聖女と呼ばれる悪役令嬢は平民堕ちをご所望です1

とうや

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とある神様のひとりごと

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「…………」

ぬるい茶番に耐えきれなくなり、私はスタッフロール半ばでモニターを切った。

「あん!何よ、もお!ここからが良いとこなのよ!?」

「まさか、こんな茶番を演出するために私の巫女を連れて行ったのか」

「やあねえ!だ、か、ら!ここからが本番なのよお?」

ウフフ…と姉は優しく笑う。慈母のように。

だが、姉の行動が優しく正しかったことなど一度もないのだ。

「あの子は大事にするわよ?私の娘(オモチャ)ですもの。あんなに綺麗で不思議な魂なんか初めてだもの。やっと捕まえたんだもの。欲しくて欲しくてたまらなかったの!!」

そう、そのために壊した。弟である私のセカイを。

「不愉快だ」

荒れ狂う感情を押し殺し、それだけを言って私は姉の部屋を出た。

姉は私のセカイから幾人かの魂を持って行った。

あの子に縁のあるもの。

あの子の運命に関わるもの。

あの子の運命を変えるもの。

コソコソと。あの、私のふりをする『僕』とかいう気持ちの悪い劣化コピーを使って、権限まで偽装して。

私のセカイは暫くは使い物にならない。一から作り直さねばならないからだ。

時間をかけて練り上げたセカイが一瞬でパアだ、糞が。

「………………」

良いだろう。挑戦は受けて立つ。

いつまでも弟が泣き寝入りすると思うなよ?




私は作りたての原始のセカイを眺めながら笑った。
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みんなの感想(2件)

虹鏡 雫(こうきょう しずく)

(怖ぇ……この世界怖ぇ……キャラ軒並み怖ぇ……)
これ本当に恋愛系……?:(´◦ω◦`):ガクブル

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2019.02.11 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

2019.02.12 とうや

おwうw難しい…
うん、ちょっと調べてから修正しますねw

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