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8話 武器制作
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エルフの集落で色々な職業を鑑定したことでいろんな能力を確認できた。
精錬・鉄加工・加熱・金属全般加工・農作業補正・家事補正・風魔法・釣り補正・大物確立上昇・暗算・遠視・毒耐性・剣の才・踏込み強化・武器補正・魔石加工・魔力回路作成・伐採・木材加工etc……
剣の才能と踏み込み強化はエリスの職業の剣士が持っていた、エリスはBランクとなかなかのつわものだった。
この集落には★5つを超える職業の者は居なかった。大体のレア度が解って来たな。
ちなみに村長は騎士のAランクだった。
エルフの集落にきて3日ほどが経過したが、エルフはよほど人間が嫌いなのか、全く話しかけてきたりはしない。
「それで今日は何をするんですか?」
「あー、そうだなそろそろ鉄を使うか」
「鉄?」
「ああ、このマジックバックには鉄が200キロ近く入ってるんだ」
「200…きろ?」
「えっと、まあ一杯入ってるって事だ」
「そう」
まずは鍛冶師のスキルにポイントを振って。
ピコン♪
________
金属全般加工
精錬・製錬
加熱
DEX+100
________
それじゃあ始めるか。
まずは鉄鉱石を製錬して鉄を取り出す。
取り出した鉄を今度は精錬して純度を高める。この時点で鉄鉱石200kgが鉄120kgほどに減った。
ここまではスキルが自動で行うためイメージで出来る。鉄の不純物が粒子になって消えていく様はまさにファンタジーだ。
次は鉄を加工して、剣や盾を作ってみる。
まずは過熱を使い鉄が簡単に曲がるようになる。
この状態で加工を施すことで剣の切れ味は加工だけしかしていない剣とは段違いの性能になる。
鍛冶師のエルフの家にかまどが無かったのはスキルで代用できるからだったのだ。
木材は結構集落の近くに木が生えていたので、2日目に木こりの能力と大工の能力で結構な数がマジックバックに保管されている。柄はそこから作った。
「出来たぞエリス、鉄の剣」
「え、これネイトが作ったの!?」
あれ、名前で呼んでくれたの初めてじゃないか? 嬉しいけど今はいいか。
「ああ」
「凄い、鍛冶師の職業以外の人が武器とか作ると切れ味とかがちゃんとならなくて、屑鉄にしかならないのに、これはしっかりしてる」
「説明ありがとう。これはエリスに上げるよ、俺はもっと試行錯誤したいからさ」
「いいの?」
「いらないならいいけど?」
「いる」
「じゃあ貰ってくれ」
「うん」
エリスは剣士なのにも関わらず剣を持っていなかった。多分折れたか、もしくは売ったかってとこだろう。
それに俺用の武器はもっと他のを試してしっくり来たのを使いたい。
日本人の俺としては刀とかなのか? でも刀って鍛冶師じゃ無かった気がするんだよな。
ダガー、バスターソード、手持ち斧、ブーメラン、レイピアとかを作ってみたが、この中ではバスターソードが使いやすかった。
バスターソードは大さが片手剣と両手剣の中間でどちらとしても使えるため、刀に近い部分がある。
やはり日本人のために作られた刀に近い武器が手に馴染むのは当然なのだろう。だがかなりの重さになったため、刃の半分を削り刀に近づけた。
これで魔物討伐も楽になるかもしれない、明日は試し切りでもしてみるか。
その日はそこまでにした。
朝は雨だった、試し切りをするつもりだったが剣の錆とかが気になるし止めだな。
暇になってしまった、そろそろ村長に俺の地図の訂正を頼もうかな。
「大変だ!!、武装した人間がやって来たぞ!」
俺はこの集落ではいつも村長の家に寝泊りさせて貰っている。つまり今入って来た男は村長に伝えに来たのだろう。
「何じゃと!、武装した人間か、数は!?」
「多分10人ほどだ」
「10か」
うん、俺には関係なさそうだし。さて今日は何を作ろうかな? 鉄もそろそろ無くなってきたから次が最後かな。魔力回路作成で武器を魔道具にしてみるのも面白そうだな。
「ネイト君、ワシらを助けてはくれないか?」
え、なんで俺に言ってくるの? 報告に来たエルフの兄さんも何言ってんの?みたいな顔で見て来てるじゃん。
