側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。

とうや

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おまけ・わたくしとあなたとかれの事情

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!!ATTENTION!!
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軽微な下ネタとBL表現があります。作品の雰囲気が壊れるとかおっしゃる方は推奨できません。






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「……あら?」


うららかな午後のことでした。わたくしはケイレブの襟の隙間からチラリと……ええ、チラリと歯形というか、キスマークには激しすぎる跡を見つけてしまったのです。


「ケイレブ?セオドア様と閨を共に致しましたの?」

「……っ…!?えっ…え……!?」

おりますよ?」


襟元をちょんと突くとケイレブが飛び上がりました。真っ赤になって襟元を掻き抱いております。まあ、大きな体なのに、可愛らしいですわね?


「エ、エエエエエエ…エマ!!」

「隠すことではないでしょうに…」

「私の体なんかはすごいぞエマ。見るか?」


えっ。ちょっと見たいですね…。


「……まあ…その、だな…?」

「ケイレブが溜まっていそうだったら、誘ったら襲われた」

「まあ…!」

「セオドア!!」

「私も禁欲生活だったからなあ?エマは性行為は苦手だろう?」

「あー……ええ、はい」


わたくし、閨事は苦手ですの。前世今世通して『気持ちいい・楽しい』と思ったことはございません。子供まで作ったケイレブには申し訳ありませんが。


「ケイレブは私たち二人相手だといつでも欲情するらしいぞ」

「ちょっ…!?」

「まあ…」

「私はまあ…人並みには性欲はあるし、お前たちに触れるのが解禁された今は我慢などしない」


キリッとしながら中々に下世話なことをおっしゃいますね、セオドア様。


「エマが性行為が苦手なら、私は行為を強いるつもりはない。…こうして触れるだけでとても幸せな気持ちになるからな」


セオドア様がわたくしの手を握ります。宝物のように、そっと、でも力強く。わたくしの胸の辺りがぽわぽわとあたたかくなります。ケイレブも後ろからぎゅっと抱きしめてくださいます。

ああ、わたくし幸せです。

わたくしは女神様に祈ります。




ずっとずっと、この幸せが続きますように。










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エマ「……は!セオドア様はケイレブの雄っぱいでも満足するのですね!?」

ケイレブ「…………」

セオドア「うん、揉み心地は良いけどね?」

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