【絶対幼女伝説】 〜『主人公は魔王なのに』を添えて〜

是呈 霊長(ぜてい たまなが)

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幼女+紳士さん

16話 ~火は灯らない~

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 だだっ広いという表現がしっくり来てしまう程の平原。遠くの方に森や崖が見えるが、町や村は見当たらない。
 森や崖の向こう側にはあるかも知れないが、それを越えるのは、服と多少のお金、懐中時計程度の装備しか持っていない現状、非現実的と言わざるを得ない。
「どうして、こうなったのだ……?」
 確かにゼティフォールは実力には自信があるが、自身が眠っている間に、世界に住むモンスターが手に負えない程の強さに進化している可能性も十分ある。
 それに、ここが何処かも分からない以上は、戦うにしても逃げるにしても、不意を突かれない為に視界を広く保つ必要があった。
「今はひとまず町か村でもさがさねば……」
 周りを見回すと、群れではないもののモンスターが平原を進んでいたり、草木を食べていたりしていた。中には他のモンスターを追いかけているモノもいる。
「しかし、執念深いやつだ……!」
 そして、ゼティフォールもモンスターに追いかけられていた。
 全力疾走をしたのはいつぶりであろうか、ゼティフォールは休む暇もなく足を動かしている。モンスターとの距離は一向に空けられる様子は無い。
「聞いておらぬぞ! あのような所謂、雑魚にしか見えぬモンスターが、魔王たる私を敗走させるとは……!」
 顔に三つの目がついた茶色のオオカミで、名前はそのまま"三つ目オオカミ"。今のゼティフォールに名前など知る術は無いが。
「はぁ、はぁ……。疲れているのか……、この私が……?」
 確かに、先程三つ目オオカミと戦闘を繰り広げたが、一時間も走っていない。一般のニンゲンなら疲労も出て然りだが、魔王ともあろうモノが、ランニング程度で疲れてしまっている。
「この、ままでは……。所謂、ジリ貧であるな……」
 体をかがめつつ砂を掴み、三つ目オオカミに警戒しつつスピードを落とし、
「ふぅ……。はあ、はあ、この、魔王ぜ、ゼティフォールが、相手である……! ふぅ……。食らう、がいい……!」
 息も絶え絶えで、掴んだ砂を三つ目オオカミの目に向けて投げつける。
『ギャウンッ!?』
 砂が狙った場所に命中する。そして地面に落ちていた石に足をとられ、三つ目オオカミは転倒した。
「よし。────闇よ、敵を穿て!」
 隙を見て詠唱、汗だくのゼティフォールは闇の弾丸を撃った。
「……む?」
 はずだった。だが、実際には闇の弾丸は愚か自体発動しなかったのだ。
『グルルル……!』
 気付けば三つ目オオカミは、こちらに殺気を放ちつつ睨んできていた。既に目の中に入った砂を取り除き、体制は万全、いつでも攻撃可能のようだ。
「魔法を妨害されたのか? もしや、あのオオカミが……?」
 理由は分からないが、危険なのは変わりない。
「魔法が使えぬなら、近接に切り替えるまでよ……!」
 ゼティフォールはワンステップ前に踏み込む。
『バウッ!』
 それに反応して、三つ目オオカミが噛み付いてくる。
「かかったな」
 ゼティフォールは寸前で横に躱し、三つ目オオカミの首筋に手刀を決める。
『ガウッ』
 しかし、ダメージを与えられない。
「なっ!?」
 決して手を抜いた訳ではない。だが、無情にも三つ目オオカミを更に怒らせるだけになってしまった。
『ガフッ!』
 三つ目オオカミがゼティフォールの腕に噛み付いた。
「くっ! また、またであるか!」
 そう、腕を噛まれたのは今回で二回目。同じ三つ目オオカミと先程繰り広げた戦いでも同じ場所を噛まれていた。そのダメージは予想より遥かに高く、命の危機を感じてしまったゼティフォールは敗走せざるを得なかったのだ。
「離せ! 離すのだ!」