「ネイト君は鉄を持っていると聞いた、それを少し分けてはくれないか?」
「鉄ですか、もう使ったんで殆ど無いですよ?」
「ああ、エリスに武器を作ってやったと聞いた、他にも武器を作っているのならそれも分けてほしい」
「あのさ、その人間って敵かどうかもわかんないんだろ? 武器とか必要か?」
「いや、恐らく敵だ、エルフの集落に来る武装集団。これだけでも敵と断定できる、恐らくはエルフを捕らえて売りさばこうとする連中じゃろう」
「なるほど、じゃあ条件1つ」
「何…じゃ?」
いや、そんなに怯えた目しなくていいから、ビビり過ぎだから。
「地図を描いてくれ」
「それだけか?」
「ああ、後はまあ武器とか使い終わったら返せよ」
「分かった、約束しよう」
村長に試しで作ったいろんな武器を渡してから俺も興味が湧いたのでその人間を見に行く事にした。
人間の数は7人だった、おい報告しっかりしろよ。
鑑定してみると狩人が2人戦士が2人魔法使いが1人医師が1人、サムライが1人。
医師とサムライは★4つの職業で医師が回復魔法を使えるって事はヒーラーだろう。
「人間たちよ、そこで止まれ!! 警告を無視する場合はこちらも武力行使を行う」
村長の警告は聞こえたはずだが、止まる様子は全くない。ニヤつきながら近づいてくる。
この集落に戦闘系の職業は★3つまでしか居ない、狩人や戦士はどうにかなったとしてもサムライはきついだろう、まあサムライはDランクだけど、それでも村長よりも確実に強い。
俺の渡した武器は5つ、エリスの分を合わせても6つ、そしてこの集落の人数は30名程、負けそうだな。
戦闘職じゃない連中も桑とか鍋とか持ってるけど、へっぴり腰だし、危ない。
よく考えたら、ここでエルフが全員捕まったら、俺の地図どうなんの?
非常に困る。
俺もバスターソードは一応持ってるが、一度も試してないしな。出来ればエルフのとんでも魔法とかでどうにかしてほしい。
まあこの集落を見た感じだと、魔法使いは4人くらいしか居なかったけどな。
つまり俺が参加して、あのサムライを倒さないと勝ち目が無いって事だよな。
精錬・鉄加工・加熱・金属全般加工・農作業補正・家事補正・風魔法・釣り補正・大物確立上昇・暗算・遠視・毒耐性・剣の才・踏込み強化・武器補正・魔石加工・魔力回路作成・伐採・木材加工etc……
剣の才能と踏み込み強化はエリスの職業の剣士が持っていた、エリスはBランクとなかなかのつわものだった。
この集落には★5つを超える職業の者は居なかった。大体のレア度が解って来たな。
ちなみに村長は騎士のAランクだった。
エルフの集落にきて3日ほどが経過したが、エルフはよほど人間が嫌いなのか、全く話しかけてきたりはしない。
「それで今日は何をするんですか?」
「あー、そうだなそろそろ鉄を使うか」
「鉄?」
「ああ、このマジックバックには鉄が200キロ近く入ってるんだ」
「200…きろ?」
「えっと、まあ一杯入ってるって事だ」
「そう」
まずは鍛冶師のスキルにポイントを振って。
ピコン♪
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金属全般加工
精錬・製錬
加熱
DEX+100
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それじゃあ始めるか。
まずは鉄鉱石を製錬して鉄を取り出す。
取り出した鉄を今度は精錬して純度を高める。この時点で鉄鉱石200kgが鉄120kgほどに減った。
ここまではスキルが自動で行うためイメージで出来る。鉄の不純物が粒子になって消えていく様はまさにファンタジーだ。
次は鉄を加工して、剣や盾を作ってみる。
まずは過熱を使い鉄が簡単に曲がるようになる。
この状態で加工を施すことで剣の切れ味は加工だけしかしていない剣とは段違いの性能になる。
鍛冶師のエルフの家にかまどが無かったのはスキルで代用できるからだったのだ。
木材は結構集落の近くに木が生えていたので、2日目に木こりの能力と大工の能力で結構な数がマジックバックに保管されている。柄はそこから作った。
「出来たぞエリス、鉄の剣」
