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私と婚約者のお茶会 1
しおりを挟む「君には自覚がないのかな?この僕の。ヴォーツ公爵家の七男ラークの婚約者としての、じ、か、く、が?」
「……申し訳ございません…」
案の定、次の日に屋敷を強襲した婚約者にネチネチ言われている。ラーク様はヴォーツ公爵家としてのプライドが異様に…ごほん、とても…いえ、少しばかり高く、私の噂を小耳にはさむたびにこうして『素晴らしい僕の、婚約者としての自覚』を問いただしてくる。こういうのってなんていうんだっけ?パワハラ?モラハラ?まあとにかくハラスメント行為。
そして本日もラーク様、両脇にめっちゃ愛人を侍らせています。1人は妹のように思っている幼馴染、もう1人はお友達……でしたっけ?でも妹やお友達とはゴニョゴニョしないですよねえ?
クスクス笑っている女性2人の香水がキツい。「どうせ味なんかわかりませんよ」ってお客様の分だけやっすいお徳用紅茶にしたバーサ、正解。紅茶は味というより香りがものをいうものですからね。私のは眼精疲労に効くハーブティーですけど。
「聞いているのか、レア!」
「はい、申し訳ございません」
「やだぁ…クスクス…」
「申し訳ございませんしか言えないの~?アッタマ悪いんじゃなぁい~?」
それ以外言うと小言が増えるんだよ、ピーチ胸とメロン胸や。
「お姉様~?あの、お姉様の提案の輪転式ですがぁ、現在の三圃式よりも肥料が………あらヴォーツ様、いらしてましたの?事前にご連絡頂かないと困りますわぁ」
うん、来てるの知ってるよね妹よ。まあいい、助けてプリーズ!妹がいないとラーク様の小言は夕食どきになっても終わらないのよ。
「ああ!ニナ!!会いたかったよ!!」
両手を広げるラーク様。スンッとするニナ。いつものことですね。
「ニナ!社交界で君を貶める噂が流れているんだよ!」
「へー、さようでございますか。で、お姉様ぁ、これですけどぉ」
「君とニナがっ……そっ、そのっ……一緒に、その………」
「ええ!お姉様とわたくしはいつも一緒ですのよ!な、か、よ、し!姉妹ですもの!……で、お姉様、冬は根菜を植えるとのことですがぁ……」
「なんという悲劇だ!!そう言わされているんだねニナ!!!」
………あっ、始まっちゃったー。
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