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「エンダアアアアアアアアアアアアア」
しおりを挟むエンダアアアァァァァァァァァァァイィアアアアアアアアアウィルゥアァルウェイズラアァァァァビュウウウゥゥウウアアアアアアアアアアアアアアァァ!!
うっわ今すげえアノ曲が脳内に響き渡っちゃったぜ。
And I will always love you……か。なんだそれなんだそれなんだそれ!!
こっちが恥ずかしいわ副長!!ポーカーフェイスが崩れたらどうしてくれる!?
いかんいかん!俺は悪役!悪の元帥だぜいえーい。
『……ふむ。勝てたら、だぞ?ヴォルフフガング?』
『心得ております。勝利を必ずや我が君のものに』
俺は歯を見せながら笑う。八重歯がポイント!みんなから獰猛だの凶悪だの言われる笑顔!こんなにキュートなのに!
『……おっと…えー、情報が入ってまいりました。たった今ヴォルフフガング選手に求婚されたあちらの美女。レオンハルト殿下の第3妃ですが、元々はヴォルフフガング選手の婚約者で、とある高貴な身分の方に略奪されかかり婚約解消になったという出来事があったようです!愛する人と引き裂かれ絶望のあまり自殺を図ったところレオンハルト殿下が救い、あまりの美しさにレオンハルト殿下が見初めたという……うん!ロマンです!ロマンですよー!』
『試合より面白いですねぇ!』
『さっきの試合はアイリちゃんが瞬殺しちゃったんでしょーwww』
『えー、アイリ夢中だったしぃ?…で、しかも第3妃リリアナ様、選手ですよ!』
『……ってことは…』
『ええ!マイクついてます!集音してみましょう~ぽちっとな!』
『ヴォルフ……でも………わたくし…』
『リリィ、俺は……今の君が好きだ。婚約者だったリリアナじゃない、騎士隊の部下の、リリィを愛している』
『ヴォルフ…!わ……わたくし、も……ずっと、ずっと…!ずっと貴方をお慕いしておりました…!』
エンダアアアアアアアアアアアアア!!……もういいちゅうねん。
『素敵…!素敵ですね!!やるときはやる男!それがヴォルフフガング副長!!さいっこうですよリリィちゃんおめでとおおおおおおお!!』
『なんといううらやまけしからん!!そして空気!英雄アルトリウス選手空気ですwwwザwwwマwwwアwww』
ギーヴさんwww
会場を興奮の声が揺るがす。すごいね副長!アウェーから一気にホームwww富と権力のイケメン選ばずに幼馴染のオッサン選んだ美女に男性観客大興奮!ドラマティックな展開にご婦人たちは身悶え、甘い溜息を吐いている。まあ隣に座る旦那だか恋人だかは苦虫噛み潰したような顔してる奴がチラホラ居るけどねwww
さすがにお行儀の良い英雄サンは、空気扱いされても騒ぎ立てることはないけど……顔こっわwww
そしてクソ王子も顔こっわwww俺にリリィを奪われただけでもキレてたのに、格下だと思ってた王国の、身分がだいぶ下だと思ってた伯爵家の、しかも当主とか嫡男でもない6男にwwwしかも!オッサンにwww目を付けてた女を奪われるとかwww
楽しい!楽しすぎる異世界生活wwwこうでなくっちゃねwww
応援ありがとうございます!
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