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【兄(2)視点】
しおりを挟む愛しい人が呼んでいる。
ああ、かなでさん。かなでさん。
髪の色も、目の色も違う。でも、目の前のアマルテイアはかなでさんだ。
苦しい。辛い。こんなに辛いなんて聞いてない。
いいや、知っていた。識っていた。
ああ、アマルテイア。私のアマルテイア。呼んでいる。アマルテイアが。私の半身が。背が伸びた。顔付きも男になった。そうだ。あれからもう4年近くになるのだ。
アマルテイア。(かなでさん。)
美しくなった。あの頃の、少女のような姿よりずっと。(かなでさん。かなでさん。)
誰にも、渡さない。
重い体を引き摺って進む。慈母のように微笑んでいるアマルテイアの元へ。
そうだ、誰にも渡さない。
氷のような視線で私を睨みつけている魔王にも。 ーーー この女にも。
アマルテイアは私のものだ。
その為にぜんぶ、ぜんぶ、ささげてきた
あああまるていあわたしのあまるていあわたしのはんしんわたしだけのあまるていああああああのときころしておくんだったあのしんでんでふたりきりでいきていたあのにわであああまるていああいしているよあまるていあわたしだけのものにあまるていあおかしてころしてたべてわたしのいちぶとなってしまえわたしのわたしのわたしだけのあまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていああまるていあ
あ
ぐじゅる…と
なにかが
わたしを、たべた
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