「え、これネイトが作ったの!?」
あれ、名前で呼んでくれたの初めてじゃないか? 嬉しいけど今はいいか。
「ああ」
「凄い、鍛冶師の職業以外の人が武器とか作ると切れ味とかがちゃんとならなくて、屑鉄にしかならないのに、これはしっかりしてる」
「説明ありがとう。これはエリスに上げるよ、俺はもっと試行錯誤したいからさ」
「いいの?」
「いらないならいいけど?」
「いる」
「じゃあ貰ってくれ」
「うん」
エリスは剣士なのにも関わらず剣を持っていなかった。多分折れたか、もしくは売ったかってとこだろう。
それに俺用の武器はもっと他のを試してしっくり来たのを使いたい。
日本人の俺としては刀とかなのか? でも刀って鍛冶師じゃ無かった気がするんだよな。
ダガー、バスターソード、手持ち斧、ブーメラン、レイピアとかを作ってみたが、この中ではバスターソードが使いやすかった。
バスターソードは大さが片手剣と両手剣の中間でどちらとしても使えるため、刀に近い部分がある。
やはり日本人のために作られた刀に近い武器が手に馴染むのは当然なのだろう。だがかなりの重さになったため、刃の半分を削り刀に近づけた。
これで魔物討伐も楽になるかもしれない、明日は試し切りでもしてみるか。
その日はそこまでにした。
朝は雨だった、試し切りをするつもりだったが剣の錆とかが気になるし止めだな。
暇になってしまった、そろそろ村長に俺の地図の訂正を頼もうかな。
「大変だ!!、武装した人間がやって来たぞ!」
俺はこの集落ではいつも村長の家に寝泊りさせて貰っている。つまり今入って来た男は村長に伝えに来たのだろう。
「何じゃと!、武装した人間か、数は!?」
「多分10人ほどだ」
「10か」
うん、俺には関係なさそうだし。さて今日は何を作ろうかな? 鉄もそろそろ無くなってきたから次が最後かな。魔力回路作成で武器を魔道具にしてみるのも面白そうだな。
「ネイト君、ワシらを助けてはくれないか?」
え、なんで俺に言ってくるの? 報告に来たエルフの兄さんも何言ってんの?みたいな顔で見て来てるじゃん。
「ネイト君は鉄を持っていると聞いた、それを少し分けてはくれないか?」
「鉄ですか、もう使ったんで殆ど無いですよ?」
「ああ、エリスに武器を作ってやったと聞いた、他にも武器を作っているのならそれも分けてほしい」
「あのさ、その人間って敵かどうかもわかんないんだろ? 武器とか必要か?」
「いや、恐らく敵だ、エルフの集落に来る武装集団。これだけでも敵と断定できる、恐らくはエルフを捕らえて売りさばこうとする連中じゃろう」
「なるほど、じゃあ条件1つ」
「何…じゃ?」
いや、そんなに怯えた目しなくていいから、ビビり過ぎだから。
「地図を描いてくれ」
「それだけか?」
「ああ、後はまあ武器とか使い終わったら返せよ」
「分かった、約束しよう」
村長に試しで作ったいろんな武器を渡してから俺も興味が湧いたのでその人間を見に行く事にした。
人間の数は7人だった、おい報告しっかりしろよ。
鑑定してみると狩人が2人戦士が2人魔法使いが1人医師が1人、サムライが1人。
医師とサムライは★4つの職業で医師が回復魔法を使えるって事はヒーラーだろう。
「人間たちよ、そこで止まれ!! 警告を無視する場合はこちらも武力行使を行う」
村長の警告は聞こえたはずだが、止まる様子は全くない。ニヤつきながら近づいてくる。
この集落に戦闘系の職業は★3つまでしか居ない、狩人や戦士はどうにかなったとしてもサムライはきついだろう、まあサムライはDランクだけど、それでも村長よりも確実に強い。
俺の渡した武器は5つ、エリスの分を合わせても6つ、そしてこの集落の人数は30名程、負けそうだな。
戦闘職じゃない連中も桑とか鍋とか持ってるけど、へっぴり腰だし、危ない。
よく考えたら、ここでエルフが全員捕まったら、俺の地図どうなんの?
非常に困る。
俺もバスターソードは一応持ってるが、一度も試してないしな。出来ればエルフのとんでも魔法とかでどうにかしてほしい。
まあこの集落を見た感じだと、魔法使いは4人くらいしか居なかったけどな。
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