【7人の魔王2】してもない婚約を破棄された聖女の兄なのだが、なんだかんだで魔王の嫁になっていた。

とうや

文字の大きさ
70 / 87

「こんなに素敵な息子が2人も増えるなんて」



話し合いの後で仕切り直した初夜は……なんというかその、バカになるかと思うくらい気持ちよかった。やばい。まずい。でも碧海相手ならメスでも良いと思ってしまう。我ながら狂ってるとしか思えない。

夫婦で取り決めたことがいくつかある。

そのいち、イチャイチャは家の中で。キスくらいまでならセーフだけど、それ以上は家に入らないと受け付けない。……誰がって?俺がだ。

そのに、敬語とかの廃止。これは碧海の提案。夫婦なんだから『さん』付けとかやめようね?…らしい。ちょっと気恥ずかしいけど、まあ最初に俺のお願い聞いてもらったから努力することにした。

まああとは色々。隠し事はしても良いけど嘘はつかないとか、子供ができてもできる限り夫(妻)を優先するとか…。

子供…。そう、子供だ。コカトリスの卵の大きさの卵を《古代種・真祖プリモジェニターラナー》のオス型は産めるらしい。わかりやすく言えば鶏卵くらいの真ん丸いやつ。《世界記録ライブラリ》にはご丁寧に形状とか重さまで記されてた。産める…と思うんだ。直径で言えば碧海のアレよりちょっと大きいくらいだし。何よりティティスがめちゃくちゃ楽しみにしてる。


「碧海様の精液で人魚を孵化させるのは畏れ多いですしぃ、リアムの精液は碧海様が嫌がりそうでしょお?だからぁ、お二人の子供の精液ならちょおっと頂いても良いのかしらぁ?なんてぇ…」


ティティスの『ちょっと』の基準がわからない。っていうか孕んでもないのにそういう算段やめろ。居た堪れない。

古代種ラナーのオス型の卵は滅多に孕まないらしく、産んでも孵化する確率はもっと低いらしい。その証拠に……その、碧海のアレを毎日注いでもらってるのに孕む兆候さえない。男の妊娠難しい。が終わった後に、アレが溢れてる穴を碧海に「まだかなあ?」とか言って観察されるの恥ずかしすぎる…。

この不思議な島の木々が紅葉し始める頃、妹とサイラスが結婚が決まった。薄いなりにも筋肉のついた『いけめん』サイラスはようやく妹のお眼鏡に適ったらしい。自動的に豆の木の家は妹夫婦の家になった。


「ね?だから言ったでしょ?いずれ私の家になるんだ、って♪」


このやろう。テメエら全員で俺を嵌めやがったなありがとうございます幸せです。

両親に結婚の挨拶をしに行くらしいので俺たち夫婦も便乗した。父ちゃんは「2人とも幸せになれよ…!」とか泣き出すし、母ちゃんは「あらまあ…こんなに素敵な息子が2人も増えるなんて…」とニコニコしながら大きなお腹をさすっていた。父ちゃん…いつのまに……。ハルフォードのおっちゃんは「まあシャーロットとサイラスの子にハルフォードを継いでもらえばいい」と……なんだろう、すっごく残念がっていた。


「それからリアム。お前の主人と勇者一行が面会を求めているぞ?」







はい???








感想 26

あなたにおすすめの小説

当て馬的ライバル役がメインヒーローに喰われる話

屑籠
BL
 サルヴァラ王国の公爵家に生まれたギルバート・ロードウィーグ。  彼は、物語のそう、悪役というか、小悪党のような性格をしている。  そんな彼と、彼を溺愛する、物語のヒーローみたいにキラキラ輝いている平民、アルベルト・グラーツのお話。  さらっと読めるようなそんな感じの短編です。

身代わりになって推しの思い出の中で永遠になりたいんです!

冨士原のもち
BL
桜舞う王立学院の入学式、ヤマトはカイユー王子を見てここが前世でやったゲームの世界だと気付く。ヤマトが一番好きなキャラであるカイユー王子は、ゲーム内では非業の死を遂げる。 「そうだ!カイユーを助けて死んだら、忘れられない恩人として永遠になれるんじゃないか?」 前世の死に際のせいで人間不信と恋愛不信を拗らせていたヤマトは、推しの心の中で永遠になるために身代わりになろうと決意した。しかし、カイユー王子はゲームの時の印象と違っていて…… 演技チャラ男攻め×美人人間不信受け ※最終的にはハッピーエンドです ※何かしら地雷のある方にはお勧めしません ※ムーンライトノベルズにも投稿しています

僕を振った奴がストーカー気味に口説いてきて面倒臭いので早く追い返したい。執着されても城に戻りたくなんてないんです!

迷路を跳ぶ狐
BL
 社交界での立ち回りが苦手で、夜会でも失敗ばかりの僕は、一族から罵倒され、軽んじられて生きてきた。このまま誰からも愛されたりしないんだと思っていたのに、突然、ろくに顔も合わせてくれない公爵家の宰相様と婚約することになってしまう。  だけど、婚約なんて名ばかりで、会話を交わすことはなく、同じ王城にいるはずなのに、顔も合わせない。  それでも、公爵家の役に立ちたくて頑張ったつもりだった。夜遅くまで魔法のことを学び、必要な魔法も身につけ、正式に婚約が発表される日を楽しみにしていた。  けれど、ある日僕は、公爵家と王家を害そうとしているのではないかと疑われてしまう。  否定しても誰も聞いてくれない。それが原因で婚約するという話もなくなり、僕は幽閉されることが決まる。  ほとんど話したことすらない、僕の婚約者になるはずだった宰相様は、これまでどおり、ろくに言葉も交わさないまま、「婚約は考え直すことになった」とだけ告げて去って行った。  寂しいと言えば寂しかった。彼に相応しくなりたくて、頑張ってきたつもりだったから。だけど、仕方ないんだ……  全てを諦めて、王都からは遠い、幽閉の砦に連れてこられた僕は、そこで新たな生活を始める。食事を用意したり、荒れ果てた砦を修復したりして、結構楽しく暮らせていると思っていたのに、その後も貴族たちの争いに巻き込まれるし、何度も宰相様にも会うことになってしまう。何なんだ……僕はここが気に入っているし、のんびり暮らしたいだけなんです! 僕に構ってないで諦めてください! *残酷な描写があり、攻め(宰相)が受け以外に非道なことをしたりしますが、受けには優しいです。

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

【完結】転生した悪役令息は、お望み通り近付きません

カシナシ
BL
「お前など、愛す価値もない」 ディディア・ファントム侯爵令息が階段から落ちる時見たのは、婚約者が従兄弟を抱きしめている姿。 (これって、ディディアーーBLゲームの悪役令息じゃないか!) 妹の笑顔を見るためにやりこんでいたBLゲーム。引くほどレベルを上げた主人公のスキルが、なぜかディディアに転生してそのまま引き継いでいる。 スキルなしとして家族に『失敗作』と蔑まれていたのは、そのスキルのレベルが高すぎたかららしい。 スキルと自分を取り戻したディディアは、婚約者を追いかけまわすのを辞め、自立に向けて淡々と準備をする。 もちろん元婚約者と従兄弟には近付かないので、絡んでこないでいただけます? 十万文字程度。 3/7 完結しました! ※主人公:マイペース美人受け ※女性向けHOTランキング1位、ありがとうございました。完結までの12日間に渡り、ほとんど2〜5位と食い込めた作品となりました!あああありがとうございます……!。゚(゚´Д`゚)゚。 たくさんの閲覧、イイね、エール、感想は、作者の血肉になります……!(o´ω`o)ありがとうございます!(●′ω`人′ω`●)

婚約破棄されたから能力隠すのやめまーすw

ミクリ21
BL
婚約破棄されたエドワードは、実は秘密をもっていた。それを知らない転生ヒロインは見事に王太子をゲットした。しかし、のちにこれが王太子とヒロインのざまぁに繋がる。 軽く説明 ★シンシア…乙女ゲームに転生したヒロイン。自分が主人公だと思っている。 ★エドワード…転生者だけど乙女ゲームの世界だとは知らない。本当の主人公です。

政略結婚のはずが恋して拗れて離縁を申し出る話

BL
聞いたことのない侯爵家から釣書が届いた。僕のことを求めてくれるなら政略結婚でもいいかな。そう考えた伯爵家四男のフィリベルトは『お受けします』と父へ答える。 ところがなかなか侯爵閣下とお会いすることができない。婚姻式の準備は着々と進み、数カ月後ようやく対面してみれば金髪碧眼の美丈夫。徐々に二人の距離は近づいて…いたはずなのに。『え、僕ってばやっぱり政略結婚の代用品!?』政略結婚でもいいと思っていたがいつの間にか恋してしまいやっぱり無理だから離縁しよ!とするフィリベルトの話。

【本編完結】断罪される度に強くなる男は、いい加減転生を仕舞いたい

雷尾
BL
目の前には金髪碧眼の美形王太子と、隣には桃色の髪に水色の目を持つ美少年が生まれたてのバンビのように震えている。 延々と繰り返される婚約破棄。主人公は何回ループさせられたら気が済むのだろうか。一応完結ですが気が向いたら番外編追加予定です。