【完結】リオ・プレンダーガストはラスボスである

とうや

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偽神編

アンティエーヌの望み



ティグレが顔を真っ赤にしてフウフウ言いながら眠っている。顔の汗を拭ってやりながら『大きくなったな』とか感慨深くなってしまった。……親戚のおじさんかよ!?


「……リオ様、このあとのこと、どうされますの?」

「どう……って…」


えらくぼんやりした問いだな。


「わたくし、リオ様のお嫁さんになります」

「はあ!?」


なに!?何言ってんのォ、このお嬢様!?!?


殿の王太子としての……いいえ、資質を問う期間は終わり、わたくしはお役目を終えました」

「……」


あー…あれか。第一王子は『不合格』になったわけだ。

偽神戯の話じゃない。これから先も続いていく現実の、未来の話だ。王妃様に見せてもらった『めいくらぶじぇしか~イケメン達とイケナイことしてたら世界を救っちゃいました⭐︎~』の第一王子は、そりゃまあ婚約者以外の女生徒ヒロインや側近たちと爛れた関係にはあったがは果たしていた。それなりに優秀な男に育つ ーーー はずだった。いやまあ第一王子がのは15歳くらいの時らしいけど。それまで優秀だったらしいから人生わっかんねえよなァ?

とにかく。第一王子は『失格』した。王太子として。次期国王として。このモンサロ王国を治める王として、足らなかったということだ。まあ第一王子のくせに1番目ウーノが名に与えられていないことでもお察しなんだが。まあ国のは無理でも、辺境の小さな領地くらいならいけるんじゃねえ?8歳の俺でもできたんだし。

……うん。あまりのことに思考が明後日に飛んじまったぜ。


「先日、極秘裏にわたくしと第一王子殿下の婚約が白紙になりました。同時に『聖女』としての任も解かれております。わたくしは!自由です!!」


小さな拳を突き上げてアンティエーヌが叫んだ。…よっぽど嫌だったんだろうな、婚約これ


「神殿のお仕事は引き継ぎを終えるまでですが、わたくしはもう還俗しております!お慕いする方のお嫁さんになってもいいはずです!いいえ、なってみせます!!」


ウワァ……なんか振り切っちまってるぅ…。


「ですから!ティグレ様がこの為体では困るのです!わたくしの希望はあくまで『第二夫人』!」


なんですと!?




「わたくしは!リオ様がティグレ様と仲睦まじくしていらっしゃるのを一番近くで見たいのですわ!!」



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