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【勇者視点】おわりのとき
しおりを挟む脱兎の勢いでハルフォードから逃げ出した。
なんなんだよ、アレは!!??
桁が違う。神々の加護!?そんなものなんの意味もない。象が蟻を踏み潰すようなもんだ。未だぼんやりしている魔導士の腕を掴んでギルド本部まで急ぐ。
世界中の高位冒険者を集めなくては。
アレは ーーー 世界の敵だ。
生かしておけば災厄を振り撒くだろう。
温和?友好的?違う、あの魔王はどうでも良かったんだ。俺たちなんか。世界なんか。神々さえも。
「リアム…ああ……リアム…なんて可愛い………リアム…」
「ぐふっ…ぐふふふふ……たまりませんなあ…!尊すぎでしょ!!……土下座したら移住させてくれるかなあ…」
魔導士と女暗殺者がおかしい。魔王の怒気に当てられたのかもしれない。
「至急ギルマスに会いたい。すぐにだ」
受付にそう告げた時。
不気味な地響きが地の底から響き始めた。
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次話で津波などの表現がありますのでご注意下さい。自己責任でお読みください。
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Youtube @BL小説動画
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