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【ニナ視点】わたくしのお姉様は天使様! 1
しおりを挟むわたくしのお姉様はずるいくらいにお美しい。
5歳のあの日。わたくしに母親の違う『姉』がいるのだと、髪を乱暴に漉きながらメイドが言った。
わたくし以外の、お父様の、娘…。ちくりと胸が痛んだ。
……ずるいわ…
ずるい。ずるい。ずるいずるいずるい!どうして?!わたくしがお腹をすかせていた時も、『姉』は美味しいものをお腹いっぱい食べて。わたくしが従姉妹や叔母様たちに虐められているのに、お父様に可愛がられながらこんなに素敵な生活をしていたの…!?
ずるい!ずるいわ!!
「……………」
いじめちゃおうかしら…。
ジワリ…とわたくしのお腹の中に悪意が生まれる。
そうね、その『姉』が嫌な子だったら虐めちゃおう。ううん、きっと嫌な子よ。だってお嬢様じゃない。侯爵家のお嬢様!きっと絶対、弱いものいじめとかしちゃう嫌な子だわ!だったら虐めて良いわよね?良いわよね!
わたくしはメイドを「お姉様のところに連れて行かないと、髪を引っ張ったことをお父様には言いつける!」と脅した。そしてお姉様のお部屋に………
……えっ?なに?外なの?お庭にいるの?えっ?小屋!?庭仕事なんかの道具を置いておく小屋なの?……えっ?違う?はああ???
わたくしが庭をウロウロしていたのを見たのだろう。お父様とお母様がやってくる。混乱中のわたくしの手を両方から握り、「ああ、そういえば言っていなかったね」なんて媚びるように誤魔化してきた。
えっ……でもここ、小屋よ!?
そして男性使用人が小屋から引き摺り出してきたのは ーーー
天使だった。
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