転生したらビッチ悪役令息だったので

とうや

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私の可愛い弟は、8歳の誕生日の日に死んでしまったのだと諦めていた。

それほど弟は変わってしまった。

天使のように優しく愛らしかった弟は、些細なことですぐに癇癪を起こし使用人たちを甚振るようになった。高額な買い物をしては、すぐに飽きて捨てる。両親が亡くなって寂しいのだろう。そう思っていた。

弟が12の年。寝室に忍び込まれて一夜を共にした。私も弟も初めてだった。

弟が王立学園に通い始めてからはそういうことがなくなったが、弟のが度々報告され、当主になったばかりの私を悩ませた。


そして先日。


弟が学園で倒れたと、従者であるエルンストが屋敷に連れ帰ってきた。エルンストの外套に包まれた弟は、白い顔を蝋のように白くして、ぐったりと気を失っていた。

弟が学園を卒業したら、この屋敷に囲って軟禁する予定だった。少し早いが、もう卒業などさせずとも良い。このままこの子を……


「ルードヴィッヒ様、クリスタリア様は私を ーーー 『エル兄』……と…」


まさか。


弟は目を覚さない。その7日間の間に、弟は呪物に侵されていたと知らされた。対象者は10年以上、意思を奪われていた可能性がある、と。


10年………


クリスタリアがおかしくなり始めた頃だ。



なにがあったのか。



目覚めたクリスタリアは、私のことがわからないようだった。












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