悪役令嬢の末路

ラプラス

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アイラの苦悩

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 今、誰よりも恐れていることがある。
 事の始まりとも呼べる、あの夜会のこと。
 私はあのとき、もう一人の自分が垣間見えたような気がした。
 人を傷つけるもう一人の自分。
 今の私には大切なものがありすぎて、いつか自分が大切な人たちを傷つけてしまうのではないかと、そんな気がしてならない。


 大切な人を、傷つけたくない。
 それならいっそ、離れた方が…。

 『私の前から居なくなるなんて絶対許さないんだから!』

 こんなときに、リリシア様の声が響く。
 そうだ、私は彼女と約束をしてしまった。
 この約束は、私たちの友情の証。
 私がこの約束を破れば、きっと彼女は私を憎んで、今のように一緒にお話ししたり出来なくなるだろう。
 …それは、嫌だ。


 でも、どうすればいいのか、私には見当もつかなかった。
 


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