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「こんなに素敵な息子が2人も増えるなんて」
話し合いの後で仕切り直した初夜は……なんというかその、バカになるかと思うくらい気持ちよかった。やばい。まずい。でも碧海相手ならメスでも良いと思ってしまう。我ながら狂ってるとしか思えない。
夫婦で取り決めたことがいくつかある。
そのいち、イチャイチャは家の中で。キスくらいまでならセーフだけど、それ以上は家に入らないと受け付けない。……誰がって?俺がだ。
そのに、敬語とかの廃止。これは碧海の提案。夫婦なんだから『さん』付けとかやめようね?…らしい。ちょっと気恥ずかしいけど、まあ最初に俺のお願い聞いてもらったから努力することにした。
まああとは色々。隠し事はしても良いけど嘘はつかないとか、子供ができてもできる限り夫(妻)を優先するとか…。
子供…。そう、子供だ。コカトリスの卵の大きさの卵を《古代種・真祖》のオス型は産めるらしい。わかりやすく言えば鶏卵くらいの真ん丸いやつ。《世界記録》にはご丁寧に形状とか重さまで記されてた。産める…と思うんだ。直径で言えば碧海のアレよりちょっと大きいくらいだし。何よりティティスがめちゃくちゃ楽しみにしてる。
「碧海様の精液で人魚を孵化させるのは畏れ多いですしぃ、リアムの精液は碧海様が嫌がりそうでしょお?だからぁ、お二人の子供の精液ならちょおっと頂いても良いのかしらぁ?なんてぇ…」
ティティスの『ちょっと』の基準がわからない。っていうか孕んでもないのにそういう算段やめろ。居た堪れない。
古代種のオス型の卵は滅多に孕まないらしく、産んでも孵化する確率はもっと低いらしい。その証拠に……その、碧海のアレを毎日注いでもらってるのに孕む兆候さえない。男の妊娠難しい。コトが終わった後に、アレが溢れてる穴を碧海に「まだかなあ?」とか言って観察されるの恥ずかしすぎる…。
この不思議な島の木々が紅葉し始める頃、妹とサイラスが結婚が決まった。薄いなりにも筋肉のついた『いけめん』サイラスはようやく妹のお眼鏡に適ったらしい。自動的に豆の木の家は妹夫婦の家になった。
「ね?だから言ったでしょ?いずれ私の家になるんだ、って♪」
このやろう。テメエら全員で俺を嵌めやがったなありがとうございます幸せです。
両親に結婚の挨拶をしに行くらしいので俺たち夫婦も便乗した。父ちゃんは「2人とも幸せになれよ…!」とか泣き出すし、母ちゃんは「あらまあ…こんなに素敵な息子が2人も増えるなんて…」とニコニコしながら大きなお腹をさすっていた。父ちゃん…いつのまに……。ハルフォードのおっちゃんは「まあシャーロットとサイラスの子にハルフォードを継いでもらえばいい」と……なんだろう、すっごく残念がっていた。
「それからリアム。お前の元主人と勇者一行が面会を求めているぞ?」
はい???
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