
「【鑑定師】ですか?」
受付の人が首をかしげている、何かまずっただろうか。
「あ、すいません、【鑑定師】は星4つですし戦闘系じゃないので冒険者にはならないのが普通ですので」
なるほど、確かに人の職業を見れる【鑑定師】が居なければ自分の職業も解らないだろうしそれ以外にもアイテム鑑定やらは需要が高いだろうからな、それで冒険者になるのは珍しいだろう。そもそも【鑑定師】は戦えないしな。
「いえ、すいません規則では【鑑定師】の方でも登録は可能ですので問題は有りません、それではこのバッチをお渡しいします、紛失されるとと再発行に金貨1枚かかりますのでなくさないようにお願いします」
金貨1枚ってどれくらいの価値なんだろうか、やはり実際に金を使わなければ解らないな、あとギルドの登録に料金がかからなくて良かった。
「ところで、冒険者にランクとかって無いんですか?」
「はい、この国では職業ランク式を採用しています、職業のランクがDならばDランクCならばCランクです、これは自己申告になりますので、実際にFランクの人が低い報酬の依頼しか受けられないかと言われれば、それは違います」
なるほど、虚偽の報告が出来る訳か、それに鑑定師を雇って無いって事は関係無いって公表しているような物だしな。それとも【鑑定師】のSランクが居ないのか?
「それと他の国へ行く場合は退会をお勧めします」
「それはなぜ?」
「……」
やば、なんかそんなことも解らいの?みたいな目を向けられた常識なのか。
「えっと、ギルドとは国が運営している施設です、ですので他の国の冒険者ギルドとこの国の冒険者ギルドではルールが違います」
ルールが違うだけなら問題なさそうだけど、両方とも入ればいいんじゃ無いのか?
「それに、この国のギルドと他の国のギルドに入るのは不可能です。【王】が製作したギルドに入ると自動的にその国の国民として登録されます。ですのでこのギルドから退会しなければ他の国の住人つまりギルドメンバーにはなれないのです」
【王】の能力ってのは、ギルドまで管理できるのか。
やっぱり国を作るべきだよな。
建国、それがポイントを稼ぐのに一番手っ取り早い、それにポイントが無いと何かと不便だと思うしランクも上げないとならない。
「解りました、では他の国に行く時には退会するようにします」
「はい」
「あ、あと兎を売りたいんですけどどこで買い取ってもらえますか?」
「それでしたら、このギルドの2階に買い取り用の窓口が有ります、階段はあそこです」
そう言って受付嬢は俺の右側を指さした。確かに階段が有ったので2階で兎を売る事にしよう。
「ありがとうございました」
「いえ、仕事ですので」
なんか仕事人って感じの人だったな、まあいいやそれより兎だな。
結局兎は銀貨2枚と銅貨40枚で売る事が出来た。どれぐらいの価値だろうか。
お金の単位や生活水準も解らないので、取り敢えず宿をとる。
宿の位置は町中に有る地図を見る事で直ぐに分かった。
「いらっしゃい、宿泊かい?」
「はい」
「じゃあ一泊で銀貨1枚と銅貨20枚だよ」
銀貨1枚と銅貨20枚をだしておかみさんに渡した。
「これでいいですか?」
「あいよ、部屋は二階の3号室ね、カギはこれだよ、夕食は食べても食べなくてもいいけど値段は一緒だから食べるんなら後で降りてきな」
「はい」
宿屋の亭主がカギを投げ渡してくれたので、それをキャッチして部屋に向かった。
この日は部屋の中で俺の職業について考えてた。
固有職業【変換師】、これと【王】の相性はかなりいいのではないだろうか、ポイントをお金や俺のステータスをマイナスにする事で増やせるかの実験をしないとな。
でもその前に、
「ステータス」
何も起こらない。薄々思っていたが、やはりこの世界にステータスという概念は存在しないのでは無いだろうか。
では次に俺の上昇させていたステータスを元に戻し更に減らす。
________
AGL-1
________
成功のようだ。
________
501
________
確認したところカードのポイントも増えていた。
ステータスの1p=王のポイント1pのようだ。500pは初期値だろう。
次はお金だ銅貨1枚が1pになるならチート以外の何物でもない。
意識した瞬間手に持っている銅貨が淡い光と共に消えた。
________
501.001
________
いや、0.001ってどんだけだよ、誤差ってレベルじゃ無いぞ、殆ど無いのと同じだ。
次は銀貨だな、銀貨の価値は銅貨の100倍だった小数点第一位が1に成れば硬貨としての価値で判別されていると言う事になる。
________
501.101
________
やはり硬貨としての価値で差別されているようだ。
次は逆にポイントを消費してお金に換えてみる。
さっき消費した銀貨と銅貨を手元に戻すように0.101pをお金に変える。
成功したようだ。手のひらに銀貨と銅貨が1枚づつ乗っている。
今日はここまでにするか。
明日は地図に有った奴隷館にでも行ってみるか、この世界の常識を教えてくれる人間も必要だろうし。
この日は夕飯を食べてすぐに寝た、夕飯はパンが主食でスープとサラダ。飲み物にワインが付いていた。
パンはかなり硬かったスープは牛乳ベースのスープでまあまあ美味しかった、サラダに関しては素材そのまんまだったのでドレッシングになれた日本人の味覚には会わなかった。
ワインはおかみさんに行って普通の水に変えて貰った、高校生だし、もしかしたらこの世界では大人なのかもしれないが。
食事が終わった後は直ぐに部屋に戻り眠りについた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる