【7人の魔王2】してもない婚約を破棄された聖女の兄なのだが、なんだかんだで魔王の嫁になっていた。

【碧海視点】喜びの歌＊

白いシーツの上で、獣のように絡み合う。この寝室には誰も入れないし音は漏れない。そう教えてあげたのに、リアムは恥じらうように声を噛み殺す。それがまた鼻にかかったような甘い声になっているのはもう少し黙っておこうと思う。

可愛い、可愛い、僕のリアム。僕の奥さん。《星辰》の伴侶。

地上であった嫌なことなんて、リアムが一生懸命に僕を甘やかしてくれたからもうどうでもいい。リアムが、僕の機嫌を取ってくれる。それだけで嬉しい。まああの部屋にいた奴らは次に会ったら殺すけど。

リアムが甘く鳴く場所を、ゆっくりゆっくり丁寧に擦って。指と指を絡めて、舌を絡めて。目の奥がじんじん痺れるみたいな多幸感。内壁おくをトントンとノックするたびにいつもと違う ーーー 違和感。


「……ね？リアム？痛くない…？」

「んっ…ん……なに、っ…が……？」

「んー？……ここ…」

「……っあ！」


固いそこを確かめるようにもっと深く腰を進める。全身を痙攣させてリアムのお腹の上に精液が飛んだ。


「……気持ちいいんだ？」

「き…くな、バカ…！！」


痛くないなら良いか。

そこをたくさん愛してあげると、リアムは声を殺すのも忘れて可愛く鳴く。

すごく可愛い。エッチだし……最高だよね、僕の奥さん。

何度かイくと、リアムはくったりとして眠ってしまった。いじめすぎちゃったかな…？


可愛い、可愛い、僕の奥さん。僕だけのリアム。


もう少し繋がっていたいけど、リアムをゆっくり眠らせてあげよう。僕たちには時間がたっぷりあるんだから、焦らなくたって良いよね？

リアムの中から僕を引き抜くと、僕の出した精液がこぽっと出てきた。……うん、いつ見ても最高にエッチだよね。まだヒクヒクしてるリアムのエッチな穴に指を入れて後処理をする。柔らかくてぬるぬるのリアムのお尻。こんな狭いのに僕を頑張って頬張ってたんだなって思うと、リアムを起こしてもう一回お願いしたくなる。

くちゅ、くちゅ、くちゅ……

くちゅ…


「………ん？」


固いものが指先に当たる。さっきの違和感の原因かな？


くちゅ、くちゅ……こぽっ…


「…っん……！」


眠っているはずのリアムがビクンと跳ねた。


「……え…………」


リアムの股の間には、僕の白濁した精液に塗れた青い石。





ああ……





あああ……！







ねえリアム。僕ね、怖かったんだ。君に僕の子供を産んで欲しいって言いながら、僕は君が産んだ子供を耐えきれずに殺してしまうんじゃないかって。

怖くて。

でも、君との繋がりが欲しくて。


証が、欲しくて。


ねえリアム。僕ね、嬉しいんだ。

君が僕を愛してるっていうことが、こんなにも嬉しいんだ。僕がこんなにも君を愛せてるっていうことが、こんなにも嬉しいんだ。



ああ、人魚たちの声が聞こえる。

喜びの歌だ。



ああ、歌おう。歌えるよ、リアム。喜びの歌だ。



歌おう。歌おう。











君を愛してるって、歌おう。