 しかし現実は厳しく、回り込まれたり、追いつかれて服の背中の部分を食い破られたり、逃げども逃げども撒くことはできなかった。
「しつこい奴だ……!」
 腕を振って三つ目オオカミを振り解こうとするゼティフォール。先の戦いではこれで離してくれたのだが、怒っているのか、全く振り解かれる気配がない。むしろ、牙が食い込んできてなかなか痛い。
「このような所で、倒れてたまるか……!」
 パンチをしても、キックをしても一切離さない三つ目オオカミ。
「では、これを耐えられるかな……!」
 草を何本か引きちぎり、三つ目オオカミの鼻をくすぐった。それはもう、これでもかというくらい。
 ゼティフォールのジン生の中で、一番に君臨するほど鼻をくすぐったのだ。
「グフッ、グフッ」
 力強く食い込んでいた牙が、次第に緩んでいき、とうとう腕を引き抜くことができた。
 だがまだ、くすぐる手は止めない。
「……! 追い打ちをかける!」
 噛まれていた腕の方でも草を取り、両手で鼻をくすぐった。
「いける、いけるぞ! 間抜けな顔を晒しよって……。私に牙を剥いた事、後悔させてくれるわ!」
 くしゃみが今にも出そうになっている三つ目オオカミは、もうゼティフォールを攻撃する余裕はない。
「くくく、ふはははははー!!」
 勝利を確信したゼティフォールは、もう笑いが止まらない。
「ギャフッ、ギャフッギャフッ……!」
 とうとうくしゃみが出た三つ目オオカミも、くしゃみが止まらない。
「はははははー! ……おっと、こうしている場合ではない」
 ふと我に返ったゼティフォールは、急いで走り出した。
 くしゃみを出したからといって、三つ目オオカミを倒したわけでは無い。放っておけばいずれくしゃみも止まり、一層の熱い殺意をもって食らいついてくるだろう。即ち、ここに居続ける事は最悪を意味するのだ。
「今回は私の勝利だ。では、さらばだイヌよ。ふははははー!」
 全力疾走をしつつ捨て台詞を吐く。
 目指すは森。町も村も見当たらない故に、他の選択肢はないのだ。
「ここならば、そうそう見つかるまい」
 滑り込む様に森に入り、木の陰に隠れ、後ろを確認する。
「ふう、ふう、はあ、はあ……。嗅覚が優れて、いるのか……! はあ、はあ」
 目視では見失ってしまったものの、三つ目オオカミはゼティフォールの匂いを嗅いで、ゆっくりだが着実にこちらに向かって来ていた。
「どうする……。何か、何かないのか……?」
 ゼティフォールは、辺りを見回した。
「ふむ……。……! ……仕方あるまいか。はあ……」
 ゼティフォールはため息をついて、しかし素早くお目当てのものの所に移動した。
「……くっ。しかし、匂いを消さなければ……」
 苦虫を噛みつぶしたような顔になるゼティフォール。
 草を揉み潰して体に擦り付ける余裕はない。故に、ゼティフォールが選んだ、もとい選ばざるを得なかったもの。それは、モンスターか動物かのフンだった。
「ええい、ままよ……!」
 泥と混じったフンを、体中に塗りたくる。どろっとした感触や、色々なものが混じった吐き気を誘う独特な臭い。
「私にここまでさせるとは、必ず後悔させてくれるわ……」
 言い表す事のできない程の強烈な屈辱であった。ジン生において一番かもしれない。故に、これを越える屈辱は味わうまいと心に誓ったゼティフォールであった。
『ぐるるるる……』
 三つ目オオカミはゼティフォールを見失って、暫く周辺を嗅ぎまわっていたが、見つからないと判ってそのうち去って行った。
「……ふう。ようやくであるか。死を覚悟したぞ……」
 吐きそうにもなったが、そのような間抜けな事は魔王としてのプライドが許さなかった。
「か、川を探さなければ……」
 鼻で息をしないようにしている為に少し鼻声になってしまう。しかし、鼻で空気を吸ってしまえば、『おえっ』となってしまうのが目に見えている。その匂いの粒子を口で吸い込むのも屈辱的であるが、吐いてしまうよりは少しマシと判断したのだ。
「おお……!」
 できるだけを吸い込まないように顔を上にしながら歩く事数十分。ようやく待ちに待った川を見つけることができた。
