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亡国王子、視察についていく 2
しおりを挟む久しぶりにゴンザレスに乗ってフィアツェンさんとお出かけだ。
「『おんせん』を作った場所は港町だ。小さな市も毎朝立つらしい」
ほう!
「魚介も新鮮だ。アールツナイの言っていた『さしみ』もできるだろう」
ほほほう!
もう楽しみすぎてほっぺテカテカするね!
異世界の魔物の海の幸 ーーー お刺身は何故か輸送地中で腐ってしまうらしい。塩漬けや干し魚はいいのに何故だ…。だから今回の旅行…おっと、視察だよね、視察。おしごとだいじ。視察は更なる出汁を求めて……そう、鰹節を作るのだ!一花姉には今回の視察で美味しい海の幸に満足したら鰹節の黴菌 ーーー ユーロティウムとかいうのをご褒美にしてもらうように交渉している。昆布の干したやつはもうゲットしたんだけどなんだか生臭くて美味しくなかった。その辺も調べなくては。
「お、お…『おんせん』は大きな湯船なのだが…」
「んにゅ?うん、いっちょにはいるよね?」
「ぐはっ…!」
フィアツェンさんが胸を押さえる。もしもーし?フィアツェンさん?もうそろそろ慣れてよー?俺って一応お嫁さんなわけだよね?……まあエッチなことするのはもうちょっとあとだけど…。
「くっ……は、はあっ…そ、それでだな…」
「うぁい」
「料理人の選抜に参加してくれまいか?」
……んえ?
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ものすっごい風邪ひきました。例の新型じゃないやつ…。ちょっとずつ更新します(´;ω;`)
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