 口に虫が入ったり、別のモンスターに見つかりそうになったりもしたが、何とか無事に済んでゼティフォールは安堵の声を上げてしまったのだ。
「うっ。臭い……」
 目を刺す臭いはもはや凶器。我慢の限界だったゼティフォールは、大急ぎで川に飛び込んだ。
「ふー! 生き返ったような気分だ」
 体中のを洗い流したゼティフォールは、とてもすがすがしい気分だった。
 そして、機嫌が良くなったので、ついでとばかりに泳いでみたり、川の中の魚を眺めてみたり、サワガニや昆虫を眺め、また川に入って暫く浮いてみたりした。
「む……。はっくしゅ!」
 急いで川から出たゼティフォール。
「遊び過ぎたか。うぅ、体が冷えてしまった」
 一時間は軽く川であそんでいただろうか、すっかり冷えて、ゼティフォールの白い肌はもはや青色と表現しても文句は言えない程になってしまっていた。それに、もう日が暮れて空が赤く染まっている。
「ふむ、もう夕方か……。腹が減るのも仕方あるまいな。む、夕方だと……!?」
 城を出ようとしたのが昼前で、日の傾きから見て今はだいたい18時頃だろう。
 元々アレッサンドリーテで会食をしつつ勇者や怪物について、それに今後についての話をする予定であった。だが、謎の吸血鬼に意味ありげな事を言われて強制的にテレポートさせられた。
「ああ、私の初めての公式外交が……。問題にはなっていないだろうか、皆が上手くやってくれているだろうか?」
 何かあればローランに連絡を取ってもらうつもりでいた為に、現在一切の連絡手段が無く、魔王国とアレッサンドリーテがどうなっているか分からない。魔王が突然の行方不明なのだ、そこから問題が発生して、最悪戦争になる可能性も考えられる。
「それより……」
 ゼティフォールは生唾を飲み込んだ。
「ここはどこだ……?」
 未来で起こる戦争を案じるより、今自分に起きているこの危機を脱さなければ、戦争によって国が亡びる前に自身が亡びかねない。
「ひとまず木、木を集めるとしよう。そう、火を起こさなければ凍えてしまうからな……。そうするとしよう」
 身体が冷えて力が出にくくなり、気力も無くなってきている自分自身に、気合いをいれる為できるだけ大きめの声でやるべき事を宣言する。
「さむい……」
 ゼティフォールは身体をガタガタと震わせながら木の枝を集めていく。手がかじかんで何度も落としたが、これは死活問題。故に文句ひとつ言わず必死に枝を拾った。
「これくらいで問題なかろう」
 両手いっぱいの木の枝を、少し開けた森の地面に置いた。
「確か、木と木をこすり合わせれば火が着くのであったな……?」
 ゼティフォールは木をくるくると回転させて、もう一つの方の木にこすりつける。
「なかなか、上手くいかぬな……!」
 20分程こすっても一向に火が着く気配が無いので、ゼティフォールは少し苛立ちと焦りを感じていた。
 もう日は暮れてしまい、既に夜になっていたからだ。手元が暗くて殆ど見えなくなっている。
「む……。吸血鬼であって闇の王でもある私が、何故闇夜で手元がみえないのだ?」
 吸血鬼はもとより夜目がとても良く利く。ヒトにもよるが、凄いと新月で月明かりが無い状態でも、真昼と同じ位はっきり見えるのだ。
「何かがおかしい……。ここが原因なのか、それともあの吸血鬼か、もしくはあの怪物に何かされたか……。ふ、ふ、は、はっくしゅ!」
 またもくしゃみが出てしまった。
「それより今は火だ!」
 木が悪いのかと思い別の木に替えたり、木に拾ってきた蔓を巻いて回転しやすくしたり、木の繊維をほぐして火が着きやすい様に工夫もしたが、一時間経っても火は顔を見せなかった。
「何故だ、何故火が着かぬのだ?」
 それもそのはず、川が近いせいでこの辺りはとても湿度が高く、木も全体的に湿っているのだ。サバイバルのプロでも避ける事のあるこの状況に、道具も無く知識も殆ど無い素人が挑もうというのだ。奇跡が起きない限りは不可能であろう。そして、
『ワオーン、ワオ~ン!』
「何だと……!?」
 あまり遠くない所で、オオカミの遠吠えが聞こえる。
 この遠吠えが、一度目は手も足も出ず腕を噛まれ敗走し、二度目は手刀を決めるも一切のダメージが入らず結局逃げる羽目になったあの三つ目オオカミヤツの可能性は十分ある。それに、あのような強いモンスターがいるのだ、他のモンスターや動物であっても、この状態で勝てる見込みはほんの少しも無い。
「早く、早く……!」
 ゼティフォールの焦りが強くなる。せめて火が着けばオオカミも不用意に近づいてこないはずだ。そう考えて残る気力を振り絞り、木をこすり付けた。
『ホゥ……、ホゥ……』
 近くでフクロウのような鳴き声がした。ついでにオオカミの声も近くなったような気がする。
「何故上手くいかぬのだ……!」
 暗くて良く見えない為に木と木の接地面がずれても気付けず、焦りのせいで木を回す手が荒くなってしまい余計に火が着かないでいたのだ。それに、長い間やっていた事で疲れが溜まり、手の力も殆ど無くなっている。
『ィイヤアアア!』
「はっ?」
 女性の悲鳴のような声に、ゼティフォールは思わず顔を上げる。しかし、このような所に、夜の森の中に女性が来るのであろうか?
 ゼティフォールは寒いにも係わらず、大粒の汗を垂らした。
「落ち着くのだ……。たしか、鹿系の鳴き声がこのような声だったはずだ。あれは鹿、あれは鹿……」
 何度も念じるようにして言い聞かせて、ようやく心臓が暴れるのを抑える。
『……!』
「な、何だ……!?」
 先程まで動物系の声しか聞こえなかったにも係わらず、いや、そう自分に言い聞かせていただけかもしれないが、今度はヒトの囁き声にしか聞こえない音が聞こえたのだ。
 ────────ガサガサッ。
 茂みが揺れる。
「風であろう。そう、風だ……。風の音が囁き声に聞こえるというのは、昔からよく言われている事だったな。そう、余裕が無くなっている故に、余計な想像ばかりが膨らむのだ……」
 寒さのせいか、はたまた魔王が恐怖しているのか。何にしても、ゼティフォールは震えながら、自身に言い聞かせるよう呟く。
「早く、火を着けなければ……」
 あの音を出したのはゴーストか、野盗か、はたまたまだ見ぬバケモノか。少しでも暇を作ればすぐにその事を考えてしまう。故に、ゼティフォールは一心不乱に木を回し続けた。
 しかし、
 ────────ガサガサガサッ!
 その集中を嘲笑うかのように大きく茂みが揺れる。しかも、今度は先程よりも近くなっていた。
「気のせい、気のせいである。ただの風に違いないのだ……!」
 自分に言い聞かせるも、自身の耳は茂みの方に傾けてしまっている。目は泳ぎ、木は何度も落とし、もう限界は近かった。目を瞑ってしまいたい気持ちが押し寄せてきたが、ゼティフォールは我慢した。
 目を瞑ってしまえば火を起こせなくなる。
 それにきっと、周りを明るくする事ができれば、そう、きっと何もかも上手くいく。だから、手元が何度狂っても、変な音が聞こえても、オオカミやフクロウ、ついでに多分鹿が鳴いても、諦めずに自分を律することができた。
 いつまで続くか分からないこの悪夢のような時間。きっと他のモノがひとりでも居たらこのような事にはならなかっただろう。
「……ふっ。帰ったら、今日という日を、縁起の悪い日として、魔王国の休日に指定してやるわ……。名前は何にし────」
 ─────ピト。
 ゼティフォールは肩に何かが触れた感覚を覚えた。間違いない、今も肩に乗っている。
「……。ふう、はあ、はあ……」
 呼吸が乱れつつも、ゆっくり、それを刺激しないようにゆっくりと、ゼティフォールはそこに目を向ける。
「……ひっ!?」
 ゼティフォールはそれを見た瞬間、その行動をとった事を後悔した。
 何故ならば、そこには、
 ────────白い手が置かれていたからである。
「ぶくぶくぶく……」
 精神が耐えられなくなったゼティフォールは、泡を吹いて気絶してしまった